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ゴキブリの鳴き声に似ている虫・仲間|セミ/コオロギ/鈴虫

更新日:2020年08月28日

出て来るだけで怖いゴキブリ。そのゴキブリが鳴くって知っていますか。ゴキブリの鳴き声いかがでしょうか?鳴く虫の代表のセミやコオロギ、スズムシの鳴き声と聞き比べて下さい。見間違えやすいかゴキブリとコオロギの見分け方や、鳴き声の似ているカネタタキも載せています。

ゴキブリの鳴き声に似ている虫・仲間|セミ/コオロギ/鈴虫

体長は40~46㎜で、北海道から東北は平地、中部以南では500~1000mの山地に生息しています。アカマツやスギ、ヒノキを好み、頭を下にしてとまり、「ギー」という声で鳴きます。その鳴き声は機械が軋む音を彷彿とさせ、晴れた日の午前中に鳴くことが多いです。発生時期は7月中旬~9月中旬ごろです。

クマゼミ

体長は60~70㎜で、関東南部から九州にかけて生息しています。センダン、キンモクセイ、サクラを好み、「ワシワシワシワシ」という鳴き声で、日の出から正午の午前中によく鳴きます。発生時期は7月上旬~9月上旬ごろです。

ミンミンゼミ

体長は33~36㎜で、東日本では森林や公園などの傾斜地、西日本では標高の高い山地に生息しています。ケヤキ、サクラ、アオギリを好み、「ミーンミンミンミーン」という鳴き声で、日の出から正午の午前中によく鳴きます。発生時期は7月中旬~9月上旬ごろです。

クマゼミとミンミンゼミは住み分けをしています。セミと言えば、東日本ではミンミンゼミ、西日本ではクマゼミが一般的です。クマゼミとミンミンゼミの鳴き声を一緒に聞ける場所は限られたわずかな地域のみです。

ツクツクボウシ

体長は40~46㎜で、北海道から奄美大島北部にかけて生息しています。シダレヤナギ、ヒノキ、クヌギなどいろいろな木にとまり、「ツクツクボウシ」という鳴き声でなくため、この鳴き声から「ツクツクボウシ」と名付けられました。日が傾いて来た夕方から日没後によく鳴き、発生時期は8月上旬~9月下旬ごろです。

コオロギの鳴き方は?

秋に鳴く虫といえば、コオロギが有名です。コオロギは分類上はバッタ目、キリギリス亜科、コオロギ上科となります。体長は40㎜程度で、太い脚のつけ根と細い足首に特徴があります。はねはあるものの、飛ぶことはできません。その代わりにオスははねをこすり合わせて鳴くことができます。手足は明るい褐色で、頭部や胸部は暗い褐色です。

北海道から九州まで生息し、田んぼや雑木林、河原に多くみられます。夜行性で、鳴き声は日暮れから夜中にかけて聞くことが多いです。発生時期は、大多数のコオロギは7月下旬~11月ごろですが、例外的にハネナシコオロギは5月~7月、カマドコオロギやネッタイオカメコオロギは1年中発生します。

コオロギの一生は?

コオロギは10月ごろに交尾をします。腹部に白い玉をつけた個体が交尾後のメスで、白い玉はオスの精子の塊で精玉と呼ばれます。メスは土の中に産卵管を刺して、一つ一つ黄色の細長い卵を産み付けます。

11月になるころにはコオロギは死に絶えますが、卵はそのまま越冬し、5月ごろに孵化します。幼虫は6回もの脱皮をします。脱皮をするごとに外骨格は硬くなり、羽化をして成虫になります。コオロギは雑食性で、葉っぱや昆虫、死んだ動物などさまざまなものを食べます。

コオロギの鳴き方は?

コオロギも鳴くのはオスだけです。鳴き声でなわばりを守ったり、交尾をするメスを誘ったりします。目的によって鳴き声や鳴き方が変わります。コオロギの仲間は発音器をこすり合わせて音を出します。左前ばねには摩擦片が、右前ばねの裏にはやすりといわれる発音器がついています。メスは鳴かないため、はねはツルツルで発音器はついていません。

コオロギは前脚のつけ根に縫い針の糸を通す穴のような縦長のくぼみがあり、これがコオロギの耳です。コオロギの耳は、いろいろな鳴き声を聞き分けるだけでなく、微弱な振動も感じことができます。

いろいろなコオロギの鳴き声

エンマコオロギ

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初回公開日:2018年02月08日

記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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