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【種類別】パキラの育て方|種/室内/鉢植え/大きくする

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種類別パキラの育て方

観葉植物のなかでも管理がしやすいパキラですが、中南米原産のパキラの品種は20種類ほどで、代表的な品種は「パキラ・グラブラ」と「パキラ・アクアティカ」の2種類です。日本で商品として売られている大部分は「パキラ・グラブラ」です。

パキラの育て方ですが、耐陰性が強い観葉植物の種類なので、日陰や室内で育てることができます。長期間日陰に置いておくと茎が間延びして見た目にもバランスが悪くなってしまうので、太い茎に育てるため生育期(5月~9月)には日当たりのいい場所に置きます。

夏場など日差しの強い時は、直射日光が当たらないレースカーテンのある窓際などが最適です。パキラの育て方の注意点のひとつに葉焼けがあります。葉焼けの原因の多くは日陰から急に日当たりのいい場所に移動させることなので、光に馴れさせながら少しずつ明るい場所に移動させます。

ミルキーウェイ

おしゃれで爽やかな印象からのミルキーウェイは、パキラの葉にホワイトの細かい斑(ふ)があるのが特徴です。ミルキーウェイの育て方は普通のパキラと同じですが、綺麗な斑入りの葉を出させるため、緑の葉が出てきたら切ります。切っておかないと緑の葉はどんどん増え、斑入り葉が負けてしまい、普通のパキラと同じ状態になります。 

ミルキーウェイは接木することも可能です。台木として普通のパキラの緑の葉をすべて切り、接ぎ穂としてミルキーウェイの枝を接木します。接木した部分は接木テープで補強しますが、市販のテープでも代用できます。 

台木の新芽が出て緑の枝が育つと接木したミルキーウェイの葉が枯れてしまうので、台木の枝は必ず切り落とします。

ハイドロカルチャー

パキラを育てる方法のひとつに「ハイドロカルチャー」がありますが、ハイドロカルチャーとは、土を使わずに植物を育てる水耕栽培のことです。ハイドロカルチャーで育てると、土とは違い臭いが無く、虫がわく心配もないので室内でも清潔に育てることができます。土で栽培するよりも水やりの回数が少ないので、初心者でも植物が育てやすいです。 

パキラのハイドロカルチャーでの育て方は、植え替えるときに根の土を洗い流すこと以外は土に植え替える方法と同じです。容器の底に少しだけ水がたまればパキラは育つので、底に穴が開いていない物であれば何でも利用できます。

パキラの育て方の基本は「水の量を守る」ことなので、透明な容器だと水の残量や根の状態がひと目で分かり水やりもスムーズですが、透明ではない容器を使うときには水位計があると管理しやすいです。

パキラの種からの育て方

パキラの種からの育て方は、種を水の入った容器に1日~2日入れておきます。浮いてきた種は発芽しにくい種なので取り除き、水に沈んでいた種を取り出し湿らせた水苔に包みます。20℃程度の半日陰のような場所に置きますが、乾燥しやすく気温が低い場合にはビニール袋に入れ管理します。

発芽がすすんで根がでてきたら、割れている殻を丁寧にはがし胚を取りだします。子葉が生えている胚は根を水苔の中に入れ、子葉は包まずに外に出します。水苔に包んでいた胚が発芽して2~3cmの大きさになったら鉢に植え付けまます。赤玉土を水で十分湿らせて胚を半分程度埋めるように植え、葉がひらくまでは赤玉土の上に水苔をかぶせておきます。

双葉が出て来たら日当たりの良い場所に鉢を移動させて、その後はパキラの基本の育て方にそって育てます。

パキラの種の入手方法

パキラの種は、お店で購入する以外にも自分で種を収穫することができます。 

パキラの種をお店で購入する場合は、新鮮な種を買うことが大切です。パキラの種は2月頃と8月頃に収穫されますが、採取から半月〜1か月で発芽力が弱くなるので店頭に並ぶことが少ないです。パキラの種を購入する人の多くは、ネットの園芸店やオークションなどを利用していて、1粒50円程度で手に入れています。

自分でパキラの種を収穫するには、「実生株」のパキラが必要です。「実生株」は種から育って大きくなった苗木で、パキラの種はこの株からしか取れません。パキラの幹の根元が膨らんでいるのが実生株で、花が咲いたあとの果実の中に多数の種が入っています。果実を割って種を取り出したら、すぐに水の入った容器につけます。

パキラの室内での育て方

パキラは中南米に自生する常緑樹で、大きいものでは10メートルほどになります。パキラの室内での育て方は、少しの変化にも気づけるよう葉や幹の様子を観察し、基本の育て方である水の量を守ることが大切です。 

パキラは日陰になる室内でも育ちますが、観葉植物なので日光を好みます。パキラの室内での育て方としては、なるべく日光のあたる明るい場所に置きます。直射日光が強い夏の育て方は、日差しが直接あたらないよう、レースカーテン越しに置くなどの工夫が必要です。 

パキラは乾燥に強い観葉植物ですが、エアコンの風が直接当たると葉が傷みやすくなるので、室内のエアコンの風が当たらない場所を選らびます。室内での置き場所は、育て方の重要なポイントになるので、あらかじめ決めておくと管理が楽になります。

パキラは幸運を呼び込む

パキラは育て方が簡単という以外にも、幸運を呼び込む観葉植物としてがあります。

1980年代に台湾から発祥したパキラは、その後アジア諸国での取引となりました。この取引で財を成した人も多く、幸運をもたらすお金の木の苗ということで別名が「財をもたらす発財樹」、「money tree」です。 

