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【季節別】キンモクセイの剪定方法・料金・時期|小さく

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キンモクセイの剪定・管理方法

秋になると甘い香りを辺りいっぱいに漂わせるキンモクセイは、日本人には非常になじみ深い庭木です。オレンジ色の小さな花を枝いっぱいにたわわに咲かせてくれる魅力的な樹木です。

キンモクセイの仲間には他に、白花のギンモクセイや、葉にギザギザがあるヒイラギモクセイなどがありますが、やはりキンモクセイが一番馴染み深く印象的な樹木でしょう。

公園から個人のお庭や街路樹にも使用されるキンモクセイは、とても魅力的な樹木ですが、成長が早く大きくなるという特徴があります。今回は、キンモクセイの剪定方法と管理方法について紹介します。

キンモクセイの基本情報

キンモクセイの基本情報です。

・名前:キンモクセイ
・科名:モクセイ科
・分類:常緑小高木
・原産地:中国
・花期:10月
・植え時:3~5月、9~10月
・花言葉:「謙虚」「気高い人」

キンモクセイの魅力

キンモクセイの魅力は何と言ってもその香りでしょう。秋になるといつの間にかその甘く芳しい香りを辺り一面に漂わせます。その花姿は、オレンジ色の小花の集合体で、華やかさには欠けますが、その香りの華やかさで誰にも無視のできない存在感を否応なしに主張します。キンモクセイは花姿よりも香りに先に気が付く、稀な植物と言っても良いでしょう。

キンモクセイの樹は常緑で大きくなることから、個人邸庭木や生垣、公園の樹木、街路樹と使われ方はさまざまです。自宅の庭木として楽しむのであれば剪定は必須です。大きくする場合も、小さく管理したい場合も、剪定方法をマスターしておけば何年もその香り良い樹を楽しむことができます。

キンモクセイの剪定時期

金木犀の剪定時期を紹介します。

4月

金木犀は、春から夏までの間に秋に咲かせるための花芽を作りますので、4月は剪定はしないほうが良いでしょう。秋に花が咲かなくなる原因となります。

5月

金木犀は春~夏に花芽を作り、その花芽が秋に咲きます。5月は花芽が成長している時期です。剪定は避けた方が良いでしょう。秋にせっかくの花が咲かなくなる原因となります。

6月

6月は、金木犀の花芽が成長をしている時期です。この時期に枝を剪定すると、秋に花が咲かなくなる原因となります。この時期の剪定は避けた方が良いでしょう。

キンモクセイの剪定方法

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キンモクセイは大きくなる樹なので、剪定は必須です。大きくして管理する場合も、樹形を整えたり花付きを良くするためには、時々整枝剪定を行って管理してください。

ここからは、キンモクセイの剪定方法について紹介します。

自然形を活かした剪定

キンモクセイは剪定を行わずに自然に任せておいても、きれいな卵型に樹形が整う樹木です。特に大きさにこだわらないのであれば、成長に任せておいても大丈夫です。その自然な樹形を楽しみましょう。

しかし、あまり大きくなると枝が混み合って中の方が枯れてくることもあります。時々は、古い枝を落とすなどの剪定を行ってあげるようにしましょう。

生垣としての剪定

キンモクセイを生垣として楽しむ場合の剪定方法です。キンモクセイは常緑な上に枝葉が混み合っていて、目隠しとしてとても有効な樹木です。自宅の生垣としてキンモクセイを育てるのであれば、道にはみ出さないように、また隣近所の邪魔にならないように剪定をする必要があります。

生垣としての剪定は、ある程度葉の密度が高い方が良いので、小枝を残して太枝を切り戻すようにしましょう。主幹から出ている脇枝(小枝)を残すように、先の伸びた分だけ剪定します。こうすることによって、その先でまた枝分かれをするので、密度の高い樹形に整えることができます。

小さく仕立てる剪定

キンモクセイは、園芸分類では「常緑小高木」となっていますが、放っておくと5m以上の高木になります。自宅で庭に植えるのであれば、大きくなることを想定して主木として扱った方が良いでしょう。それでも、あまり大きくしたくなければ、ある程度成長したところで剪定する必要があります。

キンモクセイを小さく管理したい場合の剪定方法は、下の方の枝は、古い枝を落として風通しを良くする程度に剪定します。上の方の枝は強剪定にします。高さを決めて、主幹のを落としてしまいましょう。主幹の一番上を剪定することで、それ以上の高さにはならなくなります。

その後も毎年脇枝が伸びてきますので、仕立てたい高さで剪定します。思い切って少し強めに剪定しても大丈夫です。

キンモクセイの剪定方法|料金は?

キンモクセイの剪定を専門業者に依頼した場合の料金についてです。キンモクセイに限らず、庭木の剪定を業者に頼むといくらくらいになるのかが気になります。

庭木の剪定については、明確な金額設定というものがありません。地域や樹木の大きさや状態などで金額も変わってきます。キンモクセイの剪定料金については、いくつかの植木屋さんや造園業者に相談してみましょう。業者によって金額設定やサービスが違いますから、合い見積もりを取って確認するのが間違いのない方法です。

目安としては、東京近郊で2m程度のキンモクセイの剪定なら2,000円~5,000円くらいというところでしょう。

キンモクセイの剪定方法|自分でするなら?

