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ダニに刺されたら|特徴・症状別の対処法・市販薬

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虫に刺された時とダニに刺された時の違い

気が付いたら赤く腫れていてとても痒いそんな時ダニに刺されたかもと疑うでしょう。虫刺されというと身近なもので「蚊」か「ダニ」または「ノミ」でも、実際に刺されているときに見ているわけではないので、何に刺されたのか分からないでしょう。ダニはかなり小さい虫で肉眼では見るには難しい虫です。ダニに刺された時の症状や特徴また、ノミに刺された時の違い、対処法を紹介します。

ダニに刺された時

ダニはすべてのダニが人を刺すわけではないのです。家にいるダニの種類の80%が人を刺さないダニです。家でダニに刺されたら「ツメダニ」か「イエダニ」というダニの種類です。

またダニに刺された時は蚊よりも痒みが長く続き刺されてからしばらくたってから腫れます。ダニは刺される個所が大体決まっており服に隠れている柔らかい部分が刺されやすくお腹や脇腹、腕の内側など皮膚が柔らかい部分が刺されやすいです。蚊に刺された場合は痒みも腫れも一週間近く続くことはないです。

ノミに刺された時

ペットを飼っている人は特に気を付けているでしょうが、家で刺す虫はノミの可能性もあります。ダニの刺す場所は露出していない柔らかい部分を刺します。ノミの刺す場所は特に下半身、足を刺すことが多いです。

ノミはダニと違い肉眼で確認できますので分かった時点で退治するのが良いです。粘着テープなどやコロコロなどで取るのが潰さず取れるのでお勧めです。それ以外にも市販でスプレーで退治できるものも売っていますので一つ持っておいて見つけたときに退治するというのも一つの手です。

ノミに刺された時の症状は蚊やダニと似ていて痒み、腫れ、ひどい場合には水ぶくれになります。蚊は一度刺すと満足しますがノミは何か所も刺してきます。

また大人よりも子供のほうが刺されやすいのが特徴です。子供のほうが体温が高く刺されやすい傾向にあります。もし刺されてしまったらこれ以上かかないようにステロイド系の薬を塗り痒みを抑えましょう。

またペットを飼っている場合にはノミ専用の薬を打ってもらい、ノミとりのブラシをするなどして対処しましょう。

ノミとダニの見た目

ノミは肉眼で確認することが出来ます大体1㎜から大きいもので1㎝程度で、ぴょんぴょん跳ねているので確認しやすいです。見つけたら刺される前に退治しましょう。

ダニはほとんどのものが肉眼で確認することが困難な虫です。刺されてからダニが潜んでいるのだとわかることが多いです。

南京虫とは?

ダニと間違われやすい虫の一種で南京虫という生物がいます。南京虫またの名を「トコジラミ」と言います。

ダニと間違われることの多い南京虫ですがダニの仲間ではなく、この虫実はカメムシの仲間でダニやノミよりも人を刺す代表的な虫の中で一番大きいサイズです。南京虫は今は日本ではそんなに見かけることが少なくなりました。ですが稀にこの虫に刺され、皮膚科に行っても原因がわからないと言われることもあるそうです。

南京虫に刺された時は普通の虫刺され、ダニやノミなどと変わらず痒みや腫れが生じます。ただ、南京虫の特徴は何か所もたくさん刺され、痒みが長い期間続くことです。南京虫はダニと違い、露出しているところが刺されやすいのですがただ、露出しているところをすごい数刺されます。刺される回数は個人差がありますが、首や腕など数か所で済む人もいれば、首から足の先までまんべんなく刺される人もいます。

また南京虫に刺された際の見分け方としては傷口が二つあるかとよく言われているのですが、傷口が一か所しかない場合もありますので一概にこの見分け方で何の虫に刺されたかははっきりしません。

南京虫に刺された時の対処法

もし南京虫に刺されたらこれ以上悪化しないようにかかないことです。ダニやノミに刺された場合も同じですが痒みを少しでも抑えてなるべく触らないようにすることが一番良いです。なにかの虫に刺された場合は皮膚科で受診してもらうのが一番良い方法ですが市販の薬を塗る場合はステロイド系の薬がよいでしょう。痒みや炎症を抑えてくれます。

南京虫に刺されないための予防

南京虫に刺されないための予防は見つけたら刺される前に退治するのが一番良いですがその前にダニと同じように掃除や天日干しなど殺虫剤でも退治することが可能です。

この南京虫は血を吸う対象がいればどこにでも生息できる虫です。またこの南京虫、種類によっては殺虫剤が全く聞かないというのももいます。外に洗濯物を干して取り込む際に虫がくっついていないかチェックするのも大事です。

