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電球の色・形・ワット数別の種類と差し込み口と口金の種類

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電球にはたくさんの種類がある

「電球」と言っても、種類はたくさんあります。ホームセンターなどで並んでいるものを見ても、街を飾るイルミネーションを見ても、オフィスの天井を見上げても、そこにはさまざまな大きさのたくさんの種類の電球があります。「灯かり」は暮らしの中心と言われます。今回は、 暮らしの中で見かける電球についていろいろな角度から紹介していきます。

スポットライト

「スポットライト」と言ってもたくさんの種類がありますが、基本的には一点を明るく照らし出す照明です。レンズを通して集光し、集中的に強烈な光を当てるために考案され、舞台で役者を照らしたり、美術館で絵をライトアップしたりするのに使われています。

懐中電灯

「懐中電灯」は携帯用の小型電灯です。反射鏡やレンズで光束を集中させることにより、少ないエネルギーでも充分な照度があります。電源を必要とせず、乾電池などを使用するものが多くみられますが、太陽電池や手動でレバーを回すことにより蓄電池を充電する種類もあり、災害時にとても役に立ちます。

さまざまなメーカーから発売されており、家電量販店、ホームセンター、アウトドア用品店、コンビニエンスストアなどで販売されています。最近は安価なものだと100円ショップで売られているものがあります。

せまい範囲で対象となるものを明るく照らすタイプのものと、ランタンのように周囲を広く明るく照らすために利用されるものがあります。また、それ以外にも特殊な用途として、天体観測で目が電灯の明るさに慣れてしまうと暗い星が見えなくなるため、それを防ぐ目的で赤色光を発する天体観測用の補助照明があります。

懐中電灯に使われている電球の種類には「豆電球」「蛍光灯」「LED」「EL(エレクトロルミネッセンス)」「HIDライト(High Intensity Discharged lamp)」などがあります。種類によって特徴が違うため、用途に応じて合ったものを選ぶとよいでしょう。

ヘッドライト

「ヘッドライト」とは自動車、電車、自転車、船舶などの前面につけた進路を照らす灯火のことで、「前照灯」「ヘッドランプ」ともよばれます。それ以外にもいくつかの種類があり、人間が使用するものだとゴム紐などのベルトで頭に直接巻きつけたり、ヘルメットに固定したり、帽子のつばに装着して使用するものがあります。

身体に固定して使用するため両手が自由になり、工事などの暗所での作業だけではなく、登山などのアウトドアレジャーや潜水にも使用されています。

自動車のヘッドライトだと前面の左右にそれぞれ2つずつ、左右対称で運転者の視点よりも低い位置に取り付けられています。法令上の名称だとハイビームが「走行用前照灯」で、ロービームが「すれ違い用前照灯」です。

ハイビーム(上向き・遠目)とロービーム(下向き)は切り替えることができ、ハイビームは正面を100mほど先まで照らすため、夜間の対向車や前方の車が存在しない場合に使用し、ロービームは40mほどの距離をやや下方に照らすため、対向車や前方の車への眩惑を防止する目的で使用します。また、霧や雪などに光が反射する場合にもロービームを使用します。

ヘッドライトは基本的に前面に透明のレンズを持つランプがついています。人間が使用するヘッドランプの場合は、電源に乾電池を使用し、光源には消費電力の少ないLEDを使用したものが一般的になってきており、従来の電球を光源とした製品は少なくなってきています。

テールランプ

「テールランプ」とは自動車、電車、自転車(ロードバイクなどのスポーツ自転車)などの乗り物の後部にあるライトのことです。「尾灯(びとう)」「テールライト」ともよばれます。

よく見かけるのが自動車のテールランプですが、夜間や悪天候の時などに後ろを走っている車に対して、前に車が走っていることを知らせるためについています。また、光源には電球やLEDが使われています。

ブレーキランプ(ストップランプ)と兼用であることもあり、その場合はブレーキをかけることにより明るく点灯(約5倍)します。自動車のテールランプにはコーナーキューブを用いたリフレクター(反射板)が組み込まれており、うしろの車のヘッドライトに照らされると赤く光を反射します。

蛍光灯

「蛍光灯」とは明るくさまざまな種類の色の光を発する照明のことです。蛍光灯は蛍光管という管に電気を流すことによって発光し、放電で発生する紫外線を蛍光体に当てて、可視光線に変換しています。また、蛍光灯が白く見えるのは蛍光物質のせいです。

