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ミシンの使い方|用語・使い方・縫い方・トラブル対処・手入れ

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ミシンの基本用語とその使い方について

まずは、ミシンの使い方を理解する上で重要な「基本」となる用語とその使い方を説明していきます。ミシンの基礎的や簡単な使い方は、今さら人には聞きづらいと感じる人もいることでしょう。ここではミシンの基本を確認し直してみましょう。

上糸のかけ方

上糸とは、ミシン針に通す糸のことを言います。ミシン糸は市販のものをミシンの「糸立て棒」に差し込めばセットは完了です。また、この上糸をミシン針に通すための「糸かけ」が、ミシンの使い方の基本になります。

そして、ここが一番最初につまづく場所でもあります。この上糸のかけ方が、ミシンできちんと縫えるかを左右します。ミシンに糸をかける手順は、ミシン本体にも書いてあります。ミシンは難しくないので、まずは落ち着いて正確に糸かけを行ってください。

下糸の役割と使い方

下糸とは、ボビンに巻いて使う糸のことを言います。そして、ミシンは上糸で作った輪に下糸を通すことで縫い目ができるようになっています。ミシンを使う時には、下糸が正しく巻かれたボビンを使いましょう。ミシンの使い方以前に下糸の巻き方が悪いと、針折れなどミシンの調子が悪くなる原因になります。

〈下糸の正しい使い方とポイント〉
糸が左巻きになる様にボビンをセットしましょう。ボビンは必ず正しい方向から糸が出るように気を付けてください。巻き終わりの糸をツメに引っかけた後に、溝に合わせて糸を少し引っ張ります。糸を引っ張る時、糸がきちんと板バネにかかっていると糸が重くなります。
糸がかかってない場合は、掛け直してください。ボビンを軽く押えて溝にそって糸を通してから、その糸を手前に引きます。

ボビンの意味と糸の巻き方

ボビンとは、英語で「糸巻き」という意味があります。まずはボビンを下糸として使うために、ボビンに糸を巻きつけましょう。この時の使い方は糸案内にしたがって糸をセットすれば、ミシンがボビンに糸を巻いてくれます。この時、糸がボビンに均一に巻かれているのが綺麗な状態です。また、ボビンには金属製やプラスチック製のものなど種類があります。ミシンごとに使える種類が違うので、買い足す時にはミシンの機種などを事前に確認してから買いに行きましょう。

はずみ車の役割と使い方

別名「プーリー」とも呼ばれています。はずみ車の使い方は、針を手動で上げ下げできるはずみ車を回すだけです。手ではずみ車を回すこと針が上下し、1針ずつ手動でゆっくりと縫うことができます。主に慎重に作業を進めたい時に使うパーツです。

ラッパの役割とは

ラッパとは、押さえとセットで効果を発揮する道具で「バインダー」とも呼ばれています。種類もあるので、用途によってどれがいいのか専門家の方に相談するのが安心です。ラッパの使い方としては、継ぎ目などの段差を縫うためのものです。そのため、押さえとセットで使う必要があるのですね。また、ラッパにも押えにもサイズがあります。このサイズがお互いにあっていないと使えませんので注意してください。

とくに最近の家庭用ミシンの押さえのサイズとは、あわないことが多いようです。他にもミシンの針板にラッパを取り付けるための穴がない事から、家庭用ミシンでは使われなくなってきているのが現状です。

ロックカッター

ロックカッターとはミシンに取り付けて使用する道具で、メーカーによっては「サイドカッター」とも呼ばれています。カッターという言葉からも分かる通り、布を切るための道具です。ミシンに取り付けることで、布を切りながらジグザグ縫いをしてくれます。それによって、縫いずれを防いぐ効果があります。また、ブロードやキルティングなどの張りのある生地に適した道具で、反対にタオル地などのやわらかい生地には向かないので注意してください。

サイドカッター

サイドカッターとは、上でも紹介している「ロックカッター」と同様の道具です。後半に出てくる「かがり縫い」とも関連がありますので、覚えておいてください。このカッターを使いということは、ロックミシンの機能を家庭用ミシンで代用するということです。

そのため、もし使用頻度が高いようであれば、ロックミシンを購入するのもいいでしょう。家庭用ミシンのロックでは、ロックミシンの縫い目ほど綺麗にはならないものです。使い方も通常のミシンよりも単純なので、ぜひ検討してみてください。

