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【種類別】もみじの育て方|挿し木/剪定/肥料/苔玉/ミニ盆栽

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もみじの育て方のポイントは?

もみじは秋になると赤く紅葉する落葉樹です。元来日本に存在する植物なので育てやすく、庭木や鉢植えとして親しまれています。また盆栽としても栽培されています。もみじは家庭でも栽培を楽しむことができます。もみじの種からの育て方やミニ盆栽、鉢植えなどの育て方のポイントをご紹介していきます。

もみじの種類は?

もみじはカエデ類の総称で、秋に葉が赤く紅葉する落葉樹です。もみじは分類学の中では「イロハモミジ」、「ヤマモミジ」、「オオモミジ」に分けられます。一般的にはもみじといえばイロハモミジを指します。

イロハモミジ

イロハモミジはムクロジ科カエデ属の落葉樹で、東北から南に自生しています。葉の大きさは4~6cmで葉の切れ込みは5~7裂です。手のひらのような形をした、深い切れ込みのある葉が特徴です。樹高は10~15mに生長します。秋になると真っ赤に紅葉します。

ヤマモミジ

ヤマモミジはムクロジ科カエデ属でイロハモミジの変種とされています。青森県から福井県の日本海側に自生している落葉樹です。葉の大きさは6~9cmで葉の切れ込みは7~9裂です。秋の紅葉は黄色または橙色で樹高は10~15mに生長します。

オオモミジ

オオモミジはムクロジ科カエデ属で、北海道を含む本州の太平洋側と九州に自生している落葉樹です。葉の大きさは7~10cmで葉の切れ込みは5~9裂です。樹高は10~15mに生長します。秋には朱色または黄色に紅葉します。

もみじの育て方はどうするの?

カエデ科のもみじは日当たりを好みますが乾燥を嫌うので、直射日光の当たらない場所で育てます。真夏の日差しや高温で葉がしおれたり、日に焼けたりするので注意が必要です。

剪定

もみじは山奥の谷あいの川の近くに自生していることが多い植物なのでジメジメした場所を好みます。土が乾いたら水をあげますが、鉢植えの場合は土が乾く前に水やりをします。

もみじの育て方では庭植えの場合でも土が乾くようなら水をやります。もみじは乾燥に弱いので、水が不足すると葉が縮れます、いったん葉が縮れてしまうと元には戻らなくなるので、夏は乾燥を防ぐために葉にも水をかけます。

もみじの育て方の中で剪定という作業があります。地植えのもみじは樹形が綺麗なので剪定の必要はありませんが、庭が狭くなったり大きくならなくなったら剪定で木の大きさを調整しましょう。

鉢植えの場合は大きくなりすぎると、植木鉢に入らなくなるので毎年落葉の時期の11~1月に剪定をします。この時期はもみじの休眠期なので木の負担が少なく、剪定する枝が見やすくなります。

まず、もみじの幹や太い枝から上に伸びている徒長枝を根元から切ります。次に、重なっている枝を根元から切ります。そして、もみじの樹形に合わせて要らない枝を切ります。これで剪定は完了です。

挿し木

もみじは挿し木で増やすことができます。10~15cmに切った枝を10本程度準備し、3~4月頃になったら挿し木用の土に挿します。そうすると、葉がついていたところから発根します。挿し木をした後は水を切らさないように半日陰で育ててください。

肥料

もみじは春先から新芽を出し、秋に紅葉する落葉樹です。もみじの育て方では新芽を出す春先に肥料を与えることで生育が良くなります。春先の暖かくなる時期に株元に化学肥料を与えます。早く育てたい場合は成長期の春と秋にも追肥します。紅葉が始まると肥料は必要ありません。
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もみじの種からの育て方はどうするの?

