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【地域・季節別】じゃがいもの収穫時期・栽培の時期|家庭菜園

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地域別じゃがいもの収穫時期

北海道

北海道は、じゃがいもの生産量が全国の約8割をしめます。じゃがいもは栄養があり、保存しやすい野菜です。越冬したじゃがいもは、でんぷんが糖に変化して甘みがアップしておいしくなります。

北海道のじゃがいもは全道で栽培されていますが、特に生産量が多いのは十勝と網走管内です。夏になるとじゃがいもが花を付け、畑一面に白や薄紫色の花が揺れます。北海道のじゃがいも収穫時期は9月から10月です。

生産者の人は、ポテトハーベスターと呼ばれる、じゃがいも専用の収穫機を使って掘り上げます。掘りあげたじゃがいもは、その場で選別をしてコンテナに移します。収穫したじゃがいもは、光の当たらない所に保管され低温保存します。

関東

関東ではじゃがいもの植え付け時期は年に2回あります。2月中旬から3月の春植えと8月中旬から9月の秋植えがあります。春じゃがいもは5月から6月に収穫時期を迎え、秋じゃがいもは11月から12月に収穫時期を迎えます。

季節別じゃがいもの収穫時期

春植えのじゃがいもは、花が咲き数週間後に花が咲き終ると、葉や茎が黄色く枯れ始めます。このような状態になったら収穫時期です。比較的気温が温かくなる時期なので、育てやすく収穫時期まで無事に迎えられるでしょう。

夏にじゃがいもを植え付けると11~12月ごろに収穫時期を迎えます。8月下旬から9月中旬ごろに植え付けると、冬が収穫時期になります。この時期は、残暑が厳しく種イモが腐りやすいので注意が必要です。

また、地域によっては収穫時期の頃、霜が降りる場合があります。じゃがいもは霜にあたると枯れてしましい。収穫量が減ってしまいます。栽培が難しい季節なので、初心者には向きません。

秋にじゃがいもを植えつける時は、気温が高めのうちに行います。栽培中は徐々に気温が下がってきます。じゃがいもは寒さに弱いため、葉は枯れてきます。葉が枯れてきて収穫時期だと勘違いをすると、未成熟のまま掘り起こしてしまいます。

葉っぱが多少枯れた状態なら、地中の芋はまだ肥大します。収穫時期は十分育った、11月下旬~12月初旬が目安です。秋植えのじゃがいもは、気温が下がっても育つような地域で適しており、寒冷地では難しいでしょう。

冬にじゃがいもを栽培できる地域は、沖縄の奄美大島などの南西諸島です。冬でも暖かく霜が降りにくい事から、冬に植えても収穫時期を迎えられます。じゃがいもは暑さにも寒さにも弱いので、沖縄などは冬の方が適しているでしょう。

冬のじゃがいもは10~12月に植えつけます。育成期間は本土と同じ3か月位です。収穫時期は1月下旬から4月上旬になり、他の地域と大きくずれる収穫時期を楽しめます。季節外れの新じゃがは高値で取引されるため、暖かい地方では冬に栽培を開始するケースが増えています。

じゃがいもの収穫時期と栽培時期の期間

じゃがいもはとても多くの種類があって、どの種類を育てるか迷います。そんな時は、収穫時期で選んでみると良いでしょう。

「早生」は、6月下旬に収穫時期を迎えます。キタアカリや男爵の品種があります。「中生」は7月上旬に収穫時期になり、煮込み料理に向いているメークインです。「晩生」は、7月中旬から下旬にかけて収穫時期を迎えるトヨシロが中晩生になります。

収穫時期になると、葉や茎が黄色に変化した時がタイミングです。品種によって収穫時期は多少の差がありますから、よく観察しましょう。収穫する時は晴天の時がベストです。新じゃがは皮がむけやすいので、丁寧に収穫するのがポイントです。

じゃがいもの種類別特徴

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じゃがいもは種類によって収穫時期が異なります。植えつける時期や特徴で絞り込むと迷わず品種が決めやすくなります。さまざまな品種の特徴をチェックしましょう。
品種特長調理法肉質生育
男爵じゃがいもの代表格で、関東より西で人気の品種。球で芽深く、やや粉質です。コロッケ、粉ふきいもなど早生
メークイン男爵と同じくらいポピュラーな品種。煮崩れしにくいのが特徴です。肉じゃが、シチュー、サラダなど中生
キタアカリカロチンやビタミンCを多く含みます。なめらかな舌触りが特徴。サラダ、ふかし芋早生
インカのめざめ栗のようなホクホクとした食感で、煮崩れしにくく濃厚な味わいが楽しめます。煮物、お菓子など濃黄極早生
ワセシロ煮上がりが早く、下座りが良いです。長期貯蔵で粘質がアップして甘くなります。ふかし芋、コロッケなど早生
トヨシロ加工食品に向いている品種です。粉質ですが煮崩れしにくいです。フライ、ポテトチップス中晩生
ホッカイコガネメークインより煮崩れしにくく調理しやすいです。煮物、フライドポテト淡い黄色中晩生
ベニマルでんぷんの原料として使用します。おでん、煮物中晩~晩生

家庭菜園のじゃがいもの収穫時期

初心者でも簡単に栽培できるじゃがいもは、家庭菜園で収穫する事ができます。じゃがいもは、植えつけてからおよそ3か月で収穫時期を迎えます。まずは、ホームセンターなどで販売されている 種芋を購入して育てます。関東では毎年1月下旬ごろから販売されますから、チェックしてみましょう。

