スウェードの靴の手入れ方法・洗い方・コーデ｜汚れ
更新日：2020年08月28日
スウェードの靴の手入れ方法
一般的な革製品は革の表面を使用しています。しかし、スウェードなどの起毛革は革の裏側を使用した生地です。その中でも、一般的な革と違いスウェードは、革の裏側を紙ヤスリで毛羽立たせた生地です。
そのためスウェード素材の靴は、通常の革靴にくらべて汚れが付きやすく、間違ったお手入れで逆に靴を傷めてしまうこともあります。ここでは、スウェードの靴の正しいお手入れ方法をご紹介します。
ブラッシング
スウェードの靴のお手入れの基本はブラッシングです。毛のブラシは、スウェードの毛並みに逆らって使うと、ホコリを落とすことができます。ホコリを落としたら、逆に毛並みに沿ってブラシをかけ、毛並みを整えます。
スウェードの靴についた汚れは、早めにはらっておくと汚れにくくなりますのでブラッシングは靴を履いた後に毎回行うのがです。力を入れず優しくブラッシングするのが靴を傷めないポイントです。
毛が寝てしまった場合のブラッシング
長く履いているうちに、カカトやつま先など、こすれやすい部分の毛が寝てしまうことがあります。一見すると毛が抜けたように見えますが、正しいお手入れをすれば大抵は毛足が元どおりに戻ってくれます。
通常のブラシでは無く、スエード専用のラバーパーツのあるブラシを使います。毛の寝ている部分にラバーパーツを当てて力を入れてブラッシングしましょう。ラバーパーツは柔らかいので、力を入れて擦っても大丈夫です。毛が戻ってきたら、通常のブラッシングで毛足を整えて仕上げます。
色落ち
スウェードの靴は、使っているうちに色が褪せていきます。色褪せると靴がくたびれて見えて見栄えが悪いので、色が薄くなってきたら補色スプレーを使って復活させましょう。
使い方は防水スプレーと同じで、靴から30cmほど離したところから、スウェードの靴全体にスプレーします。ムラができないように注意してまんべんなくスプレーするのがポイントです。
スプレーは、スウェード靴の色に合わせて選びます。スプレーだけでなく、リキッドタイプもあります。しっかり色を入れたい時にはリキッドタイプを選びましょう。
カビ
スウェードが濡れてしまった場合、放置するとカビの原因になるので、なるべく早く乾かしましょう。靴の中に新聞紙を詰めて、風通しの良い日陰に置いてしっかり乾かします。半乾きの状態で、シューキーパーを中に入れておくと靴の型崩れを防ぐことができます。
完全に乾いたら、しっかりブラッシングをして毛並みを整えてから、最後に防水スプレーで仕上げましょう。
すでにカビが生えてしまった場合、ブラシでこすって表面の汚れを落としてから除菌スプレーをします。その後、固く絞った布でしっかりと水拭きをしてから陰干しし、最後に再度ブラッシングをして仕上げましょう。
雨
スウェードの靴の天敵は雨です。そこで絶対必要なのが防水スプレーです。防水スプレーをすることで、多少の雨には負けなくなりますので靴をはく前に必ず使いましょう。
防水スプレーはスウェードの靴から30cmほど離したところから全体にムラができないようにスプレーしましょう。しかし防水スプレーは使っているうちに落ちてしまいますので、できれば週に1回、少なくとも1ヶ月に1回はスプレーするのが必要です。
スウェードの靴の汚れの落とし方
軽い汚れ程度なら、ブラッシングだけでも落とすことができます。それでは汚れが落とせない場合は、スウェード靴専用の消しゴムを使うと汚れが落とせます。鉛筆の文字を消すように消しゴムで汚れを消すのですが、無理に落とそうとすると、革の色が落ちてしまう事があるので注意が必要です。
スウェードの靴の洗い方
擦った程度では落ちないスウェードの靴は丸洗いが有効です。靴の一部ではなく全体をしっかり洗うことで、しみにならず綺麗にする事ができます。まず、スウェードの靴を丸洗いする前にホコリを落とすためにブラッシングをします。毛並みに逆らってブラシをかけましょう。
次に靴を濡らします。濡らした布を押し付けるようにして、スウェードの靴全体を濡らしていきます。水でジャバジャバ洗うとしみになる事があるので気をつけて下さい。
濡らした柔らかいタイプのスポンジにシャンプーをつけ少し泡立ててからスウェードの靴を洗います。洗い終わったら、水に濡らしたスポンジでシャンプーを吸い取るように取り除いていきます。洗い終わったら、風通しの良い日陰で乾かします。中に新聞紙を詰めておくと、早く乾きます。
初回公開日：2018年01月22日
記載されている内容は2018年01月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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