旅行に出かけたときなど衣類やタオルにくっついたまま帰ってきてしまうなんてことも。旅行して荷物をまとめるときにはよく確認してからまとめるのが良いでしょう。

ツメダニの特徴

ツメダニは他のダニを餌にしているダニです。このダニは人を刺す代表的なダニであり体調は0.3~1.0㎜くらいです。大きいものだとギリギリ肉眼で見ることができます。チリやほこりの中にいるダニ類よりも大きな爪を持っており、薄黄色の体をしています。その爪でノミの幼虫や他のダニを食べ、体液を吸うのです。また共喰いをもすると言われている恐ろしいダニなのです。

ツメダニは人間の血は吸いません。人間の体液を吸います。体液を吸うために人間の皮膚に刺す針は釣り針のような形をしており、簡単に抜くことができないような形状をしています。
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ツメダニに刺された時の症状

ツメダニに刺され何かの症状が現れる場合はツメダニの分泌物質によるものが原因になり他の虫刺されと同様に痒みと腫れが生じます。刺されてからおよそ2日後、早い人は翌日に強烈な痒みを感じます。蚊に刺された時よりも痒みが強く1週間以上の痒みが続きます。

痒みがしつこく続き噛み跡が残るのが特徴です。ツメダニに刺されると痒みと共に赤い湿疹ができ1㎝ほどの大きさになり赤い斑点のような湿疹が出ます。ツメダニは付近を何か所も刺すことがあるためじんましんと勘違いする場合があります。

ツメダニの繁殖時期と生殖場所

ダニは日本全国、草むらから布団の中までいたるところにいます。ツメダニは人を刺すことに関してはそれほど多く刺さないダニです。温度が高くなる梅雨から秋にかけて増殖するダニであり8月から9月にかけて一番被害が大きいです。

畳やカーペット、押し入れの中、布団や家具の裏で繁殖します。また動物を飼っている人は動物の毛の中で繁殖します。

刺されやすい箇所

ツメダニは衣服の上から刺すことをします。衣服に覆われている人の皮膚の柔らかい部分を刺します。二の腕や腕、お腹や太もも必ずと言っていいほど衣服で隠れている部分を刺します。

露出している部分になにかできている場合はツメダニである確率は極めて低いでしょう。逆に衣服に隠れている部分を刺された場合はツメダニに刺された確率がとても高いです。

皮膚炎や結膜炎

ツメダニの唾液腺から出ている分泌物物には炎症の原因になります。ツメダニによる炎症は刺されてからはすぐには出ず遅れてやってくる遅延性の症状です。

ダニの糞、死骸が原因となって起こるため症状として表れるには数時間、数日と人によって個人差はありますがすぐには出ないことが多いです。そのために原因がわからず長くにわたって悩む人も多くいます。ダニによる遅延性の症状で代表的なものは皮膚炎ですが他にも鼻炎や喘息また結膜炎などもあります。

ウサギツメダニ

ツメダニの一種でウサギツメダニと呼ばれるダニがいます。名前の通りウサギに寄生しウサギを刺し、体液を吸うダニです。ウサギは痒みに耐えられずに病気になってしまう場合があります。もしウサギを飼っていて痒そうにしていたら病院に連れってあげましょう。またウサギを抱っこすると人間にもうつる可能性があるので注意してください。

イエダニの特徴

イエダニは0.6~1.0㎜ほどの大きさでだ円の形をしています。ぎりぎり肉眼で見える大きさです。色は淡褐色、血を吸うと赤褐色になります。イエダニはネズミや鳥の巣に寄生しているダニでありもともとはネズミに寄生してネズミは刺し血を吸っています。ですがネズミが巣を捨てたり死んでしまったりするとネズミの巣から出てきて人間を狙うようになります。

今ではネズミが家に住み着くということも減りイエダニも減ってきましたが学校や会社、または倉庫では生息している可能性がありますので注意が必要です。

イエダニに刺された時の症状

イエダニに刺されるとダニ特有の痒みや腫れまた痛みを伴う場合があります。
イエダニに刺されるとツメダニと同様におよそ2日後に激しい痒みに襲われます。また痒みと同時に痛さを感じる場合もありイエダニは厄介なことに何度も刺すという特徴があり刺されれば刺されるだけ痒みは増していきます。大人であっても我慢ができないほどの痒さになりかきむしってしまうことがあります。
刺された部分を中心として大きくて2㎝ほど赤く腫れあがったりします。稀にひどい場合には水ぶくれなどもでき、やけどしたかのような見た目になります。また、痒みが全くなく腫れるだけという場合もあります

イエダニの繁殖時期と生殖場所

イエダニは6月から9月の夏に多く発生します。メスは血を吸うと3日ほどで卵を産みます。一度に20個ほど産み、それが2週間くらいで成虫になります。イエダニの寿命は2ヵ月から3ヵ月ほどです。