もみじは種からの育て方で増やすことも可能です。もみじを種から育てる方法を実生と呼びます。この育て方では、もみじの種を育てて鉢植えや盆栽にして楽しむことができます。

種まき

もみじの種からの育て方ですが、まず、花の後につくプロペラ型の殻から種を取り出し一晩水につけます。この時に水に浮いたものは発芽しないので取り除きます。その後、種は傷をつけて種まき用の育苗ポットに種をまき、芽がでるまでは水を与え続けます。もみじの種は一般的には1~3ヶ月で発芽します。成長してきて葉が5~6枚になったら別の鉢植えに植えましょう。

もみじの苔玉の育て方は?

苔玉は植物の根元を苔で丸く覆って草木を栽培する育て方です。苔玉はモスボールとも呼ばれ、もみじを鉢植えや盆栽感覚で楽しむことができます。ここでは苔玉の育て方のポイントをご紹介します。

苔玉の育て方のポイントは?

苔玉の育て方では水やりと置き場所、肥料がポイントです。苔は発達した根を持っていないので葉や茎で水分を吸収します。このことから、水分が多すぎると根が傷み枯れてしまいます。

しかし、植えている植物には水が必要なので、霧吹きのような物で葉に水をかけてあげましょう。また鉢植えの中では狭くなってくるので2~3年で植え替えが必要です。苔が裂けてきたり、水をあげても植え付けたもみじの元気がない場合は、植え替えのサインなので見逃さないようにします。

水やり

苔玉の育て方では水やりが重要です。苔玉を枯らす原因は水分不足です。苔に覆われているので、植えているもみじにまで水分が行き届いていない場合があります。

苔玉を持ち上げたときに軽く感じたときが水やりの時期です。バケツなどに水を貯めて苔玉を沈めて水分を与えます。5分ぐらいつけて気泡がでなくなったら引き上げます。苔は乾燥してしまうと水をはじくので、1~2日に1回苔が乾燥していたら霧吹きなどで水を吹きかけます。

肥料

苔自体には肥料は必要ありません。しかし植え込んだもみじには肥料が必要なので、規定より2倍以上に薄めた液体肥料を1~2週間に1回程度与えます。ただ肥料が多すぎると根腐れしてしまうので注意が必要です。

置き場所

苔玉の育て方では置き場所も重要です。屋外の明るい日陰か半日陰に置きますが、夏場の直射日光は避けてください。また湿気が多いと苔にカビが発生して腐って枯れてしまうので、風通しのいい場所に置きます。

もみじのミニ盆栽の育て方は?

もみじは剪定をすることでサイズを調節できるので、盆栽にすることも可能です。種から育てたもみじを使うことで簡単にできます。ここではミニ盆栽の育て方をご紹介します。

盆栽の種類

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盆栽には豆盆栽、ミニ盆栽、小品盆栽、盆栽、大型盆栽などの種類があります。サイズは厳密には決められていませんが、一般的に高さが10cmぐらいの盆栽がミニ盆栽と呼ばれています。

ミニ盆栽の育て方には日当たり、湿度、温度、風通しが重要です。もみじのミニ盆栽は自然な形で育てることが好ましいので、なるべく屋外で育てます。室内で鑑賞するときも、鑑賞した後は屋外に出してあげる事をおすすめします。

冷暖房の温度差がある室内に置き続けると、ミニ盆栽は弱り枯れてしまいます。太陽の光が当たらない、風通しが悪い場所などでは育たないこともあります。ミニ盆栽の育て方の基本は水やり、肥料、植え替えが重要です。

水やり

ミニ盆栽の水やりで気をつけることは、水はけをよくすることです。ミニ盆栽は器が小さく浅いので土が乾きやすくなります。土の表面が乾いて白くなったり、苔を貼ってある場合は苔が乾燥している場合に水をあげましょう。

春と秋は1日1~2回、夏は1日2回以上、冬は2~3日に1回程度の水やりをします。光合成をする午前中に水をあげましょう。また乾燥が気になる時は、葉に霧吹きで水をかけます。