ソケットに差すだけで点灯する白熱灯とは違い、蛍光灯を点灯させるには安定器(インバータを含む)が必要なため、直接電圧を掛けただけでは使用できません。ただし、電球の形をした電球形蛍光灯には安定器が内蔵されているため、直接ソケットに差すだけで使用することができます。

白熱灯に比べて寿命が長く、消費電力も小さめです。「蛍光ランプ」「蛍光管」とよばれることもあります。蛍光灯は学校やオフィス、家の照明としてよく使われており、普段から目にする機会も多いです。

色別にみる電球の種類

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電球の色はさまざまです。同じような色合いのものもありますが、作っているメーカーによって名前が違うことがあります。その中でもよくあるものが「電球色(でんきゅうしょく)」「白色(はくしょく)」「昼白色(ちゅうはくしょく)」「昼光色(ちゅうこうしょく)」です。

電球や蛍光灯の色の違いは、色温度で表すことができます。また、色温度の単位は「K(ケルビン)」です。色温度は高くなるほど青みがかり、低くなるほどオレンジ色が強くなります。昼間の太陽光が約5500Kで、朝日や夕日の色温度は約2000Kくらいです。

「電球色」は約2800Kであり、これは日の出からだいたい40分後くらいの数値となります。ややオレンジっぽい、あたたかみのある色になりますので、寝室などによく使われています。メーカーによって「ウォーム色」「リラックス色」とよばれることもあります。

「昼白色」は約5000Kで、だいたい午前9時ごろの明るさになります。太陽光に近い自然な光で、リビングなどに使われていることが多いです。メーカーによって「ナチュラル色」「マイルド色」とよばれることもあります。

「昼光色」は約6500Kで、だいたい午後0時(正午)ごろの明るさになります。太陽光よりもはっきりした青みがかかった光になりますので、オフィスなどでよく使われています。メーカーによって「クール色」「フレッシュ色」とよばれることもあります。

「白色」は約4200Kで、日の出からだいたい2時間後くらいの明るさです。その名のとおり白っぽい色になります。ただし、一般的によく売られている電球の色に使われることはあまりありません。

白色と同じく、一般的によく売られている電球の色にはあまり使われていないものとして、3500Kの「温白色(おんぱくしょく)」というものもあります。これはちょうど電球色と白色の中間になります。

形別にみる電球の種類

形別に電球をみてみると、その種類は大きく分けて「電球型LED灯」「白熱電球」「蛍光灯」「HIDランプ」の4つになります。さらにそこからいくつもの種類があり、用途に応じて選んで使用します。

電球型LED灯

今でこそ電球型LED灯は街中や家や店の中など、あちこちで見ることができますが、電球の中では比較的最近に登場した種類です。空やフィラメントを必要としないため、衝撃に対して比較的強く作られています。省電力で長寿命、それゆえにとても経済的なことが特徴で、温室効果ガス(CO2)の排出削減にも効果があります。

スイッチを入れてすぐに点灯するため、玄関やトイレなど、すぐに明るさが欲しい場所に適しています。

白熱電球

白熱電球は蛍光灯に比べて、やや黄色っぽい暖かみのある光りが特徴です。白熱電球には「一般球/ボール球」「ハロゲンランプ」「ナツメ球」「レフ球/ビーム球」「シルバーランプ」など、たくさんの種類がありますので順番に紹介します。

一般球/ボール球

一般的によくランプシェードに入れて使用されているのが「一般球」や「ボール球」で、住宅や店舗、オフィスなどで幅広く使われています。

丸いガラス球を通してキラキラしたフィラメントの輝きが見える透明タイプの電球(クリアーボール)や、ガラス球の内面に光の透過と拡散性の優れた白色塗料が塗られていて、まぶしさの少ないやわらかな光を拡散させる白色タイプの電球(ホワイトボール)が多く使われています。

ハロゲンランプ

とても明るく広がる種類のランプで、「ハロゲンバルブ」とよばれることもあります。輝度が高く、はっきりとした光を出すことができるため、自動車などの前照灯(ヘッドライト/フォグランプ)や懐中電灯、店舗のダウンライト、スポット照明などによく使われています。