チリダニの被害

チリダニは人やペットを刺すダニではありませんが家に多く潜んでいるダニです。直接被害をもたらすことはないですがチリダニの死骸や糞を吸い肌トラブルや鼻炎、喘息がでたりします。

体調は0.2~0.4㎜くらいで色は白で口と足は薄褐色をしています。肉眼では確認することが出来ず、動物のふけやあかを食べるダニです。メスは一日に1~3個ほど卵を産み障害で80個ほど卵を産みます。
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チリダニの繁殖時期と生殖場所

チリダニはふけやあか、ほこりが多い素材や場所に多く生息しています。6月から10月の気温が高く湿度が高い時期に多く発生します。

食品害虫であるコナダニ

コナダニもチリダニと同様に直接人間を刺すことはありませんが乾物や調味料、パン粉、菓子類などの食品のなかで発生します。コナダニが繁殖した食品を食べたり死骸や糞を吸い込むことで喘息や鼻炎などの症状が出ます。このダニが増えるとコナダニを食べるツメダニの発生が多くなります。

コナダニの増殖を抑える

コナダニは25℃~30℃湿度が高い時期、主に梅雨の時期に多く発生します。コナダニは除湿器や乾燥剤などで増殖を抑えることができます。コナダニは高温に弱いため天日乾燥や熱を加えることによって死滅させることできます。また食べかけのお菓子や小麦粉などの調味料は密閉できる容器を使い10℃以下で保存することにより増殖を抑えることが出来ます。

アナフィラキシーショック

コナダニの死骸や糞が混ざっているものを口にすることでアナフィラキシーショックを起こす場合があります。

アナフィラキシーショックとは血管が膨張し血しょうの成分が漏れ出すことで皮膚炎省、消化器症状、呼吸器症状が出るものです。アナフィラキシーショックは比較的に症状が出るまでの時間が早く突然全身あらゆるところに症状が出ます。

息苦しい場合やショック状態になってしまった場合はすぐに救急車を呼び診察してもらいましょう。最悪の場合は死に至るケースがあります。

死亡の可能性もあるマダニに刺されたら

マダニは犬に寄生し血を吸い、さまざまな病気を引き起こすダニです。イエダニやツメダニと違い固い皮膚で覆われており、大きさは血を吸う前のサイズでおよそ3~4㎜、血を吸ったマダニは1㎝にもなります。これはイエダニやツメダニの8~10倍に相当しちょうどテントウムシくらいの大きさです。マダニは動物の血液を栄養とします。

感染症の疑い

マダニはSFTSという病気を持っているものがいます。SFTSとは「重症熱性血小板減少症候群」の略称でありこの病気を持ったマダニに刺され血を吸われると感染する危険があります。

このSFTSに感染すると6日から2週間ほどの潜伏し症状が出始めます。

SFTSの症状

SFTSの主な症状は発熱、倦怠感、嘔吐、下痢、腹痛、食欲低下などです。個人差があるため全ての症状が出るわけではありませんがこのような症状が出た場合はSFTSの可能性を疑いましょう。SFTSは重症化すると死亡に至るケースもあり致死率がおよそ30%、これは蚊によるデング熱よりも高い確率です。

マダニによって感染する可能性のある病気

マダニに刺されることによって感染症にかかる可能性があります。マダニはSFTSの他にも感染の疑いがある病気がいくつかあるのでその症状を紹介します。

ライム病

ライム病とはマダニによる人獣共通感染症というもので刺されてから1週間から3週間たつと赤い斑点のような湿疹がでる感染症です。この湿疹の他にも筋肉痛、関節痛、頭痛、悪寒などが出はじめます。この病気はそれほど重症化することはないですが、稀に顔面神経痛や関節炎などになったりすることがあります。
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日本紅班熱

日本紅班熱はマダニに刺され高熱が発疹がでます。この病気は早期の治療が大切です。重症化すると死亡するケースもあります。

回帰熱

マダニに刺されてから発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などが現れた場合は回帰熱の可能性もあります。ひどい症状の場合には意識障害やけいれん、呼吸不全、死肉出血なども出る場合があります。

ダニ媒介性脳炎

マダニによる中枢神経のウイルスです。日本脳炎と同じウイルスによって引き起こされるもので放っておくと麻痺が永遠に続く恐れのある感染症です。

Q熱

これはオーストラリアで発生した感染症です。発熱、せき、頭痛、胸痛などがあげられ日本でも感染例がありますので油断はできない感染症です。

マダニに刺されている状態で発見したら

マダニは他のダニと違い一度刺したらどこかに行くわけではありません。一度血を吸い刺されると長い間血を吸い刺し続けるのです。およそ1週間から2週間吸い続けます。

そのため血を吸われ、刺されている最中にマダニを発見することがありますが無理に剥がすと牙が皮膚内に残ってしまいそこから死に関わる感染症にかかってしまうこともありますので無理にはがさないようにし病院に行ける場合はそのまま病院に行きましょう。

