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イタリアンパセリの育て方|室内/種/苗/鉢植え/プランター

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イタリアンパセリの育て方

一般的に連想される「パセリ」の仲間ではありますが、パセリに比べて葉が平たく、風味や香りの柔らかさが特徴的なイタリアンパセリ。そのままちぎって料理に加えたり、細かく刻んで料理のソースやドレッシングに加えたりと、主にイタリア料理で使用されます。

また、イタリア料理に限らず、パクチーの代用品としても利用されることもあり、使い勝手のよいハーブとも言えるでしょう。そんな、あれば便利なハーブである、イタリアンパセリの育て方について解説します。

イタリアンパセリとパセリの違い

パセリというと、日本では、オードブルなど料理の付け合わせとして飾られている、縮れた濃い緑の葉の野菜というイメージが強くあります。この縮れ葉のパセリは、モスカールドパセリと呼ばれる、縮葉種のパセリになります。イタリアンパセリは、本来ヨーロッパで使わせ野菜として使用されている、平葉種と呼ばれる種類のもので、縮葉種のものに比べて、風味や香りが柔らかいのが特徴です。

縮葉種、平葉種ともに、地中海沿岸が原産のセリ科植物で、古代ギリシャ時代や古代ローマ時代から、料理の付け合わせとして古くから親しまれてきたハーブです。近年では、野菜の中でも非常にバランスよく栄養素を含む野菜として注目されています。そのため、積極的に取り入れたい野菜のひとつとして、注目を浴びています。

種まきから発芽までのイタリアンパセリの育て方

春や秋に良く育つイタリアンパセリは、3~5月ごろ、または9~10月ごろが種まきに適した時期になります。イタリアンパセリの種が発芽するまでの日数は2~3週間程度、発芽適温は20℃前後です。気温が低いと発芽までそれ以上の期間がかかることもありますので、気温の低い時期の育て方には注意が必要です。

種まきをする場合は、筋まきまたは点まきのいずれかの方法を用いるとよいでしょう。
 
イタリアンパセリの種は好光性なので、土を掛けないか掛けるとしてもごく薄く掛けるようにしましょう。小さな鉢で育てる場合は、9cmポットに5~8粒種をまく、苗を育てる場合はピートパンや育苗ポットに種が重ならないようにまくようにしましょう。種は重ならないように撒くのがポイントです。

イタリアンパセリの種からの育て方

イタリアンパセリは、基本的に移植を嫌う植物なので、前述のように、育苗ポットを使って苗を育てて、広い場所やプランターなどに移植する方法はかなり難しく、初心者向けの育て方ではありません。初心者が種から育てる方法に挑む場合は、種をまいた場所で、そのまま間引きをしながら育てていく育て方の方が良いでしょう。

前述のように、小さな鉢に5~6粒種をまく、あるいは、深さ15cm以上のプランターに筋蒔きまたは点蒔きをし、発芽して育ってきたものをそのまま育て、育ちの悪い株を順次間引いていく育て方の方がよいでしょう。

イタリアンパセリは二年草なので、春や秋に植え付けをした株などが越冬し、初夏に花を咲かせると、実を付けて枯れてゆきます。

イタリアンパセリは花が咲くと葉が硬くなります。収穫してハーブとして使用する場合は、花茎が出たら、蕾のうちに早めに切り取りましょう。種を採取する場合は、そのまま置いて花を咲かせて、種を収穫します。前述のように、花が咲いてしまうと、葉が硬くなり、収穫して食用とするには不向きとなりますので、注意が必要です。花芽が出た時は、目的に応じた育て方で対処しましょう。

水耕

切り取ったイタリアンパセリをきれいな水の入った容器に挿しておくだけで育てる、水挿しと呼ばれる育て方でも、手軽にイタリアンパセリの収穫を楽しむことができます。

比較的場所を取らない育て方になりますので、キッチンの片隅などでも育てることが可能となります。収穫する時は、水挿しした苗をを水につけた状態で、葉を切り取るのがポイントです。容器の水は、きれいに保てるよう、毎日交換しましょう。

間引き

双葉が出た頃と葉が4~5枚出た頃に成長の遅い苗を間引きます。双葉が出た時の間引きは、葉が4~5枚出た頃の間引きは、葉が込み合わない程度に株間を取ることが育て方のコツとなります。株同士込み合っていると風通しが悪くなり、成長に影響が出るため、間引きは育て方の重要なポイントとなります。

間引いた株は、イタリアンパセリのベビーリーフとして、サラダなどに使用するとよいでしょう。

イタリアンパセリ苗からの育て方

手軽に早くイタリアンパセリの収穫を楽しみたい場合は、苗から育てる方法がです。初心者の方でも失敗の少ない育て方です。

二年草のイタリアンパセリは、種をまいて育てる時と同様、苗を植え付ける場合も、春植えと秋植えのふたつの育て方ができます。春植えの場合は4~5月が、秋植えの場合は9~10月が、それぞれ植え付けに適した時期となります。

苗を選ぶ場合は、苗全体がシャキッとしていて、あまり大きく育っていないものを選ぶとよいです。また、苗に病害虫の被害のあとがないかの確認も行うようにしましょう。

また、苗を植え付ける場合は、植穴を掘り、苗を根鉢を崩さないよう掘った穴へそのまま入れた後、周りから土を寄せて軽く押さえるように植え付けましょう。株元を周りの土より高めにして植えつけるとよいです。