ハロゲンランプは寿命がくる直前まで、同じ明るさを保つことができます。ただし、非常に高温になるため単体ではあまり使われません。専用器具をつけるか、ダイクロミラーというものをつけて熱を低減させた「ダイクロハロゲン」とよばれるものが多く使われています。

ハロゲンランプは白熱電球と同じ原理で光ります。フィラメントに通電し、フィラメントを白熱させた際の発光を利用しています。一般の白熱電球よりも明るくなる理由は、フィラメントが白熱する際の温度が一般の白熱電球よりも高いためです。

ナツメ球

「ナツメ球」は常夜灯や残置灯などによく使われている種類です。小丸電球とよばれることもあり、夜寝るときに点けておく豆球がナツメ球です。家の中で夜間でも足元が見えるように照らす弱い光のライトによくナツメ球が使われています。ほとんどのナツメ球が小型、低ワットで長寿命設計になっており、消費電力は5Wほどです。

ナツメ球は形状が「ナツメヤシ」の実に似ているため、そこから名称が付けられたとされています。

レフ球/ビーム球

「レフランプ」「ビームランプ」ともよばれます。一方向に光が出せる投光照明、スポット照明用の電球です。バルブの内面には鏡のように反射鏡加工がされており、ランプ単体でも集光性のあることが特徴です。レフランプは全体を照らすのに向いており、ビーム球は車のヘッドランプのようにガラスの表面がカットされているため、表面を明るく照らすのに向いています。

シルバーランプ

透明バブル(電球のガラス部分)の頭部を反射鏡にしたランプが「シルバーランプ」で、「クラウンシルバーランプ」ともよばれます。専用の照明器具と組み合わせることにより、ある程度の集光性を得ることができます。天井に付けると天井面が明るく照らされて、ダウンライトとはまた違った雰囲気を出すことができるため、手軽な間接照明として適している種類です。

シャンデリア球/ミニランプ

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その名のとおり、よくシャンデリアに使われている種類です。その他にも小型のスタンドなど、装飾用の電球としてよく使われています。

蛍光灯

形別にみても、おそらく家の中やオフィスで普段一番よく見かけるのが蛍光灯でしょう。蛍光灯にも「一般蛍光灯」「コンパクト蛍光灯」「電球型蛍光灯」など、いくつかの種類があります。それぞれに違った特徴がありますので順番に紹介していきます。

一般蛍光灯

効率がよく影も出にくいのが一般蛍光灯です。熱くなりにくく、長寿命(連続で5000時間以上使用可能)であることが多いです。「白色」「昼光色」「昼白色」「電球色」など、たくさんの色の種類があることも特徴といえます。

学校やオフィスなどでよく見る真っ直ぐなものが「直管蛍光灯」で、家の中などでよく使われている円になっているものが「丸型蛍光灯」です。丸型蛍光灯は「サークライン」ともよばれます。蛍光灯は単体で点灯させることはできず、使用するためには安定器が必要になります。

コンパクト蛍光灯

その名のとおり形状が小さい蛍光灯で、一般蛍光灯を折り曲げてたたんだような形をしていますが、実際に蛍光灯の管を折り曲げて加工してあります。

コンパクトな照明器具でも直管蛍光灯と同じ明るさを得ることができる種類で、スタンド用のランプやダウンライト用のランプなどによく使われています。ランプの口金が2箇所ある直管蛍光灯と異なり、コンパクト蛍光灯の口金は1箇所しかありません。

電球型蛍光灯

白熱電球のソケットで使える種類の蛍光灯です。一般蛍光灯とは違い安定器が内臓されているため、白熱電球のソケットに差すだけでそのまま使うことができ、とても便利なことが特徴です。

中で蛍光灯が折れ曲がっているような形をしているものが多く、ソフトクリームのような形をしている「スパイラル」という種類もあります。白熱電球に比べると電気代も発熱量も約3分の1で、さらに寿命も長く白熱電球の約6倍と経済的です。

HIDランプ(高輝度放電灯)

「高圧ナトリウムランプ」「メタルハライドランプ」「水銀ランプ」の3種類に分かれており、HIDランプ(high-Intensity discharge lamp)とは、それらの総称で、発酵素材の違いにより3種類に分かれます。電極間の放電を利用しているためフィラメントがなく、白熱電球と比べると高効率で長寿命といった特徴があり、とても経済的なため大規模照明などに多く使われています。

「メタルハライドランプ」はテレビなどの演出照明分野でも、高輝度、高効率、太陽光に近いなどの特徴があるため、ロケーション照明の中心となっています。また、近年ではシールドビームやハロゲンランプに代わって、自動車や鉄道車両などの前照灯にも用いられるようになってきています。

電球の口金の種類はいくつあるの?

