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【場所別】落花生の収穫時期の目安と育て方|家庭菜園

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落花生の収穫時期の目安

落花生の原産地は南米のブラジルです。若者には「ピーナッツ」といったほうがわかりやすいでしょう。コロンブスの新大陸発見とともに世界中に広まり、今や1,600種類以上の品種があります。

落花生は、ブラジルが原産であることからもわかるように、温暖な気候に適しています。しかし、品種改良によって、寒冷地でも栽培されるようになったため、収穫時期にも幅があります。

日本での落花生の生産量は、千葉県が圧倒的で7割近くを占めています。落花生の収穫時期は、基本的にサツマイモと同じ時期の9月~10月にかけてです。秋の味覚といっていいでしょう。

千葉半立(ちばはんだち)

開花期後95日が収穫時期になります。高級落花生として千葉県を代表する品種です。焙煎落花生向けの品種で、香ばしく甘みが強く濃厚な味わいです。やや小ぶりで殻に黒い斑点がつきやすいため、見た目は少々悪いのですが、味は断トツです。手間がかかり、収穫量も少ないため、お値段も高くなります。

中手豊(なかてゆたか)

開花期後80日が収穫時期になります。焙煎落花生向けの品種で、ややあっさりタイプの味わいが特徴です。千葉半立よりも大振りで、殻の見栄えもいいので贈答品などにも人気があります。収穫量も多いので、お値段もお手軽。千葉産の落花生の中心ブランドになっています。収穫期も早く、落花生の新豆をいち早く味わうことができます。

郷の香(さとのか)

開花期後70日が収穫時期になります。茹で落花生向けの品種です。中手豊を改良した品種で、皮が薄く渋みが少ないのが特徴です。収穫高も多いので一般的に茹で落花生といえば、郷の香がほとんどです。

おおまさり

開花期後85日が収穫時期になります。その最大の特徴は大きさにあります。中手豊の倍くらいの大きさで甘みがあり、柔らかいので茹で落花生向けの品種といえます。平成21年に一般公開されたばかりの品種なので、これから徐々に生産者も増えて人気が出る落花生になるでしょう。

場所別落花生の収穫時期

もともと落花生は、暖かい気候を好む植物です。しかし、品種改良や作付け技術などの発達によって、南は沖縄から、北は北海道まで栽培することが可能になっています。

千葉

落花生といえば千葉県です。千葉県の特産物になっています。生産量は全国の7割以上で、千葉の温暖な気候と水はけのいい土地が落花生栽培にぴったりだったからです。国内の落花生流通量は9割が外国産というなか、千葉県の落花生は味がいいことで根強い人気があります。

落花生の本場、千葉県では「千葉半立」「中手豊」「郷の香」「おおまさり」の4種類が栽培されています。収穫時期は、それぞれの品種によって若干違ってきますが、9月~10月が本格的な収穫時期になります。

北海道

高温で日当たりのよい場所を好む落花生ですが、北海道でも近年の温暖化に伴って、落花生を栽培する地域が徐々に増えてきています。その先駆者的存在が岩見沢市です。

栽培品種は、生育期間が短い早生タイプの「郷の香」と粒が大きく、比較的寒さにも強い「おおまさり」です。北海道の落花生は、植え付けが霜の降りない5月中旬くらいから始まり、収穫時期は、10月中旬くらいになります。
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大阪

大阪での落花生の栽培は、植え付け時期が4月下旬から7月中旬で、収穫時期は10月上旬から11月中旬になります。大阪の周辺には落花生を収穫する観光農園もいくつかあり、サツマイモ掘りと同じ時期に落花生掘りも行っており、家族連れで賑わいます。

九州

落花生は、明治時代に国がアメリカから種を輸入して、広く栽培されるようになりました。しかし、九州では、それとは別に今の沖縄である琉球から伝わり、鹿児島県を中心に特産物となっていきました。

