カラスの駆除方法・法律で禁止されているのか|巣/雛/市役所
更新日:2020年08月28日
カラスが市街地などに多い理由は?
人の多い市街地になると、よくカラスやハトなどの鳥を見かけます。特にカラスは数が多くてやや大きい上に、ゴミや作物を荒らす害鳥として扱われています。なぜこのように鳥が市街地に現れたのかと言うと、それは人間が彼らの生息地であった山や森を荒らしてしまった事に原因があります。
住処を奪われた動物は人里に降り、人の捨てる生ゴミや作物を食べて生き抜こうとします。カラスもそれに該当しており、彼らは電柱などの高い所に巣をつくってそこで生息しようとがんばっています。時に害獣として疎まれている存在ですが、このような人間との関係性を気づいてしまったのは、我々に原因がありました。
カラスの駆除は法律で禁止されている?
農作物や市街の景観を荒らす害鳥であるカラスを駆除したいと考えている方は少なくありません。特に農家の方にとってはタヌキやシカ、クマなどの害獣に並ぶ存在として扱われています。
しかしそんなカラスを駆除を行うには事前に法律などを知っておかなければなりません。法律を知らず駆除を行うと罰則を受けてしまうこともあります。ルールを良く知り環境や他の動物たちの危険とならないような方法が求められます。
鳥獣保護法
カラスの命は鳥獣保護法と呼ばれる保護を目的とした法律によって守られています。このため捕獲・乱獲、許可のない駆除などカラスの生命を脅かすような行為をすると、私達人間が罰せられてしまいます。
害鳥の駆除だから許可はいらないのではと感じる方も多いでしょうが、これは動物の命を守るための大切な法律です。人間のエゴによって命を脅かされる存在が少しでも減るよう、政府はこの法律を定めています。
駆除には許可が必要
それでもカラスを駆除したい、カラスの存在が自分たちの生活を脅かしていると言った場合には、駆除をする許可などを摂る事によりカラスを駆除する事が可能となっています。これを「有害鳥獣捕獲の許可」と言い、許可が欲しい方は市や町にある自治体の窓口に相談してみて許可をもらう事ができた後に、カラス駆除を行うようにしましょう。
カラスの駆除はどうしたらいい?
法律の規制・駆除方法の検討の難しさなどからカラス対策に打ち出せないと言う方は少なからずいる事でしょう。駆除と言う名目がついていますが、野生動物に危害を加えるのは抵抗があると言う意見もあります。しかし身体的危害を加えるだけが駆除の方法ではありません。
実は視覚的・聴覚的・嗅覚的な刺激を与えてあえるだけで、害鳥カラスを寄せ付けない方法がいくつかあります。野生動物に手を上げたくない、コスパを抑えてカラス対策をしたいと考えている方には特に方法がいくつかあるので紹介していいきます。
レーザーポインターを使う
視覚的にカラスに不快感を抱かせて駆除する方法の一つに「レーザーポインター」を使用したものがあります。害をなすカラスに向けて照射し驚かせるのが目的となっています。
この方法が一番カラスに身体的な害を与えず安全に駆除できる方法でしょう。しかし日本製のレーザーポインターはプレゼン用のために作られているものがほとんどなので、光の弱さがデメリットとなっています。強い光で確実にカラスを駆除したいと考えている方は海外製のものを輸入する事をします。
エアガンを使う
レーザーポインターのように視覚的に威嚇する道具は、一時的に効果があってもカラスが慣れてしまうと効果を失ってしまう危険があります。確実にカラスを寄り付かせなくするにはカラスがその場所に近づくと身の危険を感じるような恐怖を覚えさせなくてはなりません。
カラスを傷つけず、最低限の身体的恐怖を与えるのに最も適している道具と言えば、やはり「エアガン」でしょう。安価ではありませんが比較的簡単に入手できる上に、動物にたいしても命を脅かす事なく使用できます。
ただし、エアガンを使用する場合はしっかりと身の安全と周りの注意を確認しておかなければなりません。無害と言えどエアガンは当たれば痛みを感じる武器です。他人に危害を加えるようなことが無いよう注意して使用しましょう。
農薬を使う
どうしてもカラスを二度と来ないよう駆除したい場合、農薬による毒殺と言う方法があります。しかし、この方法は一歩間違えると鳥獣保護法に違反する事になりかねないので、使用する時は自治体にしっかりと相談をしておいてください。
農薬のように毒殺を目的とした薬ではありませんが、鳥用の「忌避剤」として市販されている商品がいくつかあります。忌避剤であればカラスを殺す事なくカラスを避けられるため、危害を加えたくない、駆除申請が下りないと言う方にはぴったりの方法です。
カラスの駆除ができる場所
初回公開日:2017年12月19日
記載されている内容は2017年12月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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