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ゴキブリ退治にアルコールスプレーは効かないのか|洗剤/匂い

更新日:2020年08月28日

ゴキブリ退治にアルコールを使うことで、本当に効果があるのでしょうか。ゴキブリ退治に効果のある正しいアルコールの選び方や方法、メリットやデメリットなどをご紹介します。赤ちゃんやペットがいて殺虫剤を使うのが心配だという人はぜひ参考にしてください。

ゴキブリ退治にアルコールスプレーは効かないのか|洗剤/匂い

アルコールがゴキブリ退治に有効なのは、決して酔っぱらうからではありません。呼吸ができなくなり、体温も奪われて動きが鈍くなるため、まるで酔っぱらっているように見えるだけです。

アルコールがゴキブリに効果がないと感じるときは、使うアルコール濃度が低い場合があります。最低でもアルコール度数50%以上のお酒か消毒用アルコールスプレーを選ぶようにしましょう。

アルコール度数が高ければ高いほど、効果がアップします。消毒用アルコールスプレーなら気化するのが早く、お酒のような匂いもないので、ゴキブリにスプレーした後に水拭きする必要もありません。

ゴキブリにアルコールの匂いは効かないのか

ゴキブリは、触角やアゴの部分の微細な毛にある「感覚子」によって匂いを感じることができます。食べ物でゴキブリが好む匂いは、食べ物が腐ったときに大量にできる脂肪酸類、そしてアルコールやアルコールと酸が反応してできるエステル類の匂いです。ゴキブリはこれらによく反応します。

高濃度のアルコールをゴキブリにかけることで退治できますが、ゴキブリにとってアルコールの匂いは決して嫌いではないということです。そのため、ビールやワイン、日本酒など醸造酒の匂いに惹かれて集まってくる可能性も高くなります。

とくにビールにはホップ、モルト、エステルといった匂いが強いので、飲みかけのビールをそのままにしておくと、ゴキブリが集まってきてしまう恐れがあります。

ビールを飲んだあとは、しっかりと水でゆすいでビニール袋に入れて始末することが大切です。そのままにしておくと、ゴキブリまで引き寄せてしまうので注意しましょう。

ゴキブリ退治に効くアルコールグッズ

アルコールはゴキブリ退治に効果があります。身近にはいろいろなアルコールグッズがあるので、上手に使うようにしましょう。

洗剤

アルコールを含む洗剤には、除菌スプレーがあります。洗濯しにくいものや匂いが気になるものなど、シュッとひと吹きすれば、除菌もにおいも除去できる便利なグッズです。ファブリーズやリセッシュが有名です。

このアルコール入り洗剤には、「両性界面活性剤」「除菌剤」「エタノール」が含まれています。このなかの両性界面活性剤が、ゴキブリの気門を守っている油分を分解して、エタノールの作用によって、熱を奪うためゴキブリ退治に効果を発揮します。

このような洗剤であれば、ゴキブリに吹きかけても周りを汚すことがなく、後始末もラクになります。アルコール入りの洗剤を吹きかけることで、ゴキブリの動きが鈍くなるので、新聞やティッシュなどで取り除くようにしましょう。

消毒

消毒用のアルコール「エタノール」」もゴキブリ退治に効果があります。エタノールは、ドラッグストアで簡単に手に入ります。

エタノールには「消毒用エタノール」と「無水エタノール」の2種類があります。無水エタノールはその名が示すように、水分を含まないほぼ100%ピュアなエタノールです。薬用エタノールの場合には、エタノールに水を加えて、アルコール含有量を80%くらいに調整したものです。

無水エタノールの方がパワーが強そうですが、使い勝手がいいのは薬用エタノールの方です。殺菌力に関しても、エタノール濃度が80%前後のものの方が消毒効果に優れています。なぜなら、無水エタノールは気化が早すぎて、十分に除菌する前に消失してしまうからです。

また、価格も無水エタノールに比べて消毒用エタノールの方が半分ほどの金額で購入できるので、気兼ねなくゴキブリ退治に使うことができます。

一石四鳥のアルコールによるゴキブリ退治

ゴキブリ退治にアルコールを利用することで、
①殺虫剤に比べると食品や食器類が周りにあっても安心できる。
②同時にゴキブリが媒介するさまざまな菌を除菌することができる。
③薬用アルコールなら安く購入できる。
④ゴキブリ退治だけでなく、掃除や手の除菌などもできる。
まさに一石四鳥の退治方法といえます。

アルコールによるゴキブリ退治では、効果がないというケースもあります。これは、吹きかけるアルコールの濃度が50℃以下だったり、量が少なかったりといった原因があります。また、ゴキブリ退治にアルコールを使うときには、くれぐれも火のそばで使わないように注意し、部屋の換気をするようにしましょう。

初回公開日:2017年12月26日

記載されている内容は2017年12月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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