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種類別あじさいの育て方
あじさいは、梅雨の時期になるときれいな花を咲かせて私たちを喜ばせてくれます。今回は種類別にあじさいの育て方についてご紹介していきます。
コアジサイ
コアアジサイは、6~7月に開花するあじさいです。関東から西に分布し低い山や明るい林の中に生える落葉低木です。花は装飾花がなく、すべて両性花だけです。1mくらいまで成長して下の方から分枝します。
小枝は紫色をしており、葉は薄く緑色で規則的で大きな銀歯があります。花はとても小さく、直径5cmほどの小さな5弁の葉が密集しています。花が完全に咲ききると雄しべが散って、秋には落葉します。
コアジサイの育て方としては、日陰を好み水が好きなためたっぶり水分を与えてください。日当たりや半日陰でも栽培する事は可能です。春と秋に置き肥してあげましょう。病害虫はとても少ないので初心者の方にも育てやすいあじさいです。植え替えは、春の芽吹き前か梅雨時期、秋に行います。硬質赤玉土と硬質鹿沼土を混ぜて植えつける育て方となります。
小枝は紫色をしており、葉は薄く緑色で規則的で大きな銀歯があります。花はとても小さく、直径5cmほどの小さな5弁の葉が密集しています。花が完全に咲ききると雄しべが散って、秋には落葉します。
コアジサイの育て方としては、日陰を好み水が好きなためたっぶり水分を与えてください。日当たりや半日陰でも栽培する事は可能です。春と秋に置き肥してあげましょう。病害虫はとても少ないので初心者の方にも育てやすいあじさいです。植え替えは、春の芽吹き前か梅雨時期、秋に行います。硬質赤玉土と硬質鹿沼土を混ぜて植えつける育て方となります。
万華鏡
島根県あじさい研究会が交配して作った品種です。万華鏡を開いたような特徴的なあじさいで、オランダの花の博覧会ではグランプリを獲得しました。
基本的な育て方は、他のあじさいと変わりませんが、水やりと日当たりには注意が必要です。水をとても好むので、落葉している冬の間以外は、水をたっぷりと与えます。底面吸水鉢で育てる場合は、水が無くならないように注意します。万が一、水切れを起こしたら鉢ごとバケツの水に1時間ほど浸けておくと回復しやすくなります。
万華鏡あじさいは直射日光が嫌いです。花が咲いている時は特に気を付け、室内やベランダの日が当たらない場所へ移します。カーテン越しでも直射日光は良くないので、あたらないようにしましょう。日差しの柔らかい秋になったら、屋外で直射日光に当てて落葉まで育てます。
基本的な育て方は、他のあじさいと変わりませんが、水やりと日当たりには注意が必要です。水をとても好むので、落葉している冬の間以外は、水をたっぷりと与えます。底面吸水鉢で育てる場合は、水が無くならないように注意します。万が一、水切れを起こしたら鉢ごとバケツの水に1時間ほど浸けておくと回復しやすくなります。
万華鏡あじさいは直射日光が嫌いです。花が咲いている時は特に気を付け、室内やベランダの日が当たらない場所へ移します。カーテン越しでも直射日光は良くないので、あたらないようにしましょう。日差しの柔らかい秋になったら、屋外で直射日光に当てて落葉まで育てます。
霧島の恵
霧島の恵はガクあじさいの仲間です。霧島の恵は一般的なあじさいと違い6月ごろから開花を始め10月ごろまで咲きつづけます。花色は土がアルカリ性ならピンクに、酸性なら青に傾きます。真っ白な花を咲かせることはありません。
霧島の恵はアナベルと似た育て方でかまいません。土質や水管理は他のあじさいと同じですが、剪定方法だけが違います。霧島の恵みは新しく伸びた枝に花芽を付ける特徴があるため、剪定の時期を問いません。開花が始まり花を楽しんだら花カラを摘み、新しい枝が伸びて花を咲かせるタイプです。花持ちがよく長い間楽しめるあじさいでしょう。
霧島の恵はアナベルと似た育て方でかまいません。土質や水管理は他のあじさいと同じですが、剪定方法だけが違います。霧島の恵みは新しく伸びた枝に花芽を付ける特徴があるため、剪定の時期を問いません。開花が始まり花を楽しんだら花カラを摘み、新しい枝が伸びて花を咲かせるタイプです。花持ちがよく長い間楽しめるあじさいでしょう。
