Search

検索したいワードを入力してください

ヤモリはゴキブリを食べる・食べないのか・駆除対策|天敵

更新日:2020年08月28日

夜行性ながら人間の生活に近い場所で見かけることの多い爬虫類と言えばヤモリ。壁や窓にピタッと張り付いた姿は人によってキュートにもグロテスクにも感じられます。昆虫を捕食するヤモリにとって不快害虫のゴキブリは天敵なのか?ここではこの疑問を中心にご紹介します。

ヤモリはゴキブリを食べる・食べないのか・駆除対策|天敵

家守(やもり)というだけあって、ヤモリを家の守り神と考える風潮は日本だけでなくヤモリが生息するアジア地域全体で良く聞かれる話です。そのため意外にも確立されていないのがヤモリを効果的に駆除できる方法です。

人間が寝ている間に積極的な捕食を試み、至る所にフンをするヤモリは、実際にペットとして鑑賞対象にしている人でもない限りいい気持ちがするものではありません。なんとかヤモリを撃退する方法はないものかと考える人のために、ここでは3つの対策方法をご紹介します。

待ち伏せならホイホイ

ゴキブリホイホイはエサの臭いでおびき寄せ、中にある粘着剤でゴキブリの動きを封じ込める使い捨ての駆除用品です。

あらかじめターゲットのとおりそうな場所にホイホイを仕掛けておくだけで、知らず知らずの間に捕獲できる便利な代物ですが、これが案外ヤモリの捕獲にも効果を発揮することがあります。

ホイホイの材質上、屋外には向かないものの、家の中にまで侵入してくるヤモリに頭を悩ませている人には置いてみる価値ありの駆除方法ではないでしょうか。時にはゴキブリとヤモリのダブルで捕獲できる可能性もあります。

スプレーで秒殺

今ではさまざまな病害虫を駆除できるスプレーも登場していますが、残念ながらヤモリ専用の駆除スプレーは開発されていない模様です。

そこで見方を変えてみると、ヤモリが出没しやすい場所の環境を逆手に取る駆除方法もです。ヤモリが捕食のために集まるのは、対象となる虫たちが集まってくる場所でもあります。まずは殺虫効果のあるスプレーで、群がる虫そのものが居ない状態をつくるというのもヤモリ駆除の一つの方法です。

さらに、ゴキブリ対策の新兵器と言えばゴキブリに直接噴射して凍結させるタイプのスプレーもです。これはヤモリに対しても同じ駆除効果をもたらしてくれますので、後始末を覚悟の上でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

侵入経路を絶つ

壁やガラスに張り付くだけでなく、捕食対象の動く先なら必死で追いかけていくのがヤモリの習性です。そのため、チョットしたすき間からでも家屋内に浸入してくるのが、ヤモリの厄介なところといえます。

ヤモリにとっても死活問題ではありますが、先読みをする知恵を持つ人間ならその侵入経路を賢く封じてしまう方法があります。ヤモリが顔を出し始める春先前に点検し、外からの侵入を防ぐ計画を立てましょう。

ヤモリにとって真の天敵はゴキブリなのか

ヤモリの捕獲対象でもあるゴキブリは、雑食性であるがゆえにヤモリの食を邪魔する天敵となる可能性もはらんでいます。もし、ヤモリの効果で不快なゴキブリを退治できれば、ありがたいところですが、実際にはどうなのでしょうか。

1匹見かけるとその裏では100匹超えの仲間が生息しているというゴキブリの世界では、ヤモリとのタイミングがピッタリ合う瞬間がいくら多くても、これら全てをヤモリが捕獲できるかと言えばなかなか難しいでしょう。

ヤモリにとっての真の天敵は、ヤモリの捕獲対象とならない大型でダイナミックなゴキブリの方だといっても過言ではないでしょう。

実は俳句にも読まれる風流なヤツ

ヤモリの俗称である家守は守宮と書かれることもあります。読みこそ同じ「やもり」ですが、古来から大切な建物の守護神として存在していたことは確かです。

またこの守宮は俳句で用いられる夏の季語ともなっており、人の生活に寄り添うようにして季節の移ろいを感じられるアイコンの役割も果たしています。

音もなく忍び寄る姿はグロテスクなものの、つぶらな瞳は思いのほかキュートです。ゴキブリを食べることもできるヤモリの存在を少し身近に感じていただき、日本的な風情を味わっていただければ幸いです。

初回公開日:2018年01月26日

記載されている内容は2018年01月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related