またすぐに病院に行けない場合はピンセットでマダニの口元をつまみ、慎重に剥がします。胴体をつまんでとるのはNGです。ピンセットでつまむのが厳しい場合はマダニにライターや火を近づけて剥がすかまたはアルコールに浸して窒息させましょう。またこの方法は応急処置になりますので剥がした後でも症状がない場合も病院に行きましょう。

マダニに刺された場合の症状

マダニは長期にわたって刺し続け血を吸いますが去ってしまったあとではマダニに刺されたかは判断することができません。

他のマダニと同様に赤く腫れあがりますが痒みは他もダニよりも強くありません。ダニに刺されたような跡や腫れの症状とのちに38℃以上の高熱や下痢、嘔吐、血尿などの症状が出た場合はマダニである可能性が高いためすぐに病院に行き、診断してもらいましょう。

またマダニは山や自然の多いところに多く生息しています。山登りはBBQをしていてこのような症状が出た場合マダニに刺されたことを疑いましょう。

ベランダで見るダニ

春先から梅雨にかけて発生する赤い色をしたダニがいます。大きさは1~2㎜と少し大きめです。赤くサイズも他のダニよりも大きいので肉眼で見やすいです。このダニは「タカラダニ」といってセミに寄生しているダニです。

このタカラダニはとを刺しません。人体にも影響しなければペットや植物にも影響しないです。害がないとはいえ、赤い虫がいるだけで嫌な気分になるのではないでしょうか。ですがホウキで履いたりするとつぶれて赤い液体が残ってしまいます。

タカラダニの駆除方法

タカラダニの駆除方法は水を流すだけで充分でいたって簡単です。他のダニと違い感染症などもなく安全です。ベランダにコケが生えていたりするとそれを餌にして増殖します。コケを落として清潔にしておくことでこのタカラダニの増殖を抑えることが出来ます。

人に寄生するダニ

ペットを飼っている方はペットの毛の中にダニが潜んでいることはご存知だと思いますが実は人間に寄生するダニもいるんです。

名前はヒゼンダニと言います。人間の陰部に寄生するダニで刺されると痒みが生じます。このダニは人間のフケやアカを食べますので布団に多く潜んでいます。

大きさは0.5㎜にも満たない大きさをしており肉眼ではとても確認することができないダニです。性行為をすると人から人へ感染したりしますが確率としては10%ほどです。ですがヒゼンダニは乾燥に弱く寄生した人間から離れると短期間で死んでしまいます。
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ヒゼンダニに刺された時の症状

ヒゼンダニに刺されると激しい痒みを感じ疥癬(かいせん)と呼ばれる皮膚病の原因になります。皮膚に白い線のような盛り上がりができることがあり長いもので5㎜くらいでここにはヒゼンダニのメスが生息しています。また、アトピーの症状によく似た赤い湿疹や小さなしこりができることもあります。主に男性に多く生息しておりこのような症状がでたら疥癬を疑い病院で診察してもらいましょう。

ヒゼンダニに刺されないために


ヒゼンダニ刺されないようにするための予防として他の人との寝具や衣服、タオルの共有は避け体を綺麗に保つことです。また、まめに布団を洗い干すなどして清潔にすることをこころがけましょう。

人の役に立つダニ

ダニは日本では被害ばかりですが海外には人の役に立つダニが存在します。そこはチーズが有名なフランス。

チーズの中にはカビの風味を楽しむ種類があります。そのカビを食べるダニがチーズにはたくさんついています。ダニが付いているチーズなんて日本に売っていたらクレームものでしょう。ですがフランスではダニが付いているほど熟成していておいしいといわれています。このチーズについているダニの種類は日本では調味料や小麦粉などに入り込むコナダニの一種、ケナガコナダニです。

どうやって人の役に立っているのかというとチーズの表面のカビの量を適度な量にしてくれるのです。あまりにもカビが増えすぎてしまうとチーズの味が損なわれてしまうのです。そのためダニが居なくなってしまうとバランスが崩れてしまいます。

ダニが付いているといってもダニが付いていた場所は切り取ってから食べるのが普通なので大丈夫です。フランスの人はダニが付いているまま食べる人もいるそうですが、食べるときにはダニが居ない状態で口に入るので人体には影響がありません。