なお、苗を植え付けた後は、たっぷりとミスを与えることも、育て方のコツとなります。
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イタリアンパセリ鉢植え・プランターの育て方

プランターや鉢に植え付ける場合は、鉢底ネットを敷いてから、鉢底土を敷きつめ、その上から用土を敷くようにします。イタリアンパセリは直根性の植物なので、深さが15cm以上あるプランターを選ぶとよいでしょう。鉢の場合は5号鉢(直径15cm)以上のものがよいでしょう。

苗を植える場合は、15~21cm径鉢に1株、65cmプランターに3~4株(株間の間隔20cm位)の割合で植え付けます。植え付けた後はたっぷりと水を与えましょう。

収穫までの育て方については、前述・後述にある育て方に準じた育て方で問題はありません。ただし、イタリアンパセリは、連作を嫌う植物ですので、同じプランターを使って別の苗などを育てる場合は、今迄使用していた用土を別のものに入れ替えるといった育て方が、必要となって来ます。

イタリアンパセリ室内での育て方

イタリアンパセリを室内で育てる場合は、日当たりや風通し、乾燥といった点に注意を払うことが、育て方のポイントとなります。

室内で育てる場合、屋外と違い雨などの気象条件に影響されない分、水を切らさないことが育て方のポイントとなります。用土の表面が乾いたら、水を与えるようにしましょう。

また、イタリアンパセリは日当たりのよい場所を好むハーブですので、室内であっても、比較的明るく、風通しの良い場所に鉢などを置くことが、良い育て方をするコツとなります。

キッチン

キッチンでイタリアンパセリを育て、料理の時に必要な分だけ新鮮な葉を収穫できるのも、イタリアンパセリを室内で育てて楽しむ方法のひとつになります。

スペースに余裕がある場合は、小さな鉢やポットなどを使用するとよいでしょう。また、スペースに余裕のない場合は、前述にあるように、水の入った容器に株を挿す、水挿しの育て方がです。

キッチンなどで鉢やプランターを使用する場合は、5~6号鉢のような浅めのプランター類がです。キッチンは日当たりや風通しの良くない場合が多いので、株の様子を見て、日当たりのよい場所や風通しの良い場所に移すようにしましょう。

季節別イタリアンパセリの育て方

イタリアンパセリは2年草なので、葉のある間は常に収穫ができます。春はこれから気温が上がる時期でもありますので、夏から秋にかけて採取した種をまく、あるいは手に入れた苗を植え付けて育てるなど、栽培を始めるには最適の時期となります。

種蒔きは、4~5月が最適な時期となりますが、前述のとおり、発芽適温が20℃前後で、それより気温が低い場合は発芽が遅くなりますので、気候を見て適切な時期を判断しましょう。

苗を植え付ける場合も、種まきと同様4~5月が最適な時期となります。この場合も、種まきと同様、気候を見て適切な時期を判断するようにしましょう。

イタリアンパセリは、日当たりのよい場所を好むものの、高温期は生育が悪くなりますので、夏は明るく半日陰となる場所で育てる方法がよいでしょう。プランターや鉢植えの場合は、明るい半日陰の場所にプランターなどを移しましょう。

また、6~7月ごろは花が咲く時期にもあたります。花芽を摘む摘まないにより、楽しむ目的も違ってきますので、育て方に違いが出て来ます。収穫を楽しみたい場合は、早めに花芽を摘み取りましょう。花を咲かせて種を収穫する場合は、そのまま咲かせても大丈夫です。

9~10月頃もまた、種まきや苗の植え付けに適した時期となります。気温が上がって来る春と違い、秋は気温が下がって来る時期になりますので、種からの育て方の場合は、春以上に種をまく時期の判断が重要になって来ます。

見極めに自信がないようでしたら、苗からの育て方に切り替えた方が良いでしょう。また、冬の寒さ対策などに備えて、鉢やプランターの移す先などにも、目処をつけておくとよいでしょう。

室内の場合は特に問題ありませんが、イタリアンパセリを屋外で育てている場合は、土が凍るような寒さや、乾燥した寒風対策などが冬の育て方のポイントとなります。

鉢やプランターなどを使用し、屋外に置いている育て方をしている場合、土が凍るような寒さの地方である、あるいは天気予報などで、氷が張るような寒さが予想されるようでしたら、室内の日当たりのよい場所へ移すようにしましょう。

イタリアンパセリで料理のすべてを楽しむ

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料理中、何かが足りないと思ったときに、キッチンの片隅にあったハーブを一つまみちぎって、調理中の鍋の中に入れるーそんな映画やドラマのような、格好いいことができるハーブがこのイタリアンパセリです。

冒頭でも述べましたように、非常にバランスよく栄養素を含んでいる野菜でもあり、肉料理や魚料理との相性も抜群です。また、パクチーの代用品としても使われることから、イタリア料理のみならず、エスニック料理や中華料理との相性も良く、まさに万能ハーブと言えます。

イタリアンパセリを種から育てる場合の育て方は難しいですが、イタリアンパセリを苗から育てる場合は、初心者でも比較的簡単に育てられます。あなたもイタリアンパセリを育てて、料理の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
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