小籠包の食べ方・マナー・冷凍の小籠包の食べ方｜台湾/本場

中華料理では調味料を加えるのは自由なので、小籠包も調味料を加えて自分好みの味で食べることができます。

小籠包のタレとしては、黒酢や酢、醤油を使う食べ方の人が多く、黒酢醤油や酢醤油にする食べ方の人も多いです。

また、少数派ではありますが、砂糖やわさびなどの調味料を加えるという食べ方をする人もいるとのことです。黒酢や酢、醤油を合わせて小籠包のタレにするときには、酢を多めにするのが本場の食べ方なのだそうです。

小籠包は、スープや中の餡が美味しさの決め手です。そのため、タレは何もつけずに、小籠包そのままの味を楽しむ食べ方の人もいます。小籠包を頼むときには、何個かセットになっています。

小籠包を最後まで美味しく食べるには、初めは小籠包そのものを味わうためにタレはつけずに食べ、その後、タレをつけて食べるといった食べ方をすることで、味の変化を楽しんで食べることができるのではないでしょうか。

さまざまな地域の小籠包

小籠包の起源は、上海といわれていますが、その他の地域でも小籠包の歴史があり、上海小籠包、前述した台湾小籠包の他に、無錫小籠包、常州小籠包、杭州小籠包、開封小籠包があります。

それぞれ異なった特徴を持っていますが、小籠包の美味しい食べ方を考えるとき、それぞれの特徴を踏まえて、小籠包にタレや生姜を使用するか考えると、良いのではないでしょうか。

無錫小籠包と常州小籠包

無錫の小籠包はあらかじめ醤油で味付けされ、濃厚で甘い味が特徴とのことです。無錫小籠包は、無錫料理の1つです。無錫市は江蘇省の中の地域の1つで、江蘇省で食べられる料理は、「江蘇料理」と呼ばれています。

常州も江蘇省の地域の1つであるため、常州小籠包の味付けの特徴は無錫小籠包と似たものと考えられます。無錫小籠包は秋、冬になると、餡の中に蟹の肉を入れ、「蟹小籠包」にします。

以上から、濃厚で甘い小籠包である無錫小籠包と常州小籠包は、黒酢や酢、生姜を使い、さっぱり食べるのが美味しい食べ方といえるしょう。

また、前述したように無錫小籠包には初めから醤油の味が付いています。そのため、無錫小籠包のタレに醤油を使う場合の食べ方としては、黒酢や酢を多めにすると、比較的さっぱりと食べることができます。

杭州小籠包

杭州小籠包は、「杭州料理」になります。杭州料理は中国八大料理のひとつです。上品な味と考えられる杭州小籠包は、タレを付けてしまうと、その良さがかき消されてしまうでしょう。

そのため、杭州小籠包の食べ方としては、タレは付けず、小籠包本来の味を楽しんで食べるのが1番美味しい食べ方なのではないでしょうか。

開封小籠包

小籠包は、上海が起源であるという説と、河南省開封の「山洞梅花包子」が起源であるという説を前述しました。そのため、開封小籠包は「山洞梅花包子」が発展したものであり、小籠包の元祖ということができそうです。

開封市名物小籠包は、冷凍食品も出されているとのことです。開封小籠包は、上海小籠包と比べて皮が少し厚いため、皮が破けにくく、解凍に向いてるのだと考えられます。

冷凍の小籠包の美味しい食べ方

小籠包は、皮の中にある熱々のスープを味わってこそということは、お分かりいただけたことでしょう。スープが美味しい小籠包ですが、お店で食べるだけでなく、家でも手軽に小籠包を食べることができるように、冷凍小籠包も販売されています。

手軽に食べることができる冷凍小籠包ですが、調理方法を失敗してしまうと、小籠包の美味しいスープが調理過程で漏れ出してしまいます。せっかく家で小籠包を食べることができるので、美味しく食べましょう。

家で食べる小籠包の美味しい食べ方は、スープを逃さないこと、つまり、皮が破けないように調理することです。正しい調理方法を知り、手軽に食べることができる冷凍小籠包の美味しい食べ方をマスターしましょう。

また、家で食べるときにも、生姜や酢醤油などのタレを用意して食べると、本場の食べ方に近づき、さらに美味しく食べることができます。

蒸し器・セイロがある場合

①鍋にお湯を沸かします。
②蒸し器の底にクッキングシートやキャベツなどの葉野菜を敷きます。
③②の上に凍ったままの小籠包を並べます。
④沸騰したお湯で、購入した冷凍小籠包の表記にある時間蒸します。

蒸し器がない場合

①鍋に数センチのお湯を入れ、お茶碗や小鉢などを置きます。
②①の上にクッキングシートや葉野菜を敷いたお皿をのせ、お湯を沸かします。
③②の上に凍ったままの小籠包を並べます。
④沸騰したお湯で、購入した冷凍小籠包の表記にある時間蒸します。

電子レンジでの調理はダメ？

電子レンジで調理するとき、通常はラップをかけて調理します。しかし、冷凍小籠包にラップをかけて調理してしまうと、水分で皮がベチャベチャになってしまい、皮が破けてしまう可能性があります。

かといって、ラップをかけずに調理してしまうと、皮がパサパサに乾いてしまい、皮が破けてしまう可能性があります。

また、電子レンジは熱が均一に伝わらないため、電子レンジを使って美味しく食べるのはなかなか難しいでしょう。

しかし、家に蒸し器がなかったり簡単に調理したいなど、電子レンジを使って手軽に食べたいと考える方も多いでしょう。

前述した理由から、冷凍小籠包の電子レンジでの調理はできれば避けたいところですが、濡らしたキッチンペーパーをかけてから温めると、皮が乾かずふっくら仕上がるという意見もありますので、電子レンジを使って調理したい方は、試してみると良いでしょう。

やけどしないで美味しく小籠包を食べよう！

今回は、点心の1つである小籠包について、特徴や起源、美味しい食べ方をご紹介しました。台湾グルメとして名高い小籠包の発祥の地が、実は上海だったということに驚いた方も多いのではないでしょうか。

今までは、小籠包を食べるとき、たっぷりの熱々のスープに苦戦し、口の中をやけどしてしまった経験がある方も多いでしょう。

しかし、今回ご紹介したように中のスープの食べ方に注意すれば、小籠包を美味しく食べることができます。熱々でたっぷり入ったスープが美味しい小籠包を、お店でも自宅でも楽しみましょう。