日本の南に位置する九州では、温暖な気候のため収穫時期も本州よりも早くなっており、7月下旬から8月中旬となっています。九州での落花生の栽培品種は炒って食べるとおいしい「中手豊」と茹でて食べるとおいしい「郷の香」です。

落花生の収穫時期と育て方

落花生はマメ科の植物です。インゲンや枝豆のように地上で実が成るのではなく、花が落ちた部分からツルが伸びて地中に潜り込み、実が成ります。そのため「落花生」と呼ばれるようになりました。

落花生は、ポイントをつかめば家庭菜園でも簡単に栽培することができます。採れたての実を茹でて食べると、まるで栗のようなほっこりとした味が楽しめます。

種から育てる

畑やプランターに落花生の種を直播きにする場合には、1箇所に3粒ほどの種を蒔きます。1㎝くらいの深さに蒔きます。落花生の種はしっかりしているので、種と土を密着させるために、軽く土を押し込んでやります。

種から芽が出てきたら、本葉が2~3枚になってから元気な苗を1本残して後は間引きしてやります。苗と苗の間が30~50cmくらいになるようにしましょう。

苗から植えると収穫率もアップ

落花生は他の野菜に比べると発芽率が悪く、種から育てるのが難しい植物です。家庭菜園で落花生を育てるなら、苗を購入したほうが確実に収穫できます。また、落花生の種は鳥の大好物です。蒔いたはずの種が発芽しないと思ったら、鳥に食べられていたというケースもあります。

苗を選ぶときに気を付けることは、本葉の枚数です。本葉が多ければ多いほど元気があってよさそうに思えますが、本葉の多い苗は根付きが悪いので、本葉の枚数は2枚のものを選ぶようにしましょう。

プランターで育てる場合

落花生は、プランターでも栽培することができます。その場合、注意したいのがプランターのサイズです。サイズはできるだけ大型で、深さが60㎝以上あるものを用意しましょう。落花生は地中に実が成るので、プランターが浅いとよく育ちません。土は、市販の培養土を使います。

水やり

落花生は、苗が根付くまではたっぷりと水を与えるようにしましょう。苗が根付いたかどうかは、葉が急に大きくなるのですぐにわかります。根が根付いたら、花が咲くまではできるだけ1回の水の量を少なめにします。落花生は乾燥に強い性質なので、あまり水を必要としません。

また、豆類は自分で養分を補う力があるので、肥料は少な目でも心配ありません。花が咲き始めるころに、化成肥料を1株当たり5gほど与えておけば十分です。

家庭菜園での落花生の収穫時期

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家庭菜園で、落花生の収穫時期はどこで判断すればいいのでしょう。落花生は、品種によっても収穫時期が違ってきますし、天候にも左右されます。しかし、落花生は土の中で実が成熟するので、同じマメ科の枝豆などのように、直接目で収穫時期を確認することができません。栽培日誌を付けて開花日から何日目の収穫とおおよその目安を付けておきましょう。

まず、落花生の収穫時期の目安としてそろそろという時期は、葉が全体に黄色味を帯びてきて、下葉が枯れ落ちたころです。落花生は収穫時期を伸ばすと、土の中にサヤが残ってしまい、きれいに掘り出すことができなくなります。

本格的に掘り出す前に、試し掘りをするのがコツです。株元の土を少し掘ってみて、サヤに落花生独特の網目が入っていたらOKサインです。サヤがまだツルンとしていたら、収穫時期はまだ早いことになります。

美味しい落花生の選び方

スーパーにはいろいろな落花生が並んでいます。やはり外国産よりも国産の方が美味しさは格段に上です。それは、手間暇かけて天日干しをして、太陽の恵みを美味しさにかえているからです。

落花生は大粒で殻のきれいなものを選ぶと、ハズレの確率が高くなります。落花生は大きく育ちすぎると大味になって、風味が損なわれてしまうからです。その意味からも落花生の収穫時期はとても重要です。

落花生は、殻の色や実のきれいなものが美味しいとは限りません。見た目よりも中身で勝負するのが落花生です。美味しい落花生を選びましょう。
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