カプチーノとカフェラテの違い|ミルク/ドリップ/エスプレッソ
更新日:2020年08月28日
カプチーノとカフェラテに似た飲み物の違い
カプチーノやカフェラテに似た名前の飲み物として、カフェオレやカフェモカやカフェマキアートなどがあります。どれもコーヒーとミルクと組み合わせであるという点ではカプチーノ、カフェラテと共通ですが、実際には作り方や味が異なります。これらはどのように違うのでしょうか。
カフェオレ
カフェオレは、まずコーヒーとミルクの割合が50%と50%になっています。ミルクのまろやかな味わいとコーヒーの味わいの両方を楽しめるのが特徴です。
もうひとつカプチーノやカフェラテと大きく違う点は、ドリップ式で抽出されたコーヒーが入っていることです。ドリップ式ではコーヒーの油脂分が濾されるため、透明感のあるすっきりとした味わいのコーヒーになります。
またコーヒー豆は浅煎り~中煎りのものが使われ、酸味が強めであるか、酸味と甘味と苦味のバランスがよい煎り方になります。
カプチーノとカフェラテはイタリア由来ですが、カフェオレはフランス由来で、文化的にフランスの方が浅煎りのコーヒー豆が好まれます。浅煎りのコーヒー豆の方が苦味よりも酸味や甘味が感じられます。
カフェモカ
カフェモカは、エスプレッソ20%に対しスチームドミルク70%程度で、さらにこの上に10%程度のモカシロップすなわちチョコレートシロップを加えた飲み物です。
ミルクの割合が高い上に、チョコレートシロップが加わっているので、エスプレッソの濃さが苦手な方には飲みやすいでしょう。
アメリカ生まれの飲料ですが、イタリアのエスプレッソを使うことが多いです。ミルクとチョコレートの代わりにココアを入れることもありますし、チョコレートシロップの代わりに溶かしたチョコレートが使われることもあります。
カフェマキアート
カフェラテと似ていますが、カフェラテがエスプレッソ20%とスチームドミルク80%の割合なのに対し、カフェマキアートではエスプレッソ60%とスチームドミルク40%とかなりエスプレッソの割合が高くなります。
カフェラテよりもコーヒーの香りや旨味をしっかりと味わいたいけれど、エスプレッソだけだと味が濃すぎて飲みづらいという方にはちょうど良い味わいになるでしょう。
エスプレッソ
既にご紹介したように、コーヒー豆を深煎りにして極細挽きにし、加圧したお湯で短時間で一気に抽出したコーヒーがエスプレッソです。ドリップ式の抽出では除かれる油脂分が入っているため、濃厚でコーヒーの全ての味わいが凝縮されていると言えるでしょう。
カプチーノやカフェラテやカフェマキアートにもエスプレッソが入っていますが、これらとは違って、提供される時にミルクは入っていません。
エスプレッソは、デミタスカップ(フランス語で「小さなカップ」という意味)で提供されることが多いです。旨味が凝縮されているので、少しずつじっくりと味わうことができます。
エスプレッソはエスプレッソ式で抽出されたコーヒーを指すことが多いですが、抽出方式を指すこともあります。そのため紅茶をエスプレッソ方式で抽出することも可能です。
その日の気分でコーヒーを上手に味わい分けるには
今回ご紹介したコーヒーを、その日の気分で味わい分けたい時にはどうすればよいでしょう。
苦味が強めの煎り方で、コーヒーの全ての味をしっかり感じたい日はエスプレッソがです。すっきりクリアなコーヒーを味わいたいときはドリップコーヒーが良いでしょう。
コーヒーの酸味も楽しみつつミルク感もしっかり味わいたいときはカフェオレがです。やや苦味のコーヒーとふわふわのミルクの泡を楽しみたい日はカプチーノが良いでしょう。
エスプレッソの味わいと泡立てないミルクを楽しみたいときはカフェラテが良いです。エスプレッソをしっかりと感じたいときはカフェマキアートがです。
エスプレッソとミルクの組み合わせにチョコレートシロップも楽しみたい日はカフェモカを注文しましょう。
コーヒーの違いを少し知った上で飲み比べれば、自分好みのコーヒーを見つけるうえで役に立ちます。
カフェイン量が気になる場合の目安は
全日本コーヒー協会によれば、コーヒーにはカフェイン以上にクロロゲン酸などのポリフェノールが多く含まれ、糖尿病やがんや動脈硬化の予防に有効であるという説があります。
しかし、コーヒーにはカフェインも含まれており、カフェインには覚醒作用や興奮作用があります。集中力を高める効果が期待される一方、眠る直前に飲むと目が冴えて眠れない方や、妊娠中でカフェインを制限している方など、カフェインの量を気にする方もいらっしゃるでしょう。
今回ご紹介したカフェラテやカプチーノ、カフェモカやカフェマキアートなどのカフェイン量は、どんな関係になっているのでしょうか。
飲み物別のカフェインの量は
今回ご紹介したカプチーノやカフェラテやそれと似た飲み物中のカフェインの量は、カフェインの量が少ない順から並べると以下のようになります。
・カフェラテとカフェモカ
・カプチーノ
・カフェオレ
・カフェマキアート
・エスプレッソ
ちなみにエスプレッソとドリップ式コーヒーではどちらがカフェイン量が多いかということですが、同じ量であればエスプレッソが多くなります。しかしエスプレッソはデミタスという小さなカップで提供されることが多いため、1杯分の量ではドリップ式コーヒーの方が多くなります。
実際はお店によりコーヒー豆の種類も異なり、ミルクの割合も若干違ってきますので、参考程度にして下さい。
初回公開日:2018年04月09日
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