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テッポウウリとは
植物の中では虫を食べてしまう食虫植物や、他の植物に寄生して成長する寄生植物など、変わった生態の植物がいます。テッポウウリも不思議な植物で、名前のように変わった生態をしています。テッポウウリとはどのような植物なのか、変わった名前の由来などを調べてみましょう。
名前の由来
熟れた果実から勢いよく種を噴射する姿からテッポウウリと名付けられました。この特性がを呼び、最近では夏休みの体験教室でも使われを呼んでいます。
発砲体験は植物園の体験イベントなどで行われおり、熟したテッポウウリを発射台に置き、どれくらい種を飛ばせるかを競います。目の前で噴射のシーンを見ても一瞬の事で、目視は難しいでしょう。実際にテッポウウリの噴出を見たい人は、体験教室へ行ってみましょう。
発砲体験は植物園の体験イベントなどで行われおり、熟したテッポウウリを発射台に置き、どれくらい種を飛ばせるかを競います。目の前で噴射のシーンを見ても一瞬の事で、目視は難しいでしょう。実際にテッポウウリの噴出を見たい人は、体験教室へ行ってみましょう。
テッポウウリの特徴6つ
勢いよく種を飛ばすことで注目されているテッポウウリですが、どのような特徴があるのでしょうか。身近に見る事のできない種類ですから知らないとこが多いでしょう。テッポウウリの名前についてなど、特徴を6つ紹介します。
特徴1「和名」
和名は「テッポウウリ」です。語源となったのは、果実が熟すると種子を勢いよく放出する姿からイメージして付けられました。
テッポウウリは、地面から吸い上げた水分を身の中に溜めて、その水の圧力を使って勢いよく種を噴射します。かなり迫力のある噴射力ですから、この名前が付けられたのでしょう。
テッポウウリは、地面から吸い上げた水分を身の中に溜めて、その水の圧力を使って勢いよく種を噴射します。かなり迫力のある噴射力ですから、この名前が付けられたのでしょう。
特徴2「漢字表記」
テッポウウリは漢字で「鉄砲瓜」と書きます。本物の鉄砲のように種を飛ばすことから、この名前が付けられました。まさに、ロケットのように発射する姿は圧巻です。種を飛ばす時のスピードは時速200km、飛距離3mになります。
効率よく広範囲に種を飛ばすことで、多くの子孫を残すことができます。ネットには多くのテッポウウリの動画が公開されています。気になる人はチェックしてみましょう。
効率よく広範囲に種を飛ばすことで、多くの子孫を残すことができます。ネットには多くのテッポウウリの動画が公開されています。気になる人はチェックしてみましょう。
特徴3「植物分類」
テッポウウリの植物分類は「ウリ科テッポウウリ属」です。ウリ科の多年草ですから一年草扱いになります。日当たりが良ければ荒れ地でも生息する事ができ、横方向に広がってどんどん成長します。
草丈は20~30cm程度になり、茎は地を這って横へ横へ成長していきます。本種の場合は、巻きひげは持たず粗い毛が密集しています。葉は厚みがありしっかりと光を吸収しています。
草丈は20~30cm程度になり、茎は地を這って横へ横へ成長していきます。本種の場合は、巻きひげは持たず粗い毛が密集しています。葉は厚みがありしっかりと光を吸収しています。
特徴4「園芸分類」
テッポウウリは園芸分類では一年草になります。3~11月ごろ3cm程度の花をつけ、本種はかぼちゃと同様に雌雄異花です。花が咲き終ると長さ7センチ程度の果実をつけ黄色く完熟します。
果実はやがて熟れてきて、柄から離れる時に柄の取れた穴から種子を含んだ粘液の果汁を勢いよく噴射します。一瞬の事なので、目視で確認するのは難しいですが、運よく見られた人は驚くでしょう。
果実はやがて熟れてきて、柄から離れる時に柄の取れた穴から種子を含んだ粘液の果汁を勢いよく噴射します。一瞬の事なので、目視で確認するのは難しいですが、運よく見られた人は驚くでしょう。
特徴5「用途」
テッポウウリは、有毒植物ですから取り扱いには注意しましょう。果実や果汁にはククルビタミンEが含まれており、食べると苦く激しい嘔吐や下痢を起こします。この効果を利用して下剤に用いられていました。
古くはギリシャ時代から下剤として利用され、日本でも薬用植物として使われていました。
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古くはギリシャ時代から下剤として利用され、日本でも薬用植物として使われていました。
特徴6「原産地」
テッポウウリの原産地は、中国西部、小アジア地域、黒海沿岸地域、クリミア、コーカサス地方、地中海沿岸地方です。広範囲に生息しており、荒れ地でもグングン成長するタフな種類です。
日本では植物園などで植えられており、どのような植物なのかよく観察することができます。同じウリ科のバクダンウリと一緒に展示されている植物園もあります。バクダンウリも種を弾き飛ばす種類なので、テッポウウリと比較されます。
日本では植物園などで植えられており、どのような植物なのかよく観察することができます。同じウリ科のバクダンウリと一緒に展示されている植物園もあります。バクダンウリも種を弾き飛ばす種類なので、テッポウウリと比較されます。
種を飛ばす意味が知りたくなったら