ミシンの使い方とは

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ミシンの基礎的な用語と、その使い方が分かればあとは実践あるのみです。ですが、セットが上手にできていれば難しいことはほとんどありません。使い方に慣れてしまえば、手縫いよりも圧倒的に速くて簡単に裁縫ができるミシンを使いこなしましょう。

二本針

二本針を使って縫うと、通常の使い方と何が違うのかと疑問に感じます。この二本針を使う理由は、2 色の上糸を使って同じ模様をぬうためです。二本針を使う時は、同質で同じ太さの上糸を用意してください。そして必ず補助糸やたて棒、適切な糸こま押えを使用するようにしてください。

また、針は必ずブラザー専用二本針を使用してください。それ以外の違う針を使用すると、針折れやミシンの故障の原因となるので注意しましょう。曲がった針の使用も、針折れの原因になるので絶対に使用をやめてください。

・二本針の時の上糸のかけ方

二本針には、糸通し装置を使って上糸を通すことはできません。無理に使用するとミシンの故障に繋がるので注意してください。一本目の糸は、通常のかけ方と同じです。二本目の糸は針棒糸にはかけにかけずに、右側の針に通してしまいます。そして針穴の手前から奥へ通してください。

・二本針の使い方

二本針を使用するときには、押さえは必ず「ジグザグ押え」を使用しましょう。もし、ぬい目がつまる場合には接着芯をぬってみてください。また、二本針を使用するときはミシンの機能を良く見て「二本針が使用できる模様」を選ぶようにしてください。そして二本針で縫うという設定をしましょう。

このような設定を間違えた使い方すると、針折れやミシンの故障の原因となる可能性があるので注意してください。他にも、ぬう方向を変える時も通常の使い方とは違いがあります。必ず針を布地から抜いてから、押えを上げて布地の方向を変えるようにしてください。

マグネット定規

この定規は使い方がわかっていると、とても裁縫がしやすくなる裁縫道具の1つです。縫い代などを縫うときに合わせた布同士を、まっすぐ綺麗に縫う補助をしてくれる物です。使い方も簡単で、生地をマグネット定規の端にあてて縫うだけという簡単さです。

また、マグネット定規を使わない時と比べると、その差が良くわかります。使い方にも難しいことは何もないですし、何もなく縫っていた時よりもはるかに早くて綺麗に縫える様になるのです。とくに、ミシンに苦手意識のある方や初心者の方にしたい便利アイテムです。

ステッチ

ステッチとは「縫い目」のことを指しますが、その中で表に見せる飾り用の縫い目のことを「ステッチ」と呼ぶのが一般的です。その使い方は縫代を安定させるためであったり、あえて布とは違う糸を使ってデザインのポイントになるように使われます。また、本縫いとは別でもう一本縫うことで強度を出すような使い方もあります。

・ステッチの縫い方

ステッチは布端を縫っていくのが基本です。そのため、ミシンのおさえで布がかくれてしまって縫うのが難しいイメージがあります。そんなときには、針ではなく目印の方を見るようにしてみましょう。その方が結果としてまっすぐ綺麗に縫えますので、目印を決めてそこに布を合わせて縫ってみてください。

ミシンの特殊な縫い方

ミシンの基本的な使い方がわかってきたら、少し特殊な縫い方にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。意外と知っていると役に立つ使い方が、ミシンには数多くあります。手縫いでしか出来ないと思っていたら、ミシンであっという間にできた、なんてことも多いのです。そんな便利な使い方をマスターして、裁縫を得意分野に変えてしまいましょう。

かがり縫い

通常の生地は、出したい質感によって様々な糸を織ったり編んだりして作られます。そのため切りっぱなしにしておいてしまうと、布の端からどんどんほつれていってしまいます。それを防ぐために、布の端には始末が必要なのです。そうして、ほつれないように始末することを「布をかがる」という言い方をします。そして家庭用のミシンで出来る「かがり縫い」とは、布の端をほつれないようにして整えてくれる縫い方です。また、ロックミシンの代用をしてくれる縫い方とも言えるでしょう。

最近のロックミシンの場合は、家庭用のミシンとは違い針は1~2本で糸も3~4本同じ色のものが必要です。洋服などの裏側を見てもらうと、布の端がほつれないようにしが縫われているのが分かります。