電球の口金(くちがね)の種類はたくさんあります。具体的には、一般電球口金(8種類)、ハロゲン電球口金(14種類)、蛍光ランプ口金(5種類)、蛍光ランプ点灯管口金(2種類)、コンパクト形蛍光ランプ口金(4種類)、電球形蛍光ランプ口金(1種類)、HIDランプ口金(6種類)などがあります。

差込型、両口金、定焦点形ツバ付き、ウェッジ、ウェッジベースなど、差込口と同じく、たくさんの種類があります。

サイズからみる口金の種類

先ほども紹介したとおり、口金の種類はたくさんありますが、一般家庭でよく使われている電球の口金のサイズはだいたい5種類です。形は同じですがサイズはさまざまです。口金のサイズを間違えると電球がつきませんので、よく調べてから購入しましょう。

口金でE11やE12などの最初についている「E」は、電球を発明したトーマス・エジソンの「エジソンベース(Edison screw)」の頭文字から「E」とつけられています。その横にある「11」「12」などの数字は、口金の直径を表しています。つまり「E」の横にあるこの数字が口金のサイズということになります。

E11(11mm)

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電球を横から見て、口金部分の幅が11mmのものを「E11」といいます。一般家庭でよく使われているハロゲン電球の口金が「E11」です。

E12(12mm)

電球を横から見て、口金部分の幅が12mmのものを「E12」といいます。一般家庭でよく使われているもので、口金がこの種類に分類されるのはナツメ電球です。ナツメ球にはLEDのものがありますが、こちらも口金の種類は同じです。

E14(14mm)

電球を横から見て、口金部分の幅が14mmのものを「E14」といいます。一般家庭でよく使われているもので、口金がこの種類に分類されるのはミニ電球です。

E17(17mm)

電球を横から見て、口金部分の幅が17mmのものを「E17」といいます。一般家庭でよく使われているもので、口金がこの種類に分類されるのは一般電球、クリプトン電球、ミニレフ電球です。電球型蛍光灯やLED電球の口金も同じ種類です。

E26(26mm)

電球を横から見て、口金部分の幅が26mmのものを「E26」といいます。一般家庭でよく使われているもので、口金がこの種類に分類されるのは、一般電球、レフ電球です。E17と同じく、電球型蛍光灯やLED電球の口金も同じ種類です。

電球の差込口の種類はいくつあるの?

電球の差込口にもさまざまな種類があります。口金の種類がたくさんあるということは、同じ数だけ差込口の種類もあることになりますので、その種類はとても多いです。

ワット数別にみる電球の種類

電球のワット数は普通はガラス部分の上部または口金に記載されています。ワット(W)は消費電力を示す単位のことで、ワット数が高いほど明るく消費電力も増え、ワット数が低いほど暗くなりますが消費電力も抑えることができます。

一般的によく使われている種類の「白熱電球」「蛍光灯」「LED電球」だと、同じ明るさでも消費電力がそれぞれ違います。

たとえば40Wの白熱電球はだいたい40Wの電力を消費して一定の明るさに点灯しますが、同じだけの明るさをLEDで出すと、わずか5.8W程度の電力しか消費しません。つまりLED電球の消費電力は、白熱電球と比べて6分の1以下ということになります。また、同じように白熱電球40W分の明るさを蛍光灯で出すと、だいたい15Wから25W程度です。

消費電力が下がるということは節電にもつながりますので、電球を取り替える際にはLEDなどの導入も考えてみるといいでしょう。

色も形も機能も電球にはたくさんの種類がある

色も形も機能も、調べれば調べるほど電球にはたくさんの種類があります。そして、それぞれの種類にメリットやデメリットが存在します。消費電力が少なく長寿命な種類ほど値段が高くなる傾向はありますが、長い目で見るととても経済的なものが多くなっています。

省エネや節電が大切と言われる時代ですので、もし電球を交換する機会があれば、一度ゆっくりと考えてみるといいでしょう。
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