ダニが付いていたチーズを食べるなんて考えたら抵抗あるでしょうが、防カビ剤を使っているものよりも安全性は高そうです。

二次感染の可能性

どのダニに刺された時も二次感染を疑いましょう。特に小さな子供の場合は免疫力が低いためかかりやすい傾向にあるので注意しましょう。あまりにかきむしってしまうと傷口から菌が入りやすくなり違う皮膚に「とびひ」する場合があり二次感染の可能性が出てきます。

ダニに刺された場合は痒み、腫れの症状がみられ放置しておいても自然と治りますが大人でも我慢できないほどの痒さになりますので状況が余計に悪化してしまい治るために時間がかかってしまう場合があります。

ダニに刺されてこのような症状が出始めたら市販の薬を塗るなど皮膚の炎症を抑えるようにしましょう。また、子供の場合は水ぼうそうになってしまう可能性がありますので病院に行き診察してもらいましょう。

ダニに刺されやすい体質

ダニは肌が柔らかく刺しやすい人を好みます。自分の針や牙を刺しやすい皮膚を好むため赤ちゃんや子供が刺されやすいです。筋肉質が多い男性よりも脂肪分が多い女性のほうが刺されやすい傾向にあります。

また汗っかきで体温が高い人も刺されやすいです。ダニが繁殖するのに良い条件が整っています。人間の二酸化炭素を感知して寄ってきますので体温が高めな人ほど刺されやすくお酒などを飲んで一時的に体温が上がっても刺されやすいです。

ビタミンBが不足してると刺されやすい

ダニに刺されやすい人の多くはビタミンB不足気味な人が多いです。ビタミンBは栄養の代謝を助ける働きがあります。これを不足することによってたんぱく質があまった状態になってしまいます。ダニはたんぱく質などの成分を好むため結果としてビタミンB不足の人が刺されやすくなってしまいます。

またダニ予防として山に行くときにビタミン剤を飲んでから出かけるという国もあります。ダニ予防としてサプリなどを飲むのも有効です。

ダニに刺された時の対処法

ダニに刺されてしまった場合はすぐに病院に行くことが一番良いですがすぐに行けない場合は患部を清潔にし冷やします。また市販で痒みや炎症の薬を使用しこれ以上症状が悪化しないようにしましょう。

痒くない場合もある

ダニに刺されたからといっても絶対に痒くなるというわけではありません。ダニに刺され人の体内にダニの分泌物が入り込みそれによって痒みや痛みが生じます。そのため体質によっては痒みや痛みなどを感じない場合があるのです。

特にマダニは痒みを感じることが少なく気づきにくいダニです。また遅延性として症状が出る場合は、刺された跡すぐに症状となって出てこない場合があるため気づかない時もあります。
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かゆみ

ダニに刺された場合は激しい痒みを感じますが強く掻きむしってはいけません。症状が悪化してしまいます。ダニに刺されて痒い場合には病院で診察するのが一番良いですが病院に行けない場合の対処として市販の薬を塗りましょう。

特にステロイド系の薬はかゆみに有効です。痒みを抑えできるだけ触らないようにしましょう。また、薬が手元にない場合はまず患部を洗い、冷やしたタオルなどで抑炎症するのを抑えましょう。

腫れ

ダニに刺された場合、痒みや痛みと共に赤く腫れあがってしまいます。腫れてしまったときの対処法としてはこれ以上腫れがひどくならないように触れないことです。腫れてもなお我慢できない痒さに襲われるため掻きむしってしまい余計に腫れが増します。痒みを抑える薬や患部を冷やすなどしてできるだけ触らないようにしましょう。

腫れて掻きむしってしまうと水ぶくれができたり腫れが悪化してしまい跡が残りやすくなったり長期にわたって治らないという可能性が高くなってしまいます。

痛み

ダニに刺され痒みが強いと激しくかいてしまい、掻きすぎて痛みを伴う場合があります。ダニに刺されて痛いというよりかはダニに刺されかくのを抑えられずたくさんかいてしまい、その結果炎症してしまい痛みを感じることになります。痛みを感じるまでかかないようにし痒みを感じた時点で薬を塗り病院に行くなどして対処しましょう。

ダニに刺され熱が出たときはSFTSを疑いましょう。マダニに刺された場合、高温の熱が出ます。また、頭痛や腹痛など風邪に似た症状が出るので気づかない場合が多いですがほっておいて重症化すると最悪の場合死に至るケースもありますのでダニに刺され熱が出た場合は必ず病院で診察してもらいましょう。

水ぶくれ

痒みが激しく強く何度もかいてしまうと皮膚が傷つき水ぶくれができてしまうことがあります。水ぶくれは傷を早く治すための成分が含まれています。この水ぶくれができてしまった後もかいてしまったり潰してしまったりするとそこから菌が入って症状が悪化したり感染症にかかったりしてしまいます。