パキラは風水学的にみると運気が上がる植物で、そのなかでも「仕事運の向上」と、「集中力を高める」効果があり、育て方も簡単なのでオフィスに置く観葉植物としてです。 

頻繁に新芽を出せるほどの強い生命力を持つパキラの代表的な花言葉は「快活」ですが、貧しい人が育てたパキラを売ったらお金持ちになったという言い伝えから「勝利」という花言葉もついています。

パキラの鉢植えでの育て方

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パキラは花壇に地植えすることもできますが、冬場もは5℃以上を保つ必要があるので鉢植えの方が育て方も楽です。鉢植えの育て方では、鉢の中が根でいっぱいになる根づまりに注意が必要です。 

根づまりをおこすと下の方から葉が落ちていくことがあります。もし、根づまりしてしまったら、葉のなくなった枝を切り戻して、仕立て直しを行います。パキラは生育旺盛なので、枝や幹のどの部分で切り落としても新芽がでてきます。大きくなりすぎた場合も、好きな部分で切り戻して仕立て直すとバランスがよくなります。

鉢植えのパキラの育て方で。霧吹きで葉に水を吹きかける葉水があります。葉水は葉に適度な湿気を与えて乾燥を防ぎ、病害虫の予防にも効果があります。パキラの葉が少し乾いていたら、表面に水滴が軽くかかる程度水を吹きかけます。

剪定

パキラを見た目を美しくする育て方に剪定があります。大きくなりすぎたり、バランスが悪くなった枝を剪定するときれいな形を保てます。剪定をしても育て方は変わりません。

剪定は枝を切り形を整えることで、見た目だけでなく風通しが良くなり病害虫の予防になります。パキラの成長期は7月頃なので、剪定はその前の5~6月にすると形がすぐに整います。

室内の小さめのパキラや、ハイドロカルチャーのパキラの剪定の時期はいつでも大丈夫ですが、寒い時期に窓辺に置いてしまうと耐寒性の限界を超え枯れてしまうので注意が必要です。 

パキラの剪定は幹の部分にある節(成長点)を残して切ります。新しい枝や葉はこの成長点から出てくるので、 剪定のときに全て成長点を落とすと新しい芽や枝がしばらく出ません。

挿し木

パキラは挿し木で数を増やすことができます。挿し木は、親木(挿し穂)となる植物の根や茎、葉などを土や水に挿して育てます。挿し木に慣れてくると、根腐れして枯れかかった株を再生することができます。 

パキラの挿し木での育て方は、挿し穂をよく切れるハサミで繊維をつぶさないように斜めにカットし、清潔に保ちます。繊維がつぶれると、そこから腐りはじめるので注意が必要です。 

パキラは暖かい気候を好む観葉植物なので、挿し木は5月~7月頃行います。置き場所や環境に整っていればこの時期以外でも挿し木は可能ですが、挿し木後の育ち方に影響がでやすくなります。挿し木がすんだらたっぷりと水をあたえますが、その後は育て方の基本と一緒で表面が乾いたら水をやります。

成長のはやいパキラの育て方として、2~3年に1度は植え替えが必要です。鉢から抜き取ったパキラの土を軽く落とし、根の黒ずんでいる部分を切ります。植え替える土は観葉植物用の土を使うと育ち方が安定します。 

観葉植物専用の土は葉の色が良くなるマグネシウムなど、パキラに必要な栄養素が配合されていてます。排水性も良く清潔な原料でできているので、室内でも臭いを気にしないで使うことができます。 

自分でブレンドする場合は、小粒の赤玉土と無菌の腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせます。水はけを良くしたいときは、腐葉土の割合を2に減らして軽石を1混ぜます。庭の土を使う育て方だとカビが生える恐れがあるので、なるべく無菌の土を使います。

パキラを大きくする育て方

パキラを大きくする育て方は、適度な通気と日当たり、水と栄養が重要になります。100円ショップなどで売っている植物は、鉢がギリギリのものが使われているので、植物が成長するための根がしっかりと張れません。

小さいパキラを大きくする育て方ですが、まずはひと回り大きい鉢に植え替えます。 植え替えをするときに根を崩さないように、そのまま新しい鉢に観葉植物専用の土を足しながら植えます。 

植え替えたあとの育て方で重要なのは、「適度な通気」「陽当たり」「水」「栄養」の管理です。育て方の基本とおなじで、 真夏の直射は強すぎるので半日陰の場所に置き、水は土が乾いたらあげます。栄養は成長期の直前くらいに適量を与えます。 根が定着すると成長の速度もあがるので、鉢が小さくなってきたら、またひと回り大きい鉢に植え替えます。

パキラを育ててみよう

どこでも手に入りやすいパキラですが、育て方の基本を守れば何年でも成長が楽しめます。パキラは丈夫で強く、水をあげすぎて根腐れをおこしたり病気にならなければ、ほとんど枯れることがありません。葉っぱがなくなっても、基本の育て方をしていれば 簡単に復活します。それぐらい生命力が高く強いので、初心者でも育だてることが簡単です。 

幹を編み込んでいる状態の大きめのパキラが、インテリア用やプレゼント用として売られていますが、これを自分ですることも可能です。パキラの伸びてきた枝を何本か切って、編んでから挿し木する育て方と、複数の株を植えて枝が柔らかいうちに少しずつ編みながら成長させる育て方があります。どちらも時間をかけてパキラを楽しむことができます。
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