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芽キャベツの育て方・種まきの仕方|畑・プランター/室内

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芽キャベツの種からの育て方は?

芽キャベツはキャベツと名乗っていますが、キャベツの若芽ではなくキャベツの栽培変種です。あまりスーパーなどでは見かけない野菜ですが、家庭でも簡単に栽培することができます。可愛い形をした芽キャベツは料理をおしゃれにしてくれます。栄養も豊富でシチューや和え物、煮物やサラダなどに利用できます。ここでは芽キャベツの種からの育て方をご紹介していきます。

芽キャベツってなに?

芽キャベツはベルギーが原産のアブラナ科の一年草です。キャベツとついていますがキャベツの若芽ではなく、茎の葉の付け根に実をつけるキャベツの変種です。上手な育て方をすると茎の周囲に、50~60個程度の実をつけます。別名をヒメカンラン・コモチカンランと呼ばれています。芽キャベツの育て方は意外と簡単です。

ミニサイズの芽キャベツですが栄養が豊富で、ビタミンCを多く含んでいるため美肌効果が期待できます。また食物繊維も多いため便秘改善にも期待できます。

芽キャベツの栄養価

芽キャベツには小さい体からは想像できない栄養素が豊富に含まれています。三大栄養素のほかにビタミンA・C・E・K、葉酸、カリウム、マグネシウム、カルシウムのミネラル分や亜鉛、鉄、銅、マンガン、食物繊維などが含まれています。

その中でも芽キャベツはビタミンCがとても豊富です。ビタミンCには抗酸化作用や免疫活性作用があります。ビタミンCはコラーゲンの生成を促すので美肌効果も期待できます。芽キャベツには独特の苦みがあるので、生で食べることには向いていません。炒め物や煮物など加熱して食べるといいでしょう。

芽キャベツの種類

芽キャベツには「早生子持」・「ファミリーセブン」・「子持甘濫」などの種類があります。いずれも早生種で育て方も簡単です。

・早生子持は芽キャベツの代表品種で、暑さに強く育てやすい早生種です。
・ファミリーセブンは早どりできる品種で、倒れにくくて育てやすいので家庭菜園に向いています。
・子持甘濫は直径3cm以上の大きめの実をつける育てやすい早生種です。

芽キャベツの育て方ですが、種から育てることもできますが、育苗の管理などが難しい場合は市販の苗を使うと簡単です。

芽キャベツの育て方

芽キャベツの育て方は、ポイントを押さえれば簡単に栽培できます。春と秋の2回育てることができます。春植えの場合は害虫や病気の心配があるため、秋植えから挑戦すると上手く育てることができます。日当たりのいい場所での育て方がいいでしょう。芽キャベツは鉢やプランターでも育てることができるので、ベランダでも十分栽培が可能です。

害虫

芽キャベツの育て方では害虫に注意してください。芽キャベツに発生する害虫はアオムシ、コナカ、アブラムシなどがいます。

芽キャベツはアブラナ科の野菜なので、アオムシやコナカの幼虫などの被害を受けやすいので、被害を受ける前に防除してください。植え付け後に目の細かいネットで覆い防除します。防除しても虫食いにあった葉を見つけたら確実に捕殺するようにします。早めに対処することで被害が最小限になります。

害虫から守る育て方で重要なのは、毎日の水やりのときに害虫がついていないか注意することです。

病気

芽キャベツの育て方では病気にも注意が必要です。芽キャベツは夏から長期間栽培するので病気にかかりやすくなります。病気の原因は連作や土壌環境、害虫の媒介などがあります。主な症状には以下のものがあります。

・葉の色が黄色や褐色に変わる。
・葉に水が染みたようになる。
・葉に白いカビのようなものができる。

・根が腐る。
・葉が枯れる。
・株がブヨブヨになり生長が悪くなる。

苗核病

苗核病は芽キャベツの葉に水が染みたような病斑ができる病気です。病気が進むと最後には株全体が腐ります。発生しやすい時期は10~1月で病状が進むと、葉の裏に綿状の菌のかたまりができます。色は白や黒です。低温と多湿が続くと多発しますが薬剤で治療できます。

根こぶ病

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根こぶ病は芽キャベツの根に大小のコブができて株の生育が悪くなる病気です。9~2月に発生しやすい病気です。

土の中で発生するため発見が遅れる場合があります。発見が遅れると被害が大きくなる可能性があるので育て方に注意しましょう。酸性の土で水はけが悪いと発生します。pH0.7以上のアルカリ性の土では発生しにくいため酸性度に注意します。根こぶ病が蔓延したら薬剤で対処するしかありません。

べと病

べと病は芽キャベツの葉脈が黄色や褐色に変色する6~11月に発生しやすい病気です。病気が進むと葉の裏に霜状のカビが発生します。水はけの悪い土でアブラナ科の植物を連作したり、株を密集して植えるとかかりやすい病気で、窒素肥料の不足や過剰が原因の場合があります。治療方法は薬剤を使用します。

苗立枯病

苗立枯病は芽キャベツの苗の土との境目の部分が、菌に侵され株が痩せて倒れてしまう病気です。5~10月に低温で多湿の環境になると発生しやすい病気で、水はけの悪い酸性の土で発生しやすいです。同じ植物での連作をしない、窒素肥料の与え過ぎに注意することが上手な育て方になります。

種まきの時期は?