また、水ぶくれを潰してしまうとダニに刺された跡が残りやすくなってしまうので潰したり強くかいたりすることを避け、痒みを抑える効果のある「ジフェンヒドラミン」や「クロタミトン」の成分の入った薬を塗りましょう。

化膿

ダニに刺されて化膿することは普通ありませんが多くかいてしまうと傷ができそこからそこから菌が入り炎症、化膿してしまうことがあります。ダニに刺された場合はステロイド系の薬が一番良いですが化膿してしまってる場合はステロイド系の薬は使わず抗生物質が一番良いです。抗生物質は医師の処方箋があってもらえる薬なので化膿して膿が出てしまったら病院に行き診断してもらいましょう。

跡が残ってしまった場合

どれだけかかないように注意をしてもかいてしまって跡が残ってしまう場合もあります。もし跡が残ってしまった場合は皮膚科に相談しレーザー治療をしてもらう方法が一番です。しかし、そうもいきません。跡が残ってしまった場合はシミと同じように新陳代謝を高め、シミ消しなどに有効な薬品を使用しましょう。

新陳代謝を高める

ビタミンCを摂ると新陳代謝が上がります。市販のサプリや食事のなかでもビタミンCを意識して摂りましょう。

クリームを塗る

シミと同じように美白美容液をつけるのも効果的です。跡ができてしまった直後から毎日塗り続けるとおよそ一か月ほどで薄くなっていきます。放っておくとシミのような跡になってしまい跡が残ったままになってしまうので早めに対策しましょう。

また跡が残っている部分は乾燥してしまっているので保湿クリームなどを塗ると良いでしょう。乾燥しないように気を付け、シミ対策の薬を塗ることで早く治ります。

何に刺されたか分からない場合

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何かの虫に刺されたけどなんの虫に刺されたか分からない、蚊にさされ以外の虫刺され跡を見てそう感じることが多いのではないでしょうか。人を刺す虫のほとんどが刺された時の症状として痒みと腫れを生じます。

ですがそんな時は痒みの程度の比較をしてみましょう。刺されると言ったら蚊が代表的です。何かに刺されて痒く赤くなっていたらまた蚊に刺されたのかな、と思うこともあるでしょう。ですがもしそれが命に係わるような感染症にかかっていたらとても危険です。

まずは蚊とダニの痒みの違いについてですが蚊に刺されるとその場ですぐに痒くなります。ですがダニは痒みが遅れてやってきます。また痒みの期間、蚊に刺された場合数分、数時間で収まりますがダニやノミの場合痒い期間が長いです。

また患部の違いですが蚊は針がストローのようになっており傷口に穴が一つしか見えませんがダニの場合は針が牙のようになっているため傷口の穴がY字のように見えます。また一か所に複数の噛み跡が残ることが多いです。

ダニとヘルペスの違い

ヘルペスとは簡単にいうと水ぶくれのようなもので口の周りにできることで有名です。実は八種類ありできる場所や症状が違います。ダニに刺された場合も水ぶくれのようなものになるためヘルペスだって思っていたものがダニだったということもあります。

見分けるポイントとしては痒みよりも痛みが強い場合にはヘルペスの可能性が高いです。ダニに刺された場合は痛みよりも痒みが強いです。またヘルペスは範囲が広がっていく傾向があります。ダニに刺された水ぶくれなのかヘルペスなのかを見分けるときはこの二つをチェックすると良いでしょう。

ヘルペスの予防法としてはなるべく疲れをためないようにしてきちんと睡眠時間を確保することです。ダニは周りの環境を整えることでどうにかなりますがヘルペスの場合は自分自身の体調や体質というものもあるので出来やすい体質の人は確実にできないようにするというのは難しいでしょう。

ハウスダストとダニの違い

ハウスダストとはお家の中にあるゴミ、ほこりのことです。空中に浮いているあのふわふわした舞っているほこりのことを示します。ハウスダストはどこからでてくるのでしょうか。ハウスダストは自分自身のフケやアカまたは風や動物が持ってきてしまう小さな粒子のことで大きさは0.01㎜から1㎜といろいろなサイズがあります。

このハウスダストの成分はおよそ八割が綿ほこりです。このハウスダストを食べて生活しているダニがチリダニというダニでほこりの量が多ければ多いほどこのダニの存在も多いということです。

ほこりがたまっている家具の裏やソファーの下などそこはダニもたくさんいることになります。細かい部分まで掃除をしていくことでダニが住みにくい環境にしていけます。

ダニに刺された時のお勧めの市販薬と効果

オロナイン

オロナインはダニに刺された時、他の虫に刺された時には効果がありません。オロナインは消毒薬なためかゆみ止めや炎症を抑えるためには効果がないのです。ニキビやしもやけ、あかぎれなどには有効です。

