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セミの寿命と死因・なぜ仰向けなのか|成虫/最長/素数

更新日:2020年08月28日

捕まえたセミを逃してあげる人は多いです。セミを連れて帰っても飼育できないということもありますが、セミは成虫になると1週間の寿命しかないためです。寿命が1週間しかないので、可哀想だから帰る前に逃してあげます。しかし、本当にセミの寿命は1週間しかないのでしょうか?

セミの寿命と死因・なぜ仰向けなのか|成虫/最長/素数

セミの寿命

セミは夏になるとあちこちで発生します。鳴き声がうるさいと感じることもあれば、昆虫が嫌いでセミも苦手という人もいます。また、子供と一緒にセミ捕りをして夏の思い出にしたりすることもあります。

このとき、捕まえたセミを逃してあげる人は多いです。セミを連れて帰っても飼育できないということもありますが、セミは成虫になると1週間の寿命しかないためです。

寿命が1週間しかないので、可哀想だから帰る前に逃してあげます。しかし、本当にセミの寿命は1週間しかないのでしょうか?また、セミは幼虫の間はどうしているのでしょうか?

セミの寿命は7年

セミは成虫になってからの寿命は短いですが、その前に何年もの間、幼虫の姿で土の中で生活をしています。セミの幼虫は7年間も土の中で過ごすと言われます。しかし、セミの種類にもよりますが実際はそこまで長くはありません。

ツクツクボウシは1年から2年、アブラゼミ、ミンミンゼミは2年から4年、クマゼミは2年から4年、ニイニイゼミは4年から5年ほどです。体が大きいセミほど土の中にいる期間が長くなります。

体が大きいセミが少し長く地中にいたとしても、よく言われる寿命の7年には届きません。これはセミの卵が産み落とされてからの寿命です。セミの卵は早ければ2ヶ月ほどで孵化しますが、1年ほどかかることもあります。

卵が産み落とされて、孵化し、幼虫から成虫まで少し長めに生きた場合、7年ほどの寿命になるということであって、全てのセミが7年もの寿命があるわけではありません。

成虫の寿命は1ヶ月

セミは成虫になると寿命が1週間しかないと思っている人は非常に多いです。しかし、実際にはセミの成虫は1ヶ月ほどの寿命があります。セミが夏に成虫になると鳥や人に捕まってしまうことが多いので、1ヶ月の寿命を生き延びることは難しいかもしれません。

しかし、春や秋など、季節をずらして成虫になったセミはこれらに捕まる確率が大きく減るので、1ヶ月の寿命を生き延びることもあります。

成虫の寿命が1週間と言われる理由

実際にはセミの成虫は1ヶ月ほどの寿命があります。しかし、セミの成虫の寿命は1週間と思っている人は非常に多いです。

この寿命が1週間という期間はセミを捕まえて持ち帰ったときに、1週間以上は生き延びられないことから勘違いが起こっています。

セミの成虫の餌は樹液です。それ以外を食べることができません。餌で樹液を取ってくることは非常に困難です。なので、セミを飼育しようと連れ帰っても、餌を与えることができません。

餌がないとセミの成虫は1週間以内に餓死してしまいます。また、セミは夏の虫であるにも関わらず、暑さに弱いです。捕まえたセミを虫かごに入れて夏の太陽が当たる所に置いていると、すぐに死んでしまいます。

このように、捕まえたセミの成虫が1週間以内に死んでしまうことから、セミは成虫になると1週間の寿命しかないと思われるようになりました。

セミの成虫の寿命は短い?

上記で述べたように、セミの成虫の寿命は1週間ではなく1ヶ月です。ですが、1ヶ月でも生き物としては短い寿命のように思えてしまい、儚い虫である印象は変わりません。

ですが、昆虫の世界においては寿命が1ヶ月というのは、決して短くはありません。昆虫は繁殖機能を持つ成虫になると、生きる目的は子孫を残すことになります。なので、昆虫としては子孫が残せるだけの期間があれば十分です。

そう考えると、1ヶ月という寿命は短くはありません。成虫になってから数日の寿命しかない昆虫はたくさんいます。また、セミは幼虫の期間がすごく長いです。なので、セミは昆虫の世界で寿命は長い方になります。

セミの最長の寿命

セミは長生きすると7年ほどの寿命があります。しかし、世界にはもっと長生きするセミがいます。アメリカに生息する周期ゼミの幼虫の期間は非常に長いです。

周期ゼミは13年、もしくは17年もの間、幼虫として土の中で生活をします。昆虫の寿命としては7年は非常に長いですが、さらに倍以上の寿命を持っています。

この周期ゼミこのセミは不思議で、必ず13年、もしくは17年で成虫になります。10年や11年、14年や15年で成虫になることなく、正確にこの数字が守られます。この13年、17年という周期に合わせて大量発生するので周期ゼミと呼ばれています。

周期ゼミの寿命は素数?

周期ゼミは13年、もしくは17年という長い寿命を持っています。この13と17という数字は1と自身の数でしか割れない素数です。長い寿命もそうですが、この素数の周期を守ることで周期ゼミは厳しい自然界を生き抜いていると考えられています。

周期ゼミは13年、もしくは17年経たないと、成虫になることができません。つまり、繁殖できないということです。これは繁殖回数をできるだけ減らし、大量発生を狙っての行動です。

生殖回数の機会を減らす理由

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初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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