・かがり縫いに使用する押さえの種類

ミシンに使われる押えにも、実はいくつかの種類があります。その中でもかがり縫いに使われるのは、一番ベーシックな「基本押さえ」から「たち目かがり押さえ」「縁かがり押さえ」「サテン押さえ」などが挙げられます。使い方n注意点として、縫う前に押さえの針金に針があたらないことを必ず確認するようにしてください。また、ミシンの種類によって使う押さえや縫い目の模様が異なるので注意してください。

・押さえと生地の相性

普通地~厚地な生地に使いやすいのは、「たち目かがり押さえ」「縁かがり押さえ」です。ほつれやすい生地の場合は、 「縁かがり押さえ」「サテン押さえ」「基本押さえ」を使いましょう。また、伸縮性のある生地には「基本押さえ」で問題ありません。普通地を2枚合わせてかがり縫いを事を「合わせ縁かがり」とも呼びます。この時には、「たち目かがり押さえ」「縁かがり押さえ」を使うようにしましょう。このような押さえは、いくつか標準付属品になっているミシンもあります。自宅のミシンを確認したり、新しく購入の予定があるかたはお店の方に聞いてみてもいいでしょう。

まつり縫い

まつり縫いとは、パンツやスカートの「裾上げ」をする時に使用する縫い方です。そのため、縫い目が表になるべく目立たないように縫い留めるという縫い方です。まつり縫いは手縫いでするものというイメージもありますが、ミシンでもまつり縫い専用の押さえを使えば手縫いよりも簡単にできるのです。ですが、手縫いの時とは布の折り方などが違うので注意してください。まつり縫いをするための使い方がわかると、ミシンがさらに好きになるのでぜひ覚えてください。

・手縫いとの生地のおり方の違いとは

ミシンでまつり縫いをする時には、この布の折り方がポントになります。まずは手縫いの時と同じように、裾の部分で縫い代にする分を決めて裏側に折り返します。さらにミシンで縫う場合には、縫い代の部分を今度は表側に折り返します。そうすると、布がアルファベットのZのような折りになります。その後、折山から0.5cm前後で布端が重ならないように折って待ち針で仮留めをします。

・生地によって始末の仕方を変える

布端の始末は、生地の厚さによって変えた方がいいでしょう。厚い布の場合は、布端にそのまま「縁かがり」をしましょう。薄い布や普通の布の場合は、端を折り込んで始末するようにしてください。また、まつり縫をする時は「まつり縫い押さえ」を使用しましょう。縫い始める前に、一度他の布でためし縫いをすると安心です。また、折り山の端ピッタリの位置に針が落ちると仕上がりが綺麗です。糸も生地の色と同色の糸を使用すると、より縫い目が目立たないように縫うことができます。

・アイロンの使い方にも注意しましょう

裁縫の仕上げにアイロンは必須です。しかし、まつり縫いで仕上げた裾にいつも通りしっかりアイロンをかけてはいけません。そうすると、目立たないように縫ったはずの裾に縫い代の形がくっきりと出てしまうのです。ですからアイロンは低温で、裏から優しくかけましょう。または、表面からでも押し当ずにスチームの蒸気でシワを伸ばすようにアイロンをあてるようにしましょう。

ミシンのトラブル対処法とは

ミシンの使い方は分かっているけれど、糸が切れてしまったり絡まってしまうトラブルに対処できない方も多いのではないでしょうか。意外と使い方を理解した後の、トラブルが原因でミシンが苦手になってしまう方も多いようです。ですが、落ち着いてミシンの状態を確認すれば問題点がわかります。せっかく使い方をわかっているのですから、トラブルに負けずにミシンと上手く付き合っていきましょう。

上糸が切れることの原因と対策

ミシンのトラブルで多いのが、縫い始めると上糸が切れてしまうというトラブルです。この時に可能性として考えられるのは、上糸が上手く掛けられていないということです。念のため、糸を最初から掛け直してみてください。他にも糸も古い場合や、質が悪い場合はどうしても糸は切れやすくなってしまいます。糸を掛ける前に、糸を手で引っ張ってみるなどテストをしてから使うといいでしょう。また、糸に結び目やこぶがある場合もトラブルの原因になるので、その部分を取り除いて使うようにしてください。

