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【種類別】にんにくの育て方|種・苗から/プランター・室外

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にんにくの種からの育て方

にんにくの種を見たことありますか。にんにくは種子からではなく、種球を使った育て方をします。では種球の選び方、植え方などをご紹介します。

にんにくの種ってどんなの?

にんにくは、いつも私たちが食べてる「にんにく」そのものを植えると芽が出てきます。いつも食べている部分は球根なので、買ってきたニンニクを使った育て方もできないことはありません。

しかし、食べておいしいにんにくと、育てるために良い種はまた別です。良い種を選別する必要もありますし、消毒もした方が病気にかかりにくくなります。種球と言われる栽培用のにんにくを購入した方が、食べるにんにくを使うより育て方は簡単です。

どんな種球を選べば良い?

上手なにんにくの育て方の第一歩は、良い種球を選ぶことから始まります。まずは品種を見ていきましょう。にんにくには寒冷地向きの品種と、暖地向きの品種があります。植え付けする地域にあった種類のにんにくを選びましょう。

次に良い種球の選び方です。種球は傷がなく大振りのものを選ぶようにします。全体に艶と張りがあって、色は均一で変色のないものが理想です。

どうやって植えるの?

種球を使ったにんにくの育て方、種と違ってどう植えていいのか少し迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。にんにくは数粒が集まって一つの大きい塊になっています。その大きい塊全体を包んでいる固い皮ははがして、一粒づつに分けます。

そのとき、一粒を包んでいる薄い皮ははがさないのがポイントです。とがっているほうを上に向けて、1か所に1粒5cmくらいの深さに植えていきます。

にんにくの苗からの育て方

にんにくは種球から比較的簡単に育てることができます。そのため、にんにくの育て方としては種球を購入して植え付けるのが一般的です。しかしプランターなどで少量育てる場合などでは、種球は量が多いという方もいるでしょう。そんな場合には苗からの育て方もできます。

また、葉を食べる行者にんにくは苗から育てるのが一般的です。行者にんにくは植えてから、7~8年経って初めて花が咲き、種がつきます。

にんにくの室外での育て方はどうやるの?

香ばしい香りがたまらないにんにくは、昔から疲労回復や強壮効果があることが知られています。育て方としては虫がつきにくく、手間がかからないので、今から家庭菜園を始めたいという方にもです。収穫後は乾燥させて、涼しいところに置くと長期保存ができます。では、室外でのにんにくの育て方を見ていきましょう。

どんなところに植えればいいの?

にんにくは秋に植えて初夏に収穫する香味野菜、日の短かくなる寒い冬を越すことになります。そのためにもにんにくは冬が来るまでに、葉に日光を浴びて一生懸命光合成、しっかりと根をはります。

寒い冬を耐えて春になったら、球根は葉や根から栄養を吸収しておいしいにんにくになります。そのためにも、できるだけ日当たりのよい場所を選んで植えてください。

どんな土に植えればいいの?

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にんにくは酸性の土を嫌います。まずは酸度の調整をしましょう、1㎡あたり100g程度の苦土石灰をまいてよく耕します。肥料も1㎡あたり堆肥やピートモスを10~20kg、有機質配合肥料を100g入れます。

種球を植えます。

一般的なにんにくでは苗でなく種球を植え付けます。時期は9月ごろです。にんにくは最近とてもが高まっているので、の品種は植え付け用の種球や苗が品切れになることもあります。お店の販売時期を確認しておき、早めに購入しましょう。

露地栽培での育て方は、幅70cm、高さ10cmほどの畝を作り植え付けます。にんにく一株づつの間は15cmほどあけましょう。畝にニンニクの種球が入る5cmほどの穴を掘って、そこに一片ずつ植えます。

水やり

植え付けが終わったら、水をたっぷりとあげましょう。にんにくは秋や春に良く育ちます。あまり乾燥していると成長が遅くなるので、土が乾いていたらたっぷりお水をあげてください。本格的に寒くなるころはにんにくの成長も止まり、土も乾きにくくなるので水やりも少しお休みできます。黒いビニール製のマルチを敷くと乾燥も防いでくれますし、保温効果もあり成長を促してくれます。

追肥

おいしいにんにくの育て方には肥料も大事です。春になって球根を太らせるために、冬前にどれだけ葉や根を育てられるかがポイントになるからです。にんにくの追肥は2回、雪が降らない場所では10月~12月の間に1回目を行います。このときは、にんにくの根元に有機肥料を与えて土寄せをします。

いよいよ球根が太り始める春に2回目の追肥をします。4月になったら、化成肥料を与えて根元を耕しましょう。にんにくは寒さに強いので雪が多い場所でも大丈夫、その場合には1回目の追肥は雪解け後に行ってください。

芽かき

次は芽がでてからの育て方です。にんにくは植え付けたら、1週間ほどで芽が出てきます。普通は一つの所から1本の芽が伸びてきますが、2本以上生えてくることもあります。その時は、芽かきをしましょう。葉が15cmくらいの高さになったら、太くて勢いの良い方の苗を1本残して他の芽は抜いてしまいましょう。

春になるとまた葉が伸び始め、花芽が出てきます。花芽はそのままにしておくと、球根は太らず、株も早く枯れてしまいます。できるだけ早く摘み取って、にんにくを太らせましょう。摘み取った芽も「芽にんにく」として、お肉と炒めたり浅漬けにしたりして食べることができます。