芽キャベツの種まきの時期ですが、春に種をまく場合は4~5月に種をまき、5~6月下旬に苗を定植させ、7月下旬~9月に収穫できます。秋に種をまく場合は7~8月に種をまき、9~10月に苗を定植させ、11月ごろに収穫できます。

上手な育て方をすることで、たくさんの実をつけてくれます。芽キャベツの旬は11月以降の冬になるので、秋に種をまくのが一般的です。種まきの方法は、育苗ポットに土を入れ5~6粒の種を植えてください。薄く土をかけてたっぷり水をあげます。芽が出るまでは土を乾燥させないように注意して、風通しのいい場所で管理します。

芽が出て双葉が開いたら元気な苗を2本残して間引きします。本葉が2~3枚になったら元気な1本を残し、その本葉が5~6枚になったら地植えや鉢、プランターに植え替えます。

肥料・追肥

芽キャベツの育て方で肥料は重要です。芽キャベツは最初の成長時期が大切なので、元肥をしっかり与えましょう。長期の収穫を狙う育て方は、肥料切れにならないように追肥をします。本葉が6~8枚になったら月に1回は追肥をしましょう。芽キャベツの苗が小さいうちは肥料を株元に与えますが、成長したら株元から少し離して根を痛めないようにします。

早生

芽キャベツの種類の中で、早生子持は早どりできる芽キャベツの早生種です。生長が旺盛で育てやすい品種で、包被が深く直径2.5cm程の球形になります。

育て方は育苗ポットを使い種を発芽するまでは水分を保ち、本葉5枚程度まで育てます。苗を定植させたら追肥をして肥料切れにならないようにします。実が育ち大きさが2.5cm程度、重さが10g程度になったものから順番に収穫します。早生子持は定植後90日程度で収穫できる早どり種です。高温でも低温でも結球性に優れていて、1株から90個程度収穫ができます。

芽キャベツの畑での育て方は?

芽キャベツの畑での育て方は、根元の葉が込み合わないようにするのがポイントです。株と株の間隔を40cm以上あけて植え付け、水をたっぷり与えます。芽キャベツの苗を植え付けたら、しっかり定着するまでは雨や風の影響で倒れないように仮の支柱を立ててあげるのが上手な育て方です。

仮の支柱は根付いたらいったん外しますが、草丈が30~40cmぐらいに生長したら、倒れないように支柱を立ててあげます。支柱を立てる代わりに根元の周辺に土を寄せて倒れないようにすることもできます。

芽キャベツのプランターでの育て方は?

芽キャベツはプランターでも育てることが可能です。苗をプランターに植える育て方は、少し大きめの穴をあけて浅めに植え付けてください。芽キャベツは根張りがいいので、深めの大きなプランターを用意します。20L以上のプランターに2株程植え付けるのが目安です。プランターに植える場合の育て方は、鉢底石を敷いて水はけをよくしてください。

葉かき

芽キャベツの育て方では、葉かき(敵葉)という作業が必要です。日当たりと風通しを良くするのが目的で、球の大きくなる環境とスペースを確保します。

10月ごろにわき目が結球し始めたら上部の葉を10枚程度残して下の葉は切り落とします。芽キャベツは下から結球するので、成長に合わせて下から葉を切ります。葉かきをする場合根元から切ると株や球の成長が悪くなるので、切り落とす葉は根元から1cmぐらい残して切り落としましょう。

下芽かき

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芽キャベツの育て方には下芽かきという重要な作業もあります。形の良くない実は育てても綺麗な結球にはなりません。下芽かきは葉かきと同じ時期におこないます。株元から10節ぐらいまでの形の悪い実を早めに摘み取りましょう。

収穫

芽キャベツは苗を植えてから90日ぐらい経つと収穫できます。収穫のタイミングは芽球が直径2~3cmぐらいになり、硬く実が締まってきたら収穫のタイミングです。

収穫の仕方は、根元から手でもぎ取るかハサミで切り取ります。あまり力を入れなくても簡単にもぎ取ることができます。収穫時期を逃すと芽球が開いてしまうので注意してください。芽キャベツは上手な育て方をすると60~70個ぐらいの実を収穫できます。

北海道での芽キャベツの育て方

芽キャベツは暑さに弱いので北海道や寒冷地でも十分育てることができます。芽キャベツの発芽は15~25℃、生育には18~22℃がベストとされています。北海道のような寒冷地の場合は、6~7月に植え付け秋に収穫するのが一般的です。

室内での芽キャベツの育て方のコツとは?

芽キャベツは日当たりのいい、涼しい場所を好むので室内よりベランダでの育て方が向いています。芽キャベツは18~22℃が適正な栽培温度とされています。鉢やプランターを置く場所として、日当たりがよく風通しのいい場所が適しています。室内でも育てられないことはありませんが、追肥や水やりのことを考えるとベランダなどでの育て方がいいでしょう。

小さいけれど栄養豊富

芽キャベツは見た目は可愛いくて小さな野菜ですが、栄養価はとても豊富です。育て方もポイントを押さえれば簡単に栽培することができます。芽キャベツはビタミンやミネラルを多く含んでいるので、美肌効果や疲労回復、抗酸化作用にも効果が期待できます。鉢やプランターでも育てることができるので、自家製の芽キャベツを食べて美容と健康を手に入れましょう。
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