【種類別】ポインセチアの育て方|ウィンターローズ/白
更新日:2020年08月28日
ポインセチアは4~10月の生育期に育ち、11~3月の休眠期に生育がにぶるので、基本的な育て方スケジュールがあります。4〜10月の生育期は土が乾きやすいので、鉢底から流れ出るくらいの水を与えます。
この時、茎や葉に水がかかると傷むので、株元に水を注ぐのがポイントです。また、11〜3月の休眠期は土が乾いて3~5日経って少なめに水やりをします。特に、新芽が出始めるまで極端に水を吸わなくなるので、水を与え過ぎると根腐れの原因になるので注意してください。
これらを踏まえた上で、シーズンごとの育て方をご紹介します。
春の場合
春は気温が上昇し、ポインセチアが生育期に入る季節になります。ポインセチアが生育するのは20℃~30℃なので、春先は戸外での鑑賞や管理もできます。ただし、ポインセチアは気温が5℃以下の環境になったり、霜に当たるだけですぐに枯れてしまいます。春先は寒さが戻って霜が降りることが稀にあるので、戸外での育て方にはご注意ください。
■春の育て方
・水やりは土の乾燥を確認してから行います
・肥料は気温が上昇してから与えます
・植え替え時期の検討を始めます
・5℃以下になると枯れてしまうので、寒の戻りにご注意ください
夏の場合
7月上旬は梅雨明けしていないこともあるので、水やりは控えめにします。しかし7月下旬にもなると徐々に気温が上昇し、ポインセチアに適した気候を迎えます。ただし、気温が35℃以上になると「芽とび」という脇芽が出ない症状が現れますので、夏場の育て方としては涼しい場所で管理するのがお勧めです。
■夏場の育て方
・梅雨の時期は水を控えます
・梅雨明けを迎えたら朝と夕方の2回水やりをします
・肥料を与え始めます
・35℃を超えたら半日陰の涼しいところに移動させます
秋の場合
10月には「短日処理」を迎えます。この短日処理とは夕方から朝までの12時間以上を完全な闇にして、ポインセチアに光が当たらないようにする育て方です。詳しくは後述しますが、この短日処理は葉を赤くするための大切な育て方になります。
■秋の育て方
・短日処理をします
・水やりは普通にします
・5℃以下にならないよう注意します
・戸外で管理していた場合は室内へ移動します
・基本的に肥料は与えません
冬の場合
クリスマスのシンボルとして冬に流通するので、ポインセチアは寒さに強いイメージがありますが、寒さに弱いでので室内での育て方が一般的です。
■冬の育て方
・根腐れ防止のため水やりは控えめにします
・土が乾燥してから水やりをします
・肥料は与えません
・寒波の時は窓の近くに置かないようにします
クリスマスシンボルとしてのポインセチアの育て方
ポインセチアの葉を赤くする短日処理とは?
ポインセチアは、日光の照射時間が短くなってから花芽をつけ、葉を鮮やかな赤色に染める「短日植物」です。そのため、自宅で育てるポインセチアを意図的に日光の照射時間を調節する育て方をしないと、赤色に色付かないので注意が必要です。
短日処理とは日中の光に当てた後に意図的に日光を遮断することで、ポインセチアに冬が訪れたと錯覚させ、葉を赤色に変化させる育て方のことです。クリスマス期間に葉を鮮やかに赤くするために必要な「短日処理」は、葉色を赤く色付けしたい時期の約2ヶ月前から始めます。
毎日17時~翌朝7時まではポインセチアを段ボールなどで覆い、さらに布を被せて日光や蛍光灯などの光を遮断します。長い期間美しい赤色の葉色を楽しむためには、9月中旬くらいから短日処理を行うのをお勧めします。
ポインセチアが枯れる原因と復活させる方法
ポインセチアは気温・水分量・日光量が適切でない育て方をすると、すぐに葉が枯れ落ちてしまいますので、それぞれの原因と対処方法をご紹介します。
気温が低い場合
ポインセチアは気温が10℃以下になると、葉が黒くなり枯れてしまいます。特に冬場の窓辺は昼と夜とでは寒暖の差が激しくなるので、元気がない場合には室内の温かい所へ移動してあげてください。早い段階で対処できれば、すぐに元気を取り戻します。ただし、直接エアコンなどの温風が当たる場所に置いてしまうと、乾燥から葉がより一層枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
日光不足の場合
ポインセチアは日光不足になると、下から葉が黄色く変色してしまいます。そのため、季節を問わず、日当たりの良い室内に置いてください。特に、午前中日光をしっかり当てる育て方が大切です。
水の過不足の場合
初回公開日:2017年11月27日
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