フェアリーアイ
フェアリーアイはガクあじさいの品種で、2006年に日本フラワー・オブ・ザ・イヤーで最優秀賞を受賞したあじさいです。この品種は水枯れに弱いので水管理に注意が必要です。春から落葉するまでは、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えましょう。冬は育成が止まるので、少し乾燥気味にした育て方をします。
フェアリーアイは、水切れをおこすと水を与えても戻らないので注意が必要です。特に鉢植えで購入した場合、株に対して鉢が小さい場合は水切れを起こしやすくなります。真冬と真夏以外は植え替えできるので、一回りか二回り大きな鉢に植え替えましょう。
春から秋の間は、緩効性肥料を与えて切れないようにする育て方をします。肥料を少し多めにすると、育成が良くなり花が多く咲きます。半日陰の場所で管理して、霜に注意した育て方をします。
フェアリーアイは、水切れをおこすと水を与えても戻らないので注意が必要です。特に鉢植えで購入した場合、株に対して鉢が小さい場合は水切れを起こしやすくなります。真冬と真夏以外は植え替えできるので、一回りか二回り大きな鉢に植え替えましょう。
春から秋の間は、緩効性肥料を与えて切れないようにする育て方をします。肥料を少し多めにすると、育成が良くなり花が多く咲きます。半日陰の場所で管理して、霜に注意した育て方をします。
碧の瞳
蒼の瞳は、中国南部が原産のあじさいの近縁種です。一般的なあじさいとは違い、常緑なのが特徴です。花はあじさいのような装飾花がなく、2cmほどの両性花が集まって咲きます。珍しい形の花ですが、育て方は難しくありません。
半日陰から明るい日陰を好み、夏の強い日差しは嫌います。鉢植えでも地植えでも育てることができますが、大きく育てるなら地植えが良いでしょう。花色は土の酸度によって変化しますが、青色に傾く事が多いです。
剪定は一般的なアジサイと変わりなく、土も市販の培養土でかまいません。株が小さいうちは実をつけにくいので、花が咲き終ったら剪定をすると良いでしょう。株が大きくなり花数が増えたら、実が付きそうな花房だけを残して、通常どおりに剪定する育て方をします。剪定をおこなうと翌年も花が咲くでしょう。
半日陰から明るい日陰を好み、夏の強い日差しは嫌います。鉢植えでも地植えでも育てることができますが、大きく育てるなら地植えが良いでしょう。花色は土の酸度によって変化しますが、青色に傾く事が多いです。
剪定は一般的なアジサイと変わりなく、土も市販の培養土でかまいません。株が小さいうちは実をつけにくいので、花が咲き終ったら剪定をすると良いでしょう。株が大きくなり花数が増えたら、実が付きそうな花房だけを残して、通常どおりに剪定する育て方をします。剪定をおこなうと翌年も花が咲くでしょう。
きらきら星
きらきら星のあじさいは、栃木県で交配されて生まれた品種です。八重咲きのガクアジサイで、花色は赤紫系で白い切れ込みの縁取りがあります。花粉の汚れが少ないため花持ちがよく、長く楽しめる品種です。
育て方は、半日陰になる場所がいいでしょう。水はけの良い土で育て水をたっぷり与えます。寒さに弱く、冬場の冷たい風はとても嫌います。肥料は夏場は控えめにして、月に1回程度与えます。冬は油かすと骨粉を混ぜたものを株元に与える育て方をします。
剪定は必ずしも必要ではありませんが、株の大きさを保ちたい時だけ開花の後にすぐ行いましょう。鉢植えで育てる場合は、年に1度植え替えをして一回り大きな鉢に植えましょう。7月ごろがベストです。
育て方は、半日陰になる場所がいいでしょう。水はけの良い土で育て水をたっぷり与えます。寒さに弱く、冬場の冷たい風はとても嫌います。肥料は夏場は控えめにして、月に1回程度与えます。冬は油かすと骨粉を混ぜたものを株元に与える育て方をします。
剪定は必ずしも必要ではありませんが、株の大きさを保ちたい時だけ開花の後にすぐ行いましょう。鉢植えで育てる場合は、年に1度植え替えをして一回り大きな鉢に植えましょう。7月ごろがベストです。
