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ステンレスが錆びる原因とサビ取りの方法・錆落とし

更新日:2025年03月05日

皆さんは、ステンレスが錆びないと思っていませんか。ステンレスは、錆びにくい性質を持っているだけで、錆びないわけではありません。ステンレスの取り扱い方を間違うと、ステンレスは錆びてしまいます。ステンレスと錆のことを紹介しているのでぜひみてください。

皆さんは、ステンレスが錆びないと思っていませんか。ステンレスは、錆びにくい性質を持っているだけで、錆びないわけではありません。ステンレスの取り扱い方を間違うと、ステンレスは錆びてしまいます。ステンレスと錆のことを紹介しているのでぜひみてください。
ステンレスは、名前のとおり錆びにくい合金鋼になりますが、元が錆びやすい鉄とニッケルやクロムなど他の金属が混ざっている合金鋼になるので、全く錆びないわけではありません。そんなステンレスが錆びてしまう原因があります。ではなぜステンレスが、錆びてしまうのかを詳しく紹介していきます。

もらい錆び

ステンレスが、錆びてしまう原因で1番多いのが「もらい錆び」になります。もらい錆とは、名前のようにステンレス以外から錆を貰ってしまい、その後に貰ったステンレスも錆びてしまうことをさしています。

もちろん、ステンレスは何もなければステンレス自身から錆びることは、ほとんどありません。そのため「もらい錆び」をした場合には不自然なさび方をします。

貰い錆びをしてしまう例としては、台所のシンクの上に「空き缶・鉄製フライパン・クリップ」などの錆びやすい他種の金属を長時間放置することで、他の金属が錆をおこしてしまい、そのときできた錆がステンレスに移ってしまいます。

塩素が原因

海沿いに住んでいると、塩害で物が錆びやすくなります。それはステンレスも同じになり、ステンレスは塩素に弱いです。その理由はステンレスが作る「酸化皮膜」が、塩素イオンによって局部的に破壊され、そこから錆びていきます。

ステンレスの酸化皮膜は、自然に再生しますが、その酸化皮膜が再生される前に錆が付くと、その上に酸化皮膜ができても錆びが金属の中にあるのでどんどん広がります。そのため、海岸地域ではステンレスの酸化皮膜が壊れやすいため錆びの原因になります。

では、屋内のシンクでは塩素で錆びることはないのでしょうか。答えは、錆びます。塩素とは関係ないように感じるシンクですが、食器洗いや掃除などで塩素系の漂白剤を使うことで、ステンレスの酸化皮膜が壊れる原因を作ります。

漂白剤を使用直後に、綺麗に落とせずに放置してしまうと錆びる原因になります。そのため塩素系の漂白剤を使ったら、綺麗に落としましょう。

溶接部分

ステンレスは、鉄とその他の金属を適切な割合で混ぜることで、化合物として成り立っています。そのため、ステンレスは錆びにくいと言われています。ですが、ステンレスに熱(500~800℃)を加えると、熱が加わるなど場所ごとによって成分バランスが変わってきます。

そのため、炭素の割合が多い部分に錆びば発生してしまいます。その他にも、溶接中などに鉄粉などの不純物がステンレスに混ざってしまうことで、ステンレスが錆びやすくなる原因にもよります。

ステンレスの錆取り方法

先ほども紹介しましたが、ステンレスは錆びにくい性質をもっているだけで、全く錆びないわけではありません。ステンレスがもらい錆や塩素などによってできた錆は、広がる前に急いで錆を落とす必要があります。

錆が発生してしまった場合、どのように錆を落としたらいいのでしょうか。今回は、「軽度」「中度」「強度」の錆の強さに合せての落とし方を詳しく紹介します。

軽度の場合

軽度や初期の錆を落とすのは、中性洗剤や石けん水のような市販の洗剤などを、スポンジや布巾などに含ませて錆を擦って落としましょう。錆が落ちたら水で洗い流したり、水拭きをして乾いた布で拭き取りましょう。

ステンレスの錆は、錆が小さなうちに綺麗に落としてあげることで、錆が広がらずにすみます。そのためこまめに掃除することをします。軽度の錆を落とすときは、身近にある市販の洗剤で落とすことができますし、簡単に落ちるうちに落としてあげることで、ステンレスを長期的に綺麗に保つことができます。

重曹での錆びの落とし方

軽度の錆の落とし方を紹介したが、子どもが小さいと洗剤を使っての掃除は、心配がある場合の錆の落とし方を紹介します。

まず洗剤代わりに使うのが、「重曹」になります。この重曹をスポンジなどに付けます。重曹を付けたスポンジで錆びている所を磨きながら錆を落としましょう。錆が落ちたら水で流すか、水拭きをして重曹を落とします。綺麗に落ちたら乾いた布で乾拭きしましょう。この軽度の錆の落とし方は、洗剤か重曹かの違いでそれ以外は同じ工程になります。

また洗剤などを使って掃除をすると、皮膚が弱い方は荒れてしまい大変です。ですが重曹は、洗剤と違い皮膚にも優しく手荒れがしにくいです。また錆に重曹を付けて落とせない場合には、重曹を水で溶いた物を錆の上に置き浸け置きしてから錆を落としましょう。

スポンジで、ステンレスを擦ると傷が付く場合があるので、気になるときは野菜の切れ端や、ストッキングを使って落としましょう。

赤錆びの落とし方

赤錆びは、名前どおり赤色の錆のことをさしています。そんな赤錆を落とすには、ステンレス専用の洗剤があり、この洗剤を使って落としましょう。洗剤の使い方は簡単で、薬剤をステンレスタワシにつけて、落としたい赤錆を擦って落とし、落ちたら水洗いや水拭きをしてから乾拭きをします。

赤錆専用の洗剤を使って、錆を落とすのに抵抗を感じる場合には「クエン酸」を使用しましょう。このクエン酸を使うことで赤さびを落とすことができます。クエン酸での赤錆の落とし方は、クエン酸水を染みこませた雑巾を赤錆の上に置いて浸け、そのまま時間を置きます。錆が落ちたら、水洗いをして赤錆を綺麗に落とします。

もしクエン酸が手に入らない場合は、匂いが少し気になりますが2~3倍薄めたお酢を代用品として使用できます。お酢はクエン酸と同じように使えるので、もし手に入らない場合には、まずはお酢で落ちるかを試してみてください。

中度の錆の落とし方

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初回公開日:2018年03月28日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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