肥料

ミニ盆栽は器が小さいので、水やりで栄養分が流れ出てしまいます。このことから、定期的に肥料を与えることがミニ盆栽の育て方で重要です。肥料を与える時期は冬の休眠期は避けてください。4~11月に粒状の肥料を根元から少し離れた場所に置きます。根元に近いと根が傷む場合があるので注意してください。

植え替え

ミニ盆栽の育て方では植え替えも重要な作業です。器が小さいので根が伸びて窮屈になり、盆栽用の土が割れたりするので植え替えが必要です。植え替えの目安は2~3年に1度、春か秋に行います。

鉢植え

もみじは鉢植えでも育てることが可能です。もみじの鉢植えでは、ベランダなどでも季節の移り変わりを楽しむことができます。

もみじの鉢植えの育て方は、晩秋に紅葉の状態や根の状態を見て苗木を選びます。鉢は苗木の大きさに合わせて選びます。鉢植えでの育て方は、初めからしっかりとした手入れが必要です。手入れを怠ると、剪定が難しくなり美しい紅葉が見れなくなります。

鉢植えでもみじを育てる場合は、一年を通して屋外での育て方をします。春や秋は日当たりのいい場所で管理します。夏の暑いときは半日陰に移し、冬は風の当たらない場所に移動させます。

もみじの種類別育て方の違いは?

もみじはイロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジが代表的な種類となります。それぞれ育て方に違いがあるのかご紹介します。

イロハモミジ

イロハモミジの育て方は、水をたっぷり与えることが重要です。乾燥に弱く乾燥すると葉がチリチリになってしまいます。イロハモミジは12~3月頃に鉢に植えるか地植えをします。鉢植えは苗木の1.5倍程度の直径や深さのある鉢を選び、根についた土を1/3ほど落としてから植え付けます。地植えの場合は直射日光の当たらない場所に植え付けます。

ヤマモミジ

ヤマモミジはイロハモミジに比べると切れ込みが浅いので優しい印象があります。ヤマモミジの育て方としては、土が乾いたら水やりをしますが水が切れないように注意してください。ヤマモミジは直射日光が苦手なので、日当たりが強いと葉が乾燥してしまいます。日当たりが強い場合は葉に直接水をかけましょう。

オオモミジ

オオモミジはイロハモミジに似ていますが、葉が大きく厚いのが特徴です。生長がはやく、すぐに大きくなります。湿気がある日向で育てますが、半日陰でも大丈夫です。オオモミジは剪定を好みません。特に夏の剪定は枝枯れするので避けましょう。家庭で地植えする場合は広い場所を選びます。

もみじのベランダでの育て方は?

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もみじは剪定で大きさを調整することができるので、鉢植えや盆栽にしてベランダでも育てることができます。鉢植えも盆栽も大きくしたくない場合は枝や新芽を摘み取ります。枝や葉が込み合ってきたら剪定で調整します。

春や秋は日当たりのいい場所に置きます。真夏の暑い時期は半日陰に場所を変えてあげましょう。冬の寒い時期は風の当たらない場所に移動します。

もみじの室内での育て方はどうするの?

もみじの室内での育て方としては、鉢植えか盆栽で育てます。もみじの鉢や盆栽は自然の中で育てるのが好ましいのですが、室内の場合は鑑賞するときに一定の時間室内に置き、その後は屋外に置くことがおすすめです。

室内に置きたい場合は、エアコンの風が直接当たらない場所を選びます。また急激な温度の差ができる場所は避け、日当たりと風通しのいい場所に置きましょう。

もみじを育てて紅葉を楽しみましょう

ここまでもみじの育て方をご紹介してきました。もみじは秋には紅葉して、季節を感じることのできる植物です。もみじには葉の大きさや切れ込みの違いがあり、イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジなどの種類があります。もみじは大きな木のイメージがありますが、鉢植えや盆栽としても楽しむことができます。もみじを育てて秋には綺麗な紅葉を楽しみましょう。
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