あまり大きくないキンモクセイなら自分で剪定できます。2m程度までであれば、自分で剪定してみるのも楽しみの一つになります。キンモクセイの花芽は8月頃でき上がります。夏に剪定を行うと、その年の秋は香りの良い花を楽しむことができなくなりますので、注意してください。

用意するものは、「脚立・剪定ばさみ・ノコギリ」といったところです。大きくしたくない場合の主幹のや、込み過ぎた枝を剪定します。この時、根元の周りから小枝が伸び始めていたら、それも剪定します。これはヒコバエ(孫生え)といって、そのままにしておくと大きな枝になってしまい樹形を崩すことになるので、早めに剪定しましょう。

キンモクセイの剪定方法|季節別

ここでは、キンモクセイの剪定方法を季節別に紹介します。一年を通してのキンモクセイの育て方としても参考にしてください。

春の剪定

新芽が成長する時期です。この時期に成長した新芽に、その年の秋に咲かせる花の芽を付けます。つまり新芽が出てくる時期は、花芽の準備に入る時期とも言えます。この時期に剪定を行うと、秋の花付きが少なくなる可能性があります。春の剪定は、新梢が出てくる前に済ませるようにしましょう。

夏の剪定

キンモクセイは春に新芽を伸ばし、夏8月頃に花芽を作ります。夏の剪定は花芽を摘み取ってしまうことになりますので、夏の剪定は避けましょう。もし、どうしても剪定を行う場合は、その年の秋は、香りの良い花が楽しめなくなるということを覚悟して行ってください。

また、夏は水枯れに注意してください。庭植えにしてあるのであれば、基本的には自然の雨に任せておいて問題ありません。あまり天気の良い日が続くようであれば、夕方気温が下がってから、根元にたっぷりと水を撒いてあげましょう。

キンモクセイは水枯れしても葉が萎れることがないので、水枯れに気が付かずに枯れていたということがあります。気を付けてください。
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秋の剪定

キンモクセイの一番素敵な季節は秋です。秋は、キンモクセイがその甘い香りのオレンジ色の花をたくさん咲かせる季節です。何よりもその優しい香りを楽しみましょう。キンモクセイの花は、9月の終わりから10月の上旬に咲きます。雨が降ると一気に花が散ってしまいますが、二番花が咲くこともありますので、いきなり剪定してしまわないよう気を付けてください。

キンモクセイを秋に剪定するなら、花が終わった後11月以降が良いでしょう。花を咲かせおわったばかりですから、翌年の花芽の心配などせずに剪定できます。

冬の剪定

キンモクセイの剪定を行うなら、ベストな時期は冬です。秋に花を咲かせ、春に新芽を出します。その前の秋の終わりごろから冬の間は、何の心配もなく剪定ができます。この時期に樹形を整える意味も含めて、少し強めに剪定しておきましょう。

キンモクセイは成長が早いので、一年に一回は樹形を整える剪定を行った方が良い植物です。冬の間に思い切った剪定をしてしまいましょう。

キンモクセイの管理|病害虫

キンモクセイは、基本的に日本の気候によく合った丈夫な植物です。あまり手入れや世話をしなくても、毎年オレンジ色の芳香のある花を咲かせてくれます。それでも気を付けないと、稀に病害虫の被害にあうこともあります。

ここでは、キンモクセイがかかりやすい病害虫とその対策を紹介します。

カイガラムシ

キンモクセイにはカイガラムシが付くことがあります。風通しの悪い場所や日当たりの悪い場所に植えてある場合に付きやすくなります。カイガラムシが付くとその枝は栄養を取られ、やがて枯れてしまいます。早期に発見して駆除することが大切です。

カイガラムシを発見したら、歯ブラシなどでこそぎ落します。春先などのまだカイガラムシが柔らかいうちは、この駆除方法が有効です。カイガラムシは、地面に落ちてしまえば死んでしまいます。

カイガラムシが固くなって歯ブラシではこそげない、あるいは大量でこそぎ落とすことができない場合などは、薬剤を散布します。ホームセンターや園芸店で手軽に手に入ります。薬剤散布は、晴れて風のない日に行いましょう。また、自分にかからないように十分に気を付け、手袋を装着し、散布後はよく手を洗うことも忘れないようにしましょう。

ハダニ

キンモクセイは、夏などに高温乾燥が続くとハダニが発生しやすくなります。ハダニが発生すると、葉が赤茶けて元気がなくなってきます。ハダニがついてることを発見したら、殺ダニ剤を散布します。殺ダニ剤もホームセンターや園芸店で購入できますので、早めに対処をしましょう。

ハダニで弱ってしまった葉や枝は、残念ですが剪定して、他の健康な枝に負担がかからないようにしましょう。殺ダニ剤を散布する際は、天気の良い風のない日に行いましょう。手袋を装着し、散布後はよく手を洗うようにしてください。自分に薬剤がかからないように注意するのも忘れないでください。

キンモクセイの管理|肥料

キンモクセイの肥料についてです。キンモクセイは痩せ地でもよく育つ強健種です。それでも、春1~2月の新芽の準備に入る頃と、秋8~9月の花を咲かせる前に有機肥料を与えると花付きが良くなります。

キンモクセイの管理|水やり

キンモクセイは、庭植えであれば特に水やりを気にする必要はありません。自然に任せて大丈夫です。それでも最近の日本の夏の高温乾燥は、キンモクセイには負担です。夏に天気の良い日が続いたら夕方以降に水を撒いてあげてください。キンモクセイの根元にたっぷりと与えるようにしましょう。

キンモクセイって簡単で可愛い!

キンモクセイの剪定方法を中心に育て方や管理方法を紹介しました。キンモクセイは、育て方も管理方法も簡単で成長も早いし花付きもよく、とても可愛い植物です。

キンモクセイの小さなお花を集めてポプリにしたり、ハチミツ漬けにしたりしても楽しめます。香りを楽しむだけじゃもったいない植物です。今年からキンモクセイをもっと身近に感じて楽しんでみませんか。
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