シュガーホワイト
シュガーホワイトは、大ぶりの花をつける西洋あじさいです。真っ白な花を集める花房はとても豪華で、見ごたえがあります。育て方は、一般的なアジサイと変わりません。日なたから半日陰を好みますが、開花時期は直射日光を避ける育て方をします。剪定する時は、花色の変化を待っていると遅れるので、7月に剪定を済ませてください。
マジカルコーラル
マジカル品種は切り花用に作られたあじさいです。茎が強くて丈夫で庭植えに適しています。秋色の変化まで楽しめるあじさいです。春から秋は、戸外の日当たりのよい場所で管理して夏は半日陰に移します。開花中は、室内で楽しみ霜や冷たい風に当てないように育てます。
土は適度な湿り気をもたせ、腐植質に富んだ肥よくな土を好みます。乾燥には注意が必要で、水切れしないように育てましょう。真夏や冬場はワラなどでマルチングをするとスクスク成長するでしょう。肥料は、11月半ばから2月半ばに根元部分に骨粉と油粕を与えます。7月から9月は、追肥で即効性化学肥料を与える育て方となります。
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土は適度な湿り気をもたせ、腐植質に富んだ肥よくな土を好みます。乾燥には注意が必要で、水切れしないように育てましょう。真夏や冬場はワラなどでマルチングをするとスクスク成長するでしょう。肥料は、11月半ばから2月半ばに根元部分に骨粉と油粕を与えます。7月から9月は、追肥で即効性化学肥料を与える育て方となります。
チボリ
チボリは鮮やかな花色で育てやすい事からのあるあじさいの品種です。花色は、赤に近い濃いピンクから紫色の花びらに白色が入ります。土の酸性度で色が変化しますが、どの色が出ても美しい発色が楽しめます。
育て方は、一般的なアジサイと同じですが、耐寒性が少し劣ります。落葉するころは室内に取り込み季節によって室内管理にする必要があります。鉢植えの方が管理しやすく、です。花色は土の酸度によって変化するので、購入時の色を保ちたいなら同じ酸度の土を使った育て方をしましょう。
育て方は、一般的なアジサイと同じですが、耐寒性が少し劣ります。落葉するころは室内に取り込み季節によって室内管理にする必要があります。鉢植えの方が管理しやすく、です。花色は土の酸度によって変化するので、購入時の色を保ちたいなら同じ酸度の土を使った育て方をしましょう。
あじさいの鉢植えでの育て方
植え替え
あじさいの植え替えは、休眠期である11月~3月上旬、5月~9月中旬の花後に行いましょう、植え替える時は、花が咲いた枝を剪定してからおこなってください。一回り大きな鉢を用意し、古い鉢から引き抜いた苗の根鉢をひとまわり崩して発根を促して植えつけます。
鉢底に小石を敷き、赤玉土をベースにした用土を入れてから苗を入れます。用土は隙間ができないように棒などでつついて入れ、植え替え後はたっぷり水を与える育て方となります。
鉢底に小石を敷き、赤玉土をベースにした用土を入れてから苗を入れます。用土は隙間ができないように棒などでつついて入れ、植え替え後はたっぷり水を与える育て方となります。
挿し木
アジサイの挿し木は、緑枝挿しと休眠枝挿しがあります。どちらの方法でも良く育ち簡単に増やす事ができる育て方となります。挿し木のタイミングは、5~7月か9月に行います。湿度を保つ事ができて、日照時間が無い梅雨の時期が最適でしょう。3月ごろに休眠枝挿しで挿し木を行えますが、品種によっては発芽が難しいです。
挿し木にする枝は、今年伸びた枝で花芽の付いていないものを15~20cmほどに切ります。挿し補から2節目の葉を取り、1節目の葉は半分くらい切ります。茎はカッターで斜めに切り、発根しやすくします。できた挿し補を1時間ほど水にさします。鹿沼土などの用土にさし水をたっぷり与える育て方をします。
挿し木にする枝は、今年伸びた枝で花芽の付いていないものを15~20cmほどに切ります。挿し補から2節目の葉を取り、1節目の葉は半分くらい切ります。茎はカッターで斜めに切り、発根しやすくします。できた挿し補を1時間ほど水にさします。鹿沼土などの用土にさし水をたっぷり与える育て方をします。