収穫

4~6月にんにくの葉の先が黄色く色づいてきたら、いよいよ収穫です。にんにくの茎を持って畑から引き抜いて収穫します。食べるのは根っこについている球根の部分なので、葉っぱは切ってしまいましょう。

乾燥させていない生のにんにくは、みずみずしくて味も香りも抜群です。とれたての生にんにくを食べられるのも、家庭菜園の嬉しいところです。

乾燥と保存

収穫したにんにくは乾燥させると、長期保存することができます。葉の部分を切り取ったにんにくは、5~10株づつ束ねて茎のつけ根をヒモで縛って吊るします。風通しがよくて、雨と直射日光が当たらないところに置いてそのまま乾燥させましょう。

乾燥させたにんにくは常温でもしばらくは保存できますが、気温があがってくると発芽してしまいます。その前に食べてしまうか、芽が出ないように冷蔵庫に入れておくのもおです。冷蔵庫に入れるときはにんにくをまるごと新聞紙にくるんで、さらにビニールに入れておくと良いでしょう。

さらに長く保存したい場合には、一粒づつに分けて冷凍保存もできます。さらに薄皮を向いたり、スライスやすりおろしなど、使いやすくカットして冷凍するのも便利です。

にんにくのプランターでの育て方

にんにくは栽培用のスペースをあまり広くとる必要がなく、プランターでの育て方も比較的簡単です。室外での育て方よりも温度などの管理が楽ですし、収穫期には、ベランダや庭先にある生にんにくを採ってきて調理に使うという贅沢もできます。

プランターでの育て方は、室外での育て方とほぼ同じです。こちらではプランターの選び方などの、ポイントを中心に育て方をご紹介します。

土はどんなものを使えば良い?

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にんにくは水はけが悪いと、根腐れを起こしてしまいます。水はけのよい土を用意してください。プランターでの育て方としては、水もちや水はけが調整されていて、肥料も入っている野菜用の培養土がお手軽です。

プランターはどのくらいの大きさが必要?

比較的小さい栽培スペースでの育て方ができるにんにくですが、どのくらいの大きさのプランターが必要になるのでしょうか。にんにくの種類にもよりますが、「ホワイト六片」などの一般的なにんにくでは65cmの標準プランターで大丈夫です。株と株の間は10~15cmあればいいので、65cmの標準プランターなら2列で10株くらい植えることができます。

植え付けから収穫まで

プランターの底には、水はけをよくするために石を置きます。プランターのふちから2~3cmのところまで土を入れ、室外での育て方と同じように植え付けから収穫までを行います。

種類別にんにくの育て方

基本的にはどの種類のにんにくも育て方はあまり変わりませんが、それぞれに注意したいポイントなどがあります。にんにくの種類別の特徴と育て方をご紹介します。

ホワイト六片

ホワイト六片ってどんなにんにく?

ホワイト六片は国産にんにくの代表的な品種です。大きくて立派な鱗片、旨みと甘みが凝縮された味と濃厚な香りが特徴です。

ホワイト六片の育て方は?

ホワイト六片は寒冷地向きの品種です。栽培する場所の気候にあった、にんにくを選んでください。ふかふかした土を好みますので、土には腐葉土などを入れるのも良いでしょう。ホワイト六片は成長がゆっくりなのが特徴で、収穫時期は7月ごろになります。他のにんにく同様球が太ってくるころには葉が黄色くなってきますので、それまでじっくりまってください。

ジャンボにんにく

ジャンボにんにくってどんなにんにく?

ジャンボにんにくは名前のとおりとても大きな品種で、収穫時の重さはなんと約1kgになります。辛みが少なくて香りもマイルドなので、食べやすいにんにくです。そのマイルドな味の特徴を生かして、丸ごと揚げたり焼いたりして食べるのもおススメです。

ジャンボにんにくの育て方は?

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ジャンボにんにくは寒冷地でも暖地でも育つ品種です。暖地の方が大きいにんにくができやすいですが、耐寒性も十分あるので北海道でも栽培できます。育て方のポイントは、広いところに植えることです。ジャンボにんにくの特徴はなんといってもその大きさ、十分な栽培用スペースを用意して大きく成長させましょう。

露地栽培の場合では、高さが15cm、幅は30~40cmの畝を作ります。株と株の間は20~25cm開けてください。プランターの場合には、65cmのプランターでも良いので深型を選びます。株と株の間は10~20cm離し、2列で5株くらい植えると良いでしょう。

家庭菜園で極上のにんにくを育てよう

にんにくの育て方をご紹介してきましたが、いかがでしたか。育てるのが楽しみな野菜の栽培ですが、やはり食べるのも楽しみです。にんにくはプランターや庭でも手軽に育てられ、お店では少し敬遠してしまいがちな、高級国産にんにくも心行くまで味わうことができます。

しかも私たちが普段お店で買うのは乾燥させたにんにく、みずみずしい生にんにくを食べられるのは生産者の特権です。病気にもかかりにくく、手間のかからないにんにくは、これから家庭菜園を始める方にもおススメの香味野菜、ぜひあなたの家でも育ててみませんか。
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