コオロギとゴキブリは仲間なのか・ゴキブリホイホイでとれるか
更新日:2020年08月28日
ゴキブリとコオロギは仲間なのか?
秋の風物詩といえば、コオロギやスズムシといった昆虫の鳴き声が特徴的です。どこからともなく聞こえてくるこれらの声はとても心地のよいといえるでしょう。一方で昆虫の中には、非常に忌み嫌われているある意味かわいそうなもの存在します。
嫌われている昆虫の中でも最たるものとして真っ先に挙げられるのがゴキブリであるということは自明でしょう。もはや姿を見られただけで駆除されてしまうのだから、嫌われっぷりでいればダントツでしょう。
しかし皆様、コオロギの実際の姿を見たことがあるでしょうか。声だけを聴くと非常に風流で美しいなという感情が芽生えますが、その見た目はお世辞にもかわいいといは言い難いでしょう。ある意味見た目だけでいえばゴキブリとあまり大差はありません。
そこで今回は、コオロギとゴキブリの二つの昆虫を取り上げて、これらの昆虫の似ている点と異なる点について検証してきましょう。
分類学上におけるコオロギとゴキブリの違い
まず第一に、コオロギとゴキブリの種類が分類学上でどれくらい異なるのかについて検証しましょう。動物や昆虫でよくあるのが、見た目上はそっくりであっても、分類学上では全く異なる場合が非常に多く存在します。
例えば、ハチとアブの違いについては、ハチはアリなどと種類が近いのに対してアブはハエなどに近いといったのが代表的です。
ではコオロギとゴキブリにはどういった違いがあるのでしょうか。
コオロギは何科?
それではまず、コオロギは何科がなのかについて紹介しましょう。コオロギは分類学上はバッタ目コオロギ科として本邦では扱われています。そのため、近い種類としては、バッタやキリギリスといった昆虫が挙げられます。特に鳴き声を持つ昆虫のいくつかが含まれているグループであるといえるでしょう。
このコオロギ科の中には、秋の風物詩として名高い、マツムシやスズムシといった昆虫も含まれています。お月見の季節に出現するこれらの昆虫は大抵同じ仲間であるといえるでしょう。
ゴキブリは何科?
コオロギはバッタに近い仲間であるということがわかりましたが、ゴキブリの方は一体どの昆虫に近い仲間なのでしょうか。
ゴキブリはゴキブリ目という大きなカテゴリーに含まれており、シロアリ以外の総称を指すといわれています。また一方でカマキリ目と分ける場合もあるので、分類に関しては注意が必要でしょう。
これらのことから、カマキリ以外は害虫としてよく知られており、悪名が高い昆虫が名を連ねているといえるでしょう。これらの昆虫で共通しているのは、害の大きさと繁殖力の高さであるといえるでしょう。できればあまり普段目にはかかりたくない昆虫の種類であるといえるでしょう。
種類は根本的に異なる
分類学上の観点からみると、コオロギとゴキブリは根本的に種類は異なることは自明であるといえるでしょう。むしろ同じ仲間として扱いをされるのが、コオロギの立場からした心外でしょう。
これらのことから、見た目上のイメージはあまり当てにならないことが十分にわかります。そのため、見た目だけで決めてつけて、悪と認識してしまうのは、不必要な殺虫剤の使用などにもつながってしまうので、注意した方が良いでしょう。
コオロギはゴキブリホイホイでも取れるのか
それでは、これらの昆虫の見た目は似ていますが、捕まえ方については違いがあるのでしょうか。こちらでは、ゴキブリ捕獲で最も有名なゴキブリホイホイでコオロギが捕獲できるかについて簡単に紹介しましょう。
ゴキブリホイホイの構造
ゴキブリホイホイには、ゴキブリを捕獲するために粘着剤とゴキブリを引き寄せる誘引剤がh組まれています。この誘引剤はキッチンの生ごみなどの成分を再現しており、ゴキブリを引き寄せているといえます。
したがって、ゴキブリはもちろんのこと他の色々な生物が引っかかるといわれています。そのため理論上はゴキブリ以外のあらゆる昆虫を捕獲することができるといえます。
ただし、この装置だと生け捕りは難しく、他のいろいろな生物までも引っかかってしまうので、コオロギを捕獲して音色を楽しむのであれば得策ではありません。
コオロギを捕まえるのではあれば
コオロギを捕まえるのであれば、ペットボトルに餌を入れたトラップを使ったものが多くのホームページで紹介されています。原理はどれも同じく、ペットボトルに返しを付けて、餌に引き寄せたゴキブリがペットボトルから逃げないようにするのがメジャーであるといえるでしょう。
子供の自由研究などの題材にしても良いでしょう。研究のようなデザインでも、観察日記のような作品でも問題無いため、低学年から高学年までどの年代にも対応できるテーマだといえるでしょう。
コオロギとゴキブリの違い(生物学的な特徴編)
初回公開日:2017年12月27日
記載されている内容は2017年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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