あじさいの地植えでの育て方
植え付け
日当たりのよい場所に植えることで花付きを良くします。ヤマアジサイは西日の当たらない半日陰に植えましょう。土壌は特にこだわりがありませんが、極端な粘土質や砂質の土壌は向いていません。
植え付けのタイミングは落葉期です。11月から4月ごろに植え付け、秋植えの場合は、霜の心配があるので、できれば春先が安心です。広めのスペースを確保して深めの穴を掘り、腐葉土や堆肥を混ぜて植える育て方です。根を崩さないようにして植え込み水をたっぷり与えます。
植え付けのタイミングは落葉期です。11月から4月ごろに植え付け、秋植えの場合は、霜の心配があるので、できれば春先が安心です。広めのスペースを確保して深めの穴を掘り、腐葉土や堆肥を混ぜて植える育て方です。根を崩さないようにして植え込み水をたっぷり与えます。
用土
あじさいは用土にうるさくないですが、赤玉土小粒7:腐葉土3が理想で、水はけの良い土を好みます。最近では酸度を調節されたあじさい用の用土が販売されているので、それを利用すると簡単でしょう。
あじさいの水やりは、植えつけてから根を張るまではたっぷり与えます。根が張れば、雨水だけで育つので、鉢植えに比べると水の管理が楽です。ただし、雨の少ない夏場は注意が必要で、乾燥しているならたっぷりと水を与えましょう。夏場や冬場は根元にワラなどのマルチングをしてあげると、直射日光などから守ってくれてあじさいが元気に育ちます。
あじさいの水やりは、植えつけてから根を張るまではたっぷり与えます。根が張れば、雨水だけで育つので、鉢植えに比べると水の管理が楽です。ただし、雨の少ない夏場は注意が必要で、乾燥しているならたっぷりと水を与えましょう。夏場や冬場は根元にワラなどのマルチングをしてあげると、直射日光などから守ってくれてあじさいが元気に育ちます。
冬のあじさいの育て方
冬のあじさい
あじさいは11月になると落葉が始まります。枝の先端では花芽が分化してきて、12月ごろまで続きます。あじさいは、乾燥した冷たい風が苦手です。せっかくできた花芽も冷たい風にさらされると枯れてしまうので注意しましょう。
特にヤマアジサイは、冬の乾燥した風にあたると株ごと死んでしまうため、冬越しには注意が必要です。雪の降らない寒冷地ほど冬は管理することに注意した育て方をしましょう。そして、冬になると落葉して株が寂しくなります。枯れてしまったと勘違いして処分しないようにしましょう。アジサイは一年草ではなく、翌年も楽しめる植物です。
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特にヤマアジサイは、冬の乾燥した風にあたると株ごと死んでしまうため、冬越しには注意が必要です。雪の降らない寒冷地ほど冬は管理することに注意した育て方をしましょう。そして、冬になると落葉して株が寂しくなります。枯れてしまったと勘違いして処分しないようにしましょう。アジサイは一年草ではなく、翌年も楽しめる植物です。
冬の剪定
冬になったらあじさいの剪定を行います。枯れた枝や混みあった枝を切り落として、株の風通しを良くしてあげます。あじさいの葉が全て落ちてから、枯れた枝や混んだ枝を見つけて根元を切り落とします。最初のうちは枯れている枝を見極めるのが難しく感じますが、そんな時は、3月ごろの根が膨らむ時期まで剪定を待ちましょう。
挿し芽
タマアジサイやカシワバアジサイは、1~2月に休眠挿しで増やす事ができます。前値に伸びた枝を2芽つけて切り、すぐに赤玉土にさします。下が当たらない温かい窓辺で育成すると約3ヶ月で発芽します。蕾をつけたら鉢に植え替えをする育て方をしてください。
あじさいは水切れに注意しよう
いかかでしたでしょうか。あじさいの育て方は水切れに注意する必要があります。特に鉢植えで育てる場合は、こまめな水やりが必要です。あじさいはとても多くの種類があり、花の形もさまざまです。植える土によって花色も変化するので、プレゼントで贈っても喜ばれるでしょう。あじさいの育て方を知って、多くの花を咲かせてみましょう。