植物は種を使って子孫繁栄を行います。植物の種類によって種の特徴は違います。風に乗って運ばれる種はいったいどれ位の高さまで上がるのか、台所では捨てられてしまうスイカやリンゴの種は本来どのようにして子孫繁栄をしているのかの謎に迫ります。
美しい図を使って説明するので、楽しみながら種の事を学べます。もちろん、テッポウウリの秘密もわかりますから、気になる人は購入してみましょう。
美しい図を使って説明するので、楽しみながら種の事を学べます。もちろん、テッポウウリの秘密もわかりますから、気になる人は購入してみましょう。
種子が爆発して飛び出す植物5つ
テッポウウリは勢いよく種を飛ばす姿が印象的な植物ですが、他にも種を飛ばす種類の植物があります。少しでも種を遠くまで飛ばし、繁殖しようとしています。たんぽぽなど綿毛を風にのせてより遠くまで運ぶ植物もいますが、テッポウウリのように熟れた果実を破裂させて種を飛ばす姿は圧巻です。
ここからは、テッポウウリの他に種子を飛ばす植物について調べてみましょう。
ここからは、テッポウウリの他に種子を飛ばす植物について調べてみましょう。
植物1「鳳仙花」
鳳仙花は、7~9月ごろになると綺麗な花を咲かせます。赤色の花が多いですが、品種改良によって白やピンクなどのバリエーションがあります。花が咲き終ると1.5~2cm程度の実を付けます。その中には小さな種がいっぱい入っています。熟して乾燥すると、人が手を触れなくても自然にはじけて種を飛ばします。
鳳仙花の実は、縦方向に何本も筋が入っており、少しの刺激で割れてくるりと内側に入り込みます。
鳳仙花の実は、縦方向に何本も筋が入っており、少しの刺激で割れてくるりと内側に入り込みます。
植物2「ツリフネソウ」
ツリフネソウは夏から秋にかけて山で見られる野草です。湿地や水辺を好み紫色の可愛らしい花を咲かせます。テッポウウリと同じく一年草で、冬になると枯れてしまい有毒です。
葉の上部の葉腋に花穂を伸ばして花を咲かせます。花を吊り下げて咲かすことからこの名前が付きました。果実は2cmほどの細長い形状で、熟した果実に触れると一気に弾けて種を飛ばします。日本各地で見られる野草なので、山へ行ったら探してみましょう。
葉の上部の葉腋に花穂を伸ばして花を咲かせます。花を吊り下げて咲かすことからこの名前が付きました。果実は2cmほどの細長い形状で、熟した果実に触れると一気に弾けて種を飛ばします。日本各地で見られる野草なので、山へ行ったら探してみましょう。
植物3「スミレ」
春になるとあちらこちらで花を咲かせる野草です。アスファルトの隙間からでも生えてくる強靭な植物です。開花時は葉の上に直接花を咲かせる「無形種」と長い茎を伸ばして咲かせる「有形種」の二種類あります。
スミレは受粉しなくても実を付けられる「閉鎖花」です。花を咲かせない冬でも結実し、熟したさやから勢いよく弾き飛ばします。種は糖質でコーティングされ、甘いものが好きな動物によってより遠くへ運ばれます。
スミレは受粉しなくても実を付けられる「閉鎖花」です。花を咲かせない冬でも結実し、熟したさやから勢いよく弾き飛ばします。種は糖質でコーティングされ、甘いものが好きな動物によってより遠くへ運ばれます。
植物4「カタバミ」
カタバミは地下に球根があり、太い根を出してどんどん繁殖する力強い植物です。その繁殖力から駆除が難しい植物と言われ、一度植えると大変なことになります。長い茎の先に3枚のハート型の葉をつけ、日が当たらなかったり夜になると折りたたみます。まるで、片側を食べられたように見えるため、この名前が付けられました。
黄色い小さな花を咲かせると、やがて円柱状の実を付けます。熟すると身は黒くなり勢いよく弾けて種子を飛ばします。
黄色い小さな花を咲かせると、やがて円柱状の実を付けます。熟すると身は黒くなり勢いよく弾けて種子を飛ばします。
植物5「ムラサキケマン」
ムラサキケマンは、4~6月に開花する野に咲く花です。やや湿った所を好み、20~50cmに伸びます。全体が柔らかく傷が付きやすく、傷つくと悪臭を放ちます。花は茎の上部にびっしりと咲かせて濃い紫色をしています。
花が終わると枝の先に下向きに曲がって付きます。1.5cmほどの楕円形をしており、熟すると22つに裂けて果皮が巻きあがります。黒い種を勢いよくまき散らし弾き飛ばします。
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花が終わると枝の先に下向きに曲がって付きます。1.5cmほどの楕円形をしており、熟すると22つに裂けて果皮が巻きあがります。黒い種を勢いよくまき散らし弾き飛ばします。
テッポウウリについて詳しくなろう
不思議な植物テッポウウリについて詳しく知ることができました。時速200kmで勢いよく噴射する姿はとても驚きました。植物は独自の進化で子孫繁栄をしています。テッポウウリの他にも遠くへ種を飛ばす種類は多数あり、驚きの生態がありました。
テッポウウリの事をもっと知りたくなったら、植物園など身近な所でじっくり観察してみましょう。
テッポウウリの事をもっと知りたくなったら、植物園など身近な所でじっくり観察してみましょう。
お気に入りの植物を見つけよう
最近は広い庭が無くても、ベランダを使って綺麗な花を咲かせることができます。花を見ていると癒されたり、リラックスする効果があり日頃のストレスが軽減されます。最近注目されている多肉植物や、見るだけではない虫よけ効果も持った植物について詳しく学びましょう。