リンデロンVG軟膏

リンデロンVG軟膏は抵抗力をあげ炎症を抑える効果があります。掻きすぎて炎症を起こしてしまった場合などに使用しましょう。リンデロンは市販されていません。処方箋があってもらえるお薬です。

ムヒアルファEX

ムヒアルファEXはダニだけでなく他の虫刺されによる痒みも抑えることができます。

ベトネートN軟膏

ベトネートN軟膏は皮膚科でも処方されるリンデロンVGと似ている成分が配合されているので殺菌作用に良いです。炎症してしまったときなどにも効果はありますがステロイドの薬は副作用も見られる場合があるので注意して使いましょう。

キンカンの効果

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虫刺されの定番の薬といえばキンカン。キンカンは金冠堂が販売しているお薬でもう百年近くの歴史があります。

キンカンにはステロイドの成分が入っておらず副作用が心配という方にも安心して使えるお薬なんです。虫刺されや痒み、炎症を抑えるのにはステロイド系のものが良いという言う方もいますが、副作用の心配をしながら恐る恐る使うよりは、副作用がなく安心して使える薬のほうが良いでしょう。敏感肌な方にもキンカンはおススメです。

ダニに刺された場合体質や症状の具合によってはキンカンでは解決しない可能性もありますが、副作用が出ず、安心して使えるものですので先にキンカンを塗ってからと試してみるのも良い方法です。

抗生物質

ダニに刺され病院に行くと感染症の予防のため抗生物質を処方されます。抗生物質は菌の発生を抑える薬なので辞めてしまったり飲まなかったりすると効果はなくなってしまいますので必ず最後まで飲み切りましょう。刺されたダニがマダニだった場合感染症は死と関連するものもあります。処方された最後まで薬をきちんと飲みしっかりと治しましょう。

ダニに刺される前に予防しよう


ダニは肉眼では判断することが難しいです。ダニに刺されてからでは遅いのでできるだけ予防することが大切です。

ダニに噛まれることを予防するということは数をできるだけ減らすということです。一番良い方法は布団専用の掃除機で吸い取ることです。ダニは自宅の中で布団に多くいます。

布団専用の掃除機で吸い取る方法が一番効率が良いでしょう。布団乾燥機なども使うと高温でダニを一気に退治することができます。ダニは湿度60%で25℃くらいの環境で活動が活発になりますので夏場は特に注意が必要になります。最近の家は断熱材や隙間を少なく作っているために気密性がとても高く湿度が高い傾向にあります。

また自然や山などアウトドアをする際には長袖や長ズボンを着用し肌が露出することを極力避け虫よけスプレーをし予防しましょう。衣服や荷物は直接地面に置くことはやめてシートの上に置きましょう。サンダルを履くのはやめ長靴で足元を守ります。帰宅後は衣服を洗い、なるべく早くお風呂にはいりましょう。

また、ペットにもダニが付着しますのでお風呂にいれてあげたときは全身を見てあげ、痒そうにしていたり様子がおかしかったら病院に連れていきましょう。

天日干しで死滅はできない

布団を天日干しすると取り込んだ後にお日様の匂いがして気持ちいものです。ですが天日干しではダニは死滅できません。さらにあのお日様の匂いは太陽の匂いではありません。あの太陽の匂いの正体は太陽の光によって分解された脂肪酸やアルコールのにおいなのです。

日光に含まれている紫外線には殺菌や消毒の効果がありますがこれもまたダニを死滅させることは不可能です。ダニを死滅させるのなら50℃以上でないといけません。太陽の光だけでは50℃にはなりません。でもせっかくの天日干し無駄にしたくないです。その場合、天日干しをするときに黒い袋にお布団を入れて布団の温度をあげるとダニを死滅させることができるのです。

黒い袋のなかに入れ、三時間ほど干しておけばダニは死滅します。取り込んだ後はきちんとダニの死骸を吸い取りましょう。死骸や糞でもかゆみや鼻炎、喘息の対象になってしまいます。

またここで注意しておきたいのが押し入れにしまうタイミングです。温度があがっているまま押し入れにしまってしまうとせっかく死滅させたダニが逆に増殖してしまう原因になります。温度が高いところに寄ってくるのでここは注意です。温度が下がってから押し入れにしまうようにしましょう。

換気扇掃除でダニ予防

お風呂場の湿気によって家全体の湿気が上がってしまい湿度によってダニは増殖しやすくなります。また湿度が上がるとカビも増えカビを食べるダニもまた増えてしまいます。

毎日できる対策として湯舟に残ったお湯はその日のうちに捨て換気扇を回します。お風呂場のドアをなるべく開けっぱなしにしないことです。結露する部屋はダニが増殖しやすいです。

さらにエアコンや換気扇はカビが生えやすくダニも多く潜んでいます。そのまま回すと部屋中にダニやカビがたくさんまかれることになりますのでまめに掃除をして清潔にしましょう。

