ゴキブリ退治にアルコールスプレーは効かないのか｜洗剤/匂い
更新日：2020年08月28日
ゴキブリ退治にアルコールが効く理由とは
ゴキブリ退治には、殺虫剤はもちろんのこと、熱湯や洗剤をかけることなどいろいろあります。このなかでなのがアルコールです。アルコール度数の高いお酒や市販の消毒用エタノールを吹きかけるだけで、ゴキブリを駆除することができます。
呼吸を止める
ゴキブリをはじめとする昆虫類は、哺乳類のように口で呼吸をしているわけではありません。気門と呼ばれる小さな穴から空気を取り込んでいます。この穴は、水などが入り込まないように、油で水をはじき、さらに細かな毛がびっしりと生えていいます。
ところが、アルコールが気門に入り込むと油が除去されてしまい、さらに気門を塞ぐという作用があるのでゴキブリは窒息して死に至ることになります。
体温を下げる
アルコールには、すぐに気化するという性質があります。気化するときに熱も一緒に取ります。傷口をアルコール消毒すると、一瞬肌が冷たく感じるのはこのためです。
ゴキブリは自分では体温調節ができない変温生物です。そのため、アルコールを体全体にかけられると、体温が急速に失われて生命を維持する機能が失われます。
アルコールでゴキブリを退治することのメリット
殺虫剤は、ペットや赤ちゃんがいるときに、体への影響を考えるとあまり使いたくないものです。また、熱湯は火傷などの危険性があります。また天井や壁などでゴキブリを発見したときには手が出せません。洗剤も後で拭き取らなくてはなりません。
アルコールは毒性のあるものではないので安心して使うことができます。キッチンなどで、ゴキブリを発見したときにも、殺虫剤では食物にかかると心配ですが、アルコールは無害なので安心です。
また、ゴキブリにたっぷりと吹きかけても、すぐに蒸発してしまうので、拭き取ったりする手間がありません。そして、何よりもゴキブリが持っているであろう菌を除菌することができるので衛生的です。
アルコールでゴキブリを退治することのデメリット
アルコールでゴキブリを退治するときに注意したい点があります。それはフローリングです。アルコールはすぐに蒸発してしまうので、後始末がラクなのですが、ワックスを塗ったフローリングに吹き付けると、白く変色してしまう可能性があります。ゴキブリ退治をするときには、できるだけフローリングは避けるようにしましょう。
また、アルコールは気化しやすいので、火のそばで使うと発火する危険性があります。室内でゴキブリ退治にアルコールを使う場合には、近くに火の気がないことを確かめてからスプレーするようにしましょう。また、室内の換気も十分行うようにしましょう。
ゴキブリ退治にアルコールスプレーは効かないのか
ゴキブリ退治にアルコールを使って、効果がないという口コミもいくつかあります。それは、使い方が間違っている可能性があります。
死なない
ゴキブリにアルコールをかけて「死んだかな」と少し目を離しているスキに、いつの間にかいなくなっているといったケースがあります。ゴキブリは生命力の強い生き物ですが、死んだゴキブリが生き返ったわけではありません。アルコールがゴキブリの弱点である気門、すべてに行き渡っていなかった可能性があります。
ゴキブリはアルコールの気化作用で体の体温が失われて動きが鈍くなるため、死んだように見えますが、アルコールのかけ方が不十分だとアルコールの気化が終わってからまた体温を取り戻します。そして動くことができるようになるため、逃げられてしまいます。
酔う
初回公開日：2017年12月26日
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