畑に植えつける場合は石灰を撒いて、約2週間ほど休ませます。プランターで栽培をする時は、野菜用の培養土を購入して使うと良いでしょう。関東では春植えと秋植えがありますが、春に植える場合は、サイズによってカットしてから植えます。秋植えは、丸ごと植えつけます。

種いもを植え付けたら、およそ3が月後が収穫時期になります。葉や葉っぱが黄色くなってきたら収穫時期のサイン。天気の良い日に苗を抜いて収穫しましょう。

収穫後の保管法

収穫したじゃがいもは、少しの光が当たってもじゃがいもが緑化します。必ず冷暗所で保管して、緑化や腐敗防止に気を付けましょう。日に当ててしまうと、エグミの原因となるアルカロイドを生成します。また、保管中に芽が出てきてしまったら、芽を除去して厚めに皮を剥いて使用します。

じゃがいもの保存容器は、通気性の良い麻袋がで、夏場は気温が高いため冷蔵庫で保存すると良いでしょう。秋にじゃがいもを収穫したら、気温が氷点下まで下がる地域はビニールシートなどで覆って、凍結しないように注意しましょう。3月になると芽が伸びてくるので、冷暗所に保存します。

収穫後のじゃがいもは冷凍保存できるのか?

たくさんのじゃがいもを収穫したら、一度に食べきれず困まるでしょう。そんな時は、冷凍して保存するととても便利です。じゃがいもを皮ごと茹でます。できれば、丸ごと茹でると栄養を逃さず最適です。

じゃがいもの中心まで火が通ったら、皮を剥きます。熱いうちにマッシャーなどで潰して、滑らかにします。コツは手早く熱いうちに潰すこと、湯気で水分が蒸発しますから解凍した時に水っぽくなりにくいです。

じゃがいもの固まり部分は、冷凍すると味が落ちますから、滑らかになるまで潰しましょう。きちんと潰したら、粗熱を取ります。よく冷ましてから、保存用バックに入れて冷凍します。

熱が残っていると水分が入るので、必ず冷ましてから冷凍するのがポイントです。

ソラニンに注意

家庭菜園などで栽培したじゃがいもは、天然毒素を持っています。これはソラニンやチャコニンと呼ばれる毒素で、じゃがいもの芽や皮に多く含まれています。家庭菜園で収穫をしたじゃがいもの中に、未成熟のじゃがいもがあります。小さいじゃがいもは特に多く含んでいるので、食べないようにします。

じゃがいもの芽が出てきたら、根元を含めて完全に取り除き、じゃがいもの皮を剥きます。緑色に変色をしたじゃがいもは、皮を深く剥くようにします。ソラニンやチャコニンはじゃがいもの芽や緑色になった部分に多く含まれています。

万が一、食べてしまうと吐き気や下痢、嘔吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。このような症状が出た時は、速やかに病院へ行きましょう。

大きいじゃがいもを収穫するコツ

せっかく育てたからには、大きなじゃがいもをたくさん収穫したくなります。少しでも大きなじゃがいもを育てたいなら、じゃがいもの花を摘み取ります。花を咲かせるエネルギーを抑えることができて、芋の方に栄養分がまわります。

そして、一番大切なのが「肥料」と「芽かき」です。じゃがいもの草丈が10cmになったら、1株で数本になるように芽かきをします。残す芽の根元は押さえて、傷を付けないように不要な芽を抜き取ります。

肥料は、植え付け前の準備段階で、1㎡あたり堆肥1kgと化学肥料100gまきます。あとは、芽かきが済んだタイミングで追肥となる、化学肥料1㎡あたり30gを施します。じゃがいもはお手入れをきちんとすると、大きないもが収穫できます。コツは愛情をもってお世話する事です。

じゃがいもの病気

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そうか病

じゃがいもがそうか病にかかると、じゃがいもの表面に褐色の斑点が表れます。斑点の中央にはへこみがあり、カサブタのような状態になります。この病気は、若い芋ほどかかりやすく、盛り上がったり網目状のヒビが入ったりします。

原因として考えられるのは、細菌感染です。伝染しやすいのが特徴で、土の温度が20~22度になると多く発生します。酸性の土壌でも発生しやすく、5.2~8.0phで多くみられます。一度発生すると、長期間潜伏しますから、発病しないようにするのが大切です。

疫病

じゃがいもの花が咲く頃に、下葉に褐色かかった斑点ができて広がり、やがて霜のような白カビが表れます。疫病は数日のうちに畑全体に広がる恐ろしい病気なので、注意しましょう。じゃがいもの収穫時期に雨が続くと芋にも感染します。

原因は、菌糸状のカビ菌です。伝染しやすく庭の木や草花にも発生します。じゃがいもの花が18~20度でj開花して、雨が続いてしまうと感染しやすくなります。予防法は、高畝にして水はけを良くすることです。雨や泥跳ねを防ぐためにマルチを敷いても予防できるでしょう。

じゃがいもの収穫時期は地域によって違う

じゃがいもの収穫時期は、地域の環境によって左右されることがわかりました。同じ品種でも気候の違いで収穫時期が変わり、植えつける季節もさまざまでした。

一般的には、春じゃがいもと秋じゃがいもが多いですが、冬に植え付け収穫ができる地域もありました。じゃがいもは初心者でも育てやすい種類ですから、お住まいの地域にあわせて気軽に家庭菜園を楽しんで下さい。
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