クーラーの水漏れの直し方|応急処置/室内機/ドレンパンなど
更新日:2020年08月28日
クーラーの水漏れの直し方
気温が上がってきてクーラーをつけると去年は何もなかったのに、クーラーから水漏れしているということがあります。クーラーを稼働し始める時期は、新しいクーラーを購入して取り付ける時期と重なり、修理を依頼してもなかなか来てくれません。業者が来てくれるまでクーラーをつけずに過ごすのは厳しいというときの応急処置の方法をお教えします。
その為には、どうしてクーラーから水漏れがするのか原因を知らなければなりません。大抵の原因は下記が理由の場合が多いのでその部分を解決すれば業者さんを呼ばずに自分で修理することも可能です。
1.ドレンホースや配管の中に詰まりがある。(ドレンホースとはエアコンの室内機の中で発生した水を室外に排出する為のホースのこと)
2.エアコン内の水の受け皿(ドレンパン)に不備がある。
3.室内機が傾いている為に起こる排水の不良。
4.湿度が高く、室内機の中で結露が多くなっていて漏れている。
この4つを詳しく説明していきます。
ドレンホースや配管が原因の場合の対処法
ドレンホースに詰まりがある場合は、細長い棒を入れてみると何かが詰まっている場合があります。虫が中で巣を作っていたり汚れた泥が詰まっていたりして、逆流していることが原因で水漏れしていると考えられるので掃除をしましょう。
何か詰まっていなくても、ドレンホースが何かの拍子に踏みつけられていたりして排水口が潰れて穴が小さくなっている場合もあるので確認してみましょう。市販でドレンホースクリーナーもあるので活用してみてください。
ドレンパンが原因の場合の対処法
大抵の場合、皿にひび割れがある。エアコンの中にはファンコイルの内部に皿状の器で、エアコン内で冷やされた冷却コイルが熱交換機で冷やされて水蒸気が発生し、その水滴を受け止める役割をするものです。その発生した水蒸気をドレンといい、それを受ける皿をドレンパンといいます。
このドレンパンがひび割れていると当然クーラーから水漏れしてしまいます。ドレンパンを交換しましょう。またドレンパンが汚れている場合、その汚れが固形物になったりドロドロした液状になったりして排水口を塞いでしまい、水の逃げ道がなくなりクーラー本体から水漏れがします。ドレンパンを取り外して掃除するか、破損している場合は交換してください。
室内機の傾きが原因の場合の対処法
エアコンが壁掛けのタイプの場合、中に溜まった水はクーラーの表側にある熱交換機から表側にあるドレンパンに溜まり、その後、本体後ろ側の熱交換機から後ろ側のドレンパン、そしてドレンの配管を通って屋外へと排出されます。その為、この水の循環がうまくいっていない場合、水漏れを起こします。ドレンパンが傾いていて完全に水が溜まっていない、排水口が傾いていて外に流れていないなどが原因です。
長期間クーラーを使ううちに、設置した当初から比べると傾きが出てくる場合もありますし、設置した時点できちんと水平になっていない場合がありますので、確認してみてください。
クーラー本体に汚れがある場合の対処法
エアコン内のフィルターの汚れを確認すると、このフィルターが埃などで目詰まりしている場合があります。フィルターが目詰まりしてしまうと設定温度よりも冷えすぎてしまい、中に結露が発生しすぎて水漏れを起こす場合もあります。また熱交換機のアルミフィンにもゴミが溜まってくると、そこに結露する水がひっついてドレンパンに落ちずに水滴をまいて水漏れする場合がありますので、フィルター、アルミフィンの汚れを確認しましょう。
クーラーの水漏れでの注意点
クーラーが水漏れしている場合、業者を呼ぶのも億劫だし修理代にお金がかかるので、水漏れしている箇所の下に受け皿を持ってきて放置するという方もおられます。
では、放置しておくとどうなるのでしょうか。
クーラーの水漏れを放置し使い続けると
何らかの原因で水漏れを起こしていますので、ドレンホースの詰まりなどが原因の場合、そのまま放置しておくと漏れてくる水の量も増えていきます。クーラーを設置している壁などの周辺の湿気が多くなりカビが発生したり、壁についた結露の水滴が畳やフローリングに落ちて、その部分にもカビが発生したり、フローリングの板を腐食させる原因となります。
更に、内部の埃やフィルターの目詰まり、ドレンパンの不良により起こっている場合、放置しておくと電気系統に水がついたりして故障の原因となり、最終的にクーラー本体自体が壊れてしまいますので放置するのは危険です。放置せずに必ず対処してください。
賃貸のお部屋のクーラーが水漏れを起こしたら
初回公開日:2017年09月18日
記載されている内容は2017年09月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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