ブーツの手入れ方法|頻度/オイル/ブラシ・素材別の手入れのコツ
更新日:2020年08月28日
例えば上にご紹介したワークブーツは、アッパーにレザーとナイロンを使用しています。レザー部分はブラッシング後、オイルを馴染ませますが、ナイロン部分にはオイルが付着しないように行う必要があります。ナイロンの隙間にオイルが詰まって汚れてしまいます。
また、素材にオイルドレザーを使用しているブーツも注意が必要です。実はオイルドレザーに通常の防水スプレーを使用すると、油分を分解する脱脂作用が働いてしまい、表面の風合いが変わってしまう恐れがあります。オイルドレザーには専用の保革クリームがありますので、そちらを使いましょう。
ムートンブーツの定番!「UGG」ブーツの手入れ
近年、「UGG」や「Emu」などのムートンブーツが冬のブーツの定番としての地位を確立しています。12月くらいになると、ムートンブーツ人口が多くなるのではないでしょうか。もちろんムートンブーツも適切に手入れをしないと、購入当初の風合いが失われ、みすぼらしい見た目になってしまいます。特に中のボアにも気を配らないと、保温性も失われてしまいます。
実は「UGG」などのムートンブーツは起毛素材ではあるものの、スエードなどとは加工方法が若干異なるため、ブラッシングすると質感が損なわれる恐れがあります。これらのムートンブーツは、短く起毛させた素材に樹脂のようなものを吹き付けて、本来よりも毛羽立ちを抑えています。
そのため、従来のブーツのようにブラッシングすると、樹脂に傷がついてしまいます。靴の手入れは、汚れてから行うよりも汚れる前に行うのが定石とされていますが、ムートンブーツの場合は、その点により気を配って手入れをする必要があります。購入後はすぐに防水スプレーを使って、汚れがつきにくいように手入れをしてから使用してください。
いっそ手入れをプロに任せるのもアリ?
汚れがすでに目立ってしまっている場合は、専門のクリーニング業者に依頼するのも一つの手ではないでしょうか。ムートンブーツはモノによっては家庭での手洗いも可能ですが、洗い方を間違えてしまうと、臭いやカビが酷くなってしまうこともあります。多少値は張りますが、とても綺麗になりますので、汚れのひどいブーツのお持ちの方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
ラバーブーツも手入れは必要!?「HUNTER」ブーツの手入れ
梅雨や雪の時期は何かと「HUNTER」や「AIGLE」のようなラバーブーツが重宝します。水に強いからといって手入れをおろそかにしていないでしょうか。通常、ラバーブーツの寿命は1年から2年と言われていますが、適切に手入れをすることで、4年程度まで寿命を延ばすことができます。ブラッシングしてから「コロニル ラバーブーツ」を吹きかけてあげましょう。
ラバーブーツを使っていると、ゴム部分がだんだんと黄色くなってきたことはないでしょうか。これはゴムの酸化が原因です。洗剤で強く擦りながら洗ったり、濡れた際に日干しをしていると起こります。他のブーツにも言えますが、日干しやドライヤーの使用は絶対厳禁です。革やラバーを傷めてしまいますので、乾燥させる際には必ず陰干しするようにしましょう。
秋冬の定番!「MINNETONKA」ブーツの手入れ
秋からは「MINNETONKA」のモカシンやブーツをよく見かけるようになります。やはり秋冬はスエードなど温かみのある素材の靴は非常にがあります。お持ちでない方はぜひとも一度試してみてください。デザイン的にも使い勝手のいいものが多いため、秋冬特に使えるブーツになること間違いなしです。
「MINNETONKA」も基本的にはスエードのブーツが多いため、毛並みに沿ってブラッシングし、防水スプレーをかければOKです。
注意点は、「MINNETONKA」のデザインに多いフリンジをどのように手入れするかです。フリンジを雑に扱うとよれてしまい見栄えが悪くなりますので、慎重に手入れしてください。「スーパーヌバック」という専用の簡易ブラシで、丁寧にブラッシングしましょう。
大事なブーツを来年以降も使うには手入れが大事!
このように、ブーツと一言で言っても様々な形のものがあり、それぞれ手入れ方法が異なります。普段靴の手入れにあまり気を配らない人にとっては、面倒なものに感じるかもしれません。
しかし適切に手入れをしたブーツは、味が出て非常に映えるので、きっと愛着が湧くものになるものでしょう。そうなると、手入れも楽しく行えるものではないでしょうか。今年ブーツを手に入れる人は、ぜひともしっかり手入れをして、長く使えるようにしてみてください。
初回公開日:2017年10月11日
記載されている内容は2017年10月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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