ハエトリグモの種類別の寿命・・寿命を延ばす方法|飼育
更新日:2020年08月28日
「ハエトリグモ」って何?
ハエトリグモ、ご存知ですか。小型でかわいいと思われる方も多いのではないでしょうか。かわいいがゆえに、このハエトリグモを飼育しようという方もいらっしゃるでしょう。
ハエトリグモとは、節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科に属するクモ類の総称です。その名前が示しているように、主にハエ、そして小さな昆虫などを食べるクモです。人間が生活する上で害虫とされることが多いハエを退治、食してくれるので、益虫という見方をされています。
英語名は「jumping spider(ジャンピング・スパイダー)」で、その名のとおり、ジャンプするのも得意です。ジャンプして獲物にとびかかり、捕らえることができます。
しかし、ハエトリグモはその他多くのクモが張るような網は張りません。いろいろな場所を歩き回って、獲物を捕獲するハンターのような狩りをします。
ハエトリグモの寿命
ハエトリグモを飼育する際や飼育しているうちに、ふと「寿命はどのくらいなんだろう」「寿命を延ばせるの」と思うようになるでしょう。
ほとんどのクモの寿命はおよそ1年と言われています。ハエトリグモの寿命もだいだい1年くらいです。ですが、中には寿命が3年程度になるハエトリグモもいます。
ですから、ハエトリグモの寿命は1年~3年ほどだと言えます。
アダンソン
ハエトリグモの中でも最も知られているのが、この「アダンソンハエトリ」です。
本州、四国、九州、南西諸島などに分布し、6月~8月によく出現します。家屋内に多く見られ、特に明るい窓辺などではよく見られます。性別によって個体の形質が異なる現象である「性的二形(性的二型)」が明確であり、オスとメスでは大きさ、斑紋にはっきりとした差があります。
オスは体長5mm~7mm、メスは体長6mm~9mmほどです。オスは触肢がやや長くて、白い毛が多く、よく目立ちます。また、背中にもいくつかの白い斑紋があります。これに対してメスはくすんだような体の色です。
アンダソンンハエトリのオス、メスの成体の写真ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。
ハエトリグモの種類
ここまでハエトリグモの1種類である「アダンソンハエトリ」を紹介しましたが、ハエトリグモには他の種類ももちろんいます。世界では約5,000種類ものハエトリグモが生息していると言われています。この記事では日本で見かけるハエトリグモの何種類かをご紹介しましょう。
日本で見かけるハエトリグモの種類は、先ほど紹介した「アダンソンハエトリ」以外にも「チャスジハエトリ」「シラヒゲハエトリ」「ネコハエトリ」「マミジロハエトリ」「アオオビハエトリ」