布団での痒さ

布団で寝ている時からだが痒くて寝付けない日などありませんか。これの原因はダニの可能性があります。ダニに刺されているわけではなくダニが動いているのが体にあたり痒く感じるのです。ダニの死骸や糞でも痒くなったりします。

しかしすべて原因がダニとは考えられません。人によっては布団の素材が合ってなかったり、汗をかくとじんましんが出る病気などがあります。

衣装ケースのダニ予防

衣替えの時に洋服が虫に食われていた、なんてことはありませんか。大切なのは衣装ケースの中、クローゼットの中などに湿気をためないことです。空気の入れ替えをあまりしない押し入れやクローゼットなどには湿気がたまりやすくカビやダニがたまりやすいです。一番手っ取り早いのは除湿剤を一緒に入れることです。

衣装ケースの中でもダニは増殖していきます。ほこりなどかぶっていなくても自分たちの服についたアカやフケなどを食べて生きます。またその洋服が生乾きだったらもうすぐに増殖してしまいます。ダニの餌と大好きな湿気がそろっていたらダニの住処になってしまうことでしょう。

衣替えの時には必ず乾かしてからしまい、除湿剤を一緒に入れましょう。またたまに掃除をしてほこりなどをとって清潔にしておくとなお効果的です。

アロマでダニ対策

私たちにも好き嫌いがあるようにダニにも好き嫌いがあります。ダニや蚊は柑橘系のアロマが嫌いです。ダニはユーカリプタス、シトロネ、ユーカリブルーマリー、ティーツリー、ゼラニウムなどのアロマが効果的です。また人にも安全なのでとてもよい方法です。

自分でアロマオイルを使ったスプレーが作れます。ティーツリーの精油、エッセンシゃルオイルを用意します。薬局などに売ってる精製水200㎖に対して10滴ほどたらしたら完成です。これをスプレーボトルに入れかえればダニ予防スプレーになります。市販の虫よけスプレーより匂いや咳などが出ずに安全に使えるのでとってもお勧めです。またこのアロマスプレーは9割のダニをよけられますので効果も抜群です。

赤ちゃんのダニ対策

赤ちゃんの肌は柔らかくダニにとっても狙われやすいです。体温も大人よりも高くとっても刺されやすいんです。

そんな赤ちゃんをダニから守る方法はとにかく布団を綺麗に保つことです。赤ちゃんの布団には汗やアカがしみついていますのでシーツをこまめに洗濯しましょう。布団をまめに干してダニをやっつけましょう。この時に黒い袋に入れて干すとなお良いです。そのあと布団に掃除機をかけて死骸や糞を吸い取ります。

また市販で売られているダニの捕獲シートなどを布団の下に敷いておくと良いでしょう。時々乾燥機をかけて年に何回か布団を丸洗いしてあげるととっても効果的です。もし赤ちゃんがダニに刺されてしまった場合はこれ以上かいてしまうことをとめるためにツメを切り手袋をはめてあげるなどしましょう。または患部を絆創膏など張ってあげると良いです。赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートで炎症も早いです。早めに皮膚科を受診しましょう。

ダニは段ボールが好き

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段ボールにものを入れたまま収納していませんか。これ実はよくないことなんです。段ボールは湿気を吸いやすく保湿性もあります。そのためダニが大好きな環境なんです。段ボールを使いたい場合は風通しの良いところに置き、ほこりやごみをためないようにしましょう。

段ボールにものを入れたまま押し入れに入れていたらもうきっとそこはダニの住処です。押し入れなどに収納したいときは段ボールではなくプラスチック製のものを使うと良いでしょう。

冬にしておきたいこと

冬は寒いし空気も乾燥してるからダニはいないと思いがちじゃないですか。実はそんなことありません。私たちが生きて生活している限りダニも生きていられるのです。

またダニの卵がたくさんあるのでこれを冬のうちに死滅させましょう。

冬にやるべきことは暖房器具をきちんと掃除することです。部屋の中にダニや卵をまき散らさないことです。まめに空気の入れ替えをすることもとっても大事です。あとは水洗いすることでダニの卵は流すことが出来るのでカーペットやシーツ洗えるものは洗ってダニが生まれることを阻止しましょう。

たかがダニではない

今回はダニに刺された時の症状や対処法を紹介しました。いかがでしたか。たかがダニで済ませてはいませんでしたか。ダニは人間にとって被害が大きく死に関わることもあります。きちんと予防してダニに刺されないようにすることがとても大事です。

もし刺されてしまった場合は市販の薬で痒みや炎症を抑え、これ以上悪化しないようにしましょう。ひどい場合は早めに病院に行き、医師に相談することが大事です。
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