・糸以外の原因とは

糸に問題が無い場合に考えられる原因は、針や釜などが挙げられます。もしも針が曲がっているのだとすれば、針の交換が必要になります。釜が原因の場合は、糸絡みした糸くずが釜に残っている可能性があります。その場合、掃除をすることで解消されます。

他にも上糸調子が強すぎてしまったり、針板の穴の周囲や押えの穴の周辺、内釜にキズがある場合にはそれぞれ交換が必要になるでしょう。このようなパーツの交換は、購入店への相談をします。

・良くある上糸のトラブル

糸が切れるというトラブル以外にも、表面は問題なく縫えているのに裏地で糸が絡まることがありませんか?これは下糸が原因かと思いがちですが、実は上糸のセットが上手くできていないことが原因だと考えられます。また、糸が切れてしまう時と同様の原因の可能性も高いでしょう。ですが、どれもあてはまらないという場合には一度ミシンの電源を切るのも1つの方法です。もう一度はじめから使い方を確認して、セットし直してみてください。
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下糸が切れることの原因と対策

下糸のトラブルが起きた時には、まずミシンからボビンを外して糸が綺麗に巻かれているかを確認してみましょう。他にも、釜に傷や汚れがないかも確認してください。

・主な原因と対処法

一番原因になりやすいのが、下糸の通し方が間違っている場合です。 ボビンを入れる向きが違うのもその1つです。もう一度、使い方を見直してみましょう。また、ボビンを入れるカマに埃などのごみが落ちていたり、油が足りない場合にも糸が切れることがあります。この場合は、定期的にメンテナンスをしてあげることが重要になってきます。

カマの油切れで、上手くカマが回らずに糸が挟まる事が原因で切れることも考えられます。針を上下に動かして、動く部分に油を注してあげましょう。ボビンが曲がっていたり、傷がある場合には、新しいボビンに取り替えることで改善されるでしょう。もしも上手く直すことが出来ないと感じたら、無理をせずに専門家に任せてください。

ミシン使用後のお手入の方法とは

ミシンの使用後、きちんとお手入れは出来ていますか?意外と1度使うだけでも、指紋や手の汚れミシンにはついてしまいます。ミシンは使い方を知っているだけではなく、お手入れの仕方も分かっていないと長くは使えません。できるだけ長く使いたい物だからこそ、日々のお手入れをきちんとしてあげましょう。その1歩としてミシンを使った後は、濡らした布を固くって軽くでも良いので拭いてあげてから仕舞うようにしましょう。

・3~4回に1回は細かいお掃除をしましょう

ピンセットやミシン付属の小ブラシなどで、内釜のほこりを掃除してあげましょう。お掃除する道具が見当たらない場合は、つまようじでも代用できます。このお掃除をすることで、下糸のすべりが良くなるのです。

また、ミシンは分解してお掃除できるタイプのものもあります。取扱説明書を良く読んで、たまに分解掃除もしてあげると良いでしょう。サイドカバーを外して、中にあるコードや小さな部品を磨きましょう。

ですが、分解できない仕組みのミシンも最近は多くなっているので、無理に分解しようとはしないでください。ミシンも精密機械ですので、分解できそうにない時や復元できそうもないという場合には専門家の方に任せてしまった方が安心です。

お手入れの油の使い方

ミシンのお手入れは、定期的に油を注してあげることが重要です。まずは内釜のほこりを掃除してあげてから、ミシン油を注すようにしましょう。この時に注意して欲しい点が、電源は必ず切って内釜周りにあるすべり板や針板を外します。ネジの部分はコインなどを使って回してみましょう。油の量は、1~2滴程度で十分です。

また、ミシンに注した油が付いてしまった「ほこり」を放置してしまうと、ミシンが故障する原因となるので、定期的な掃除も忘れずにしてあげてください。

ミシンの使い方を学んで裁縫上手になりましょう

ミシンの使い方を知ることで、裁縫がとても楽になります。基本的な使い方はもちろん、応用的な使い方も知っているとより便利でしょう。機械が苦手で手縫いがメインだという方も、これを機にミシンもマスターしてしまいましょう。早く綺麗に縫うことが出来ますし、使うのに慣れてしまえば裁縫がとても楽になります。そんな便利なミシンの使い方をぜひ理解して、定期的なお手入れを忘れずにミシンと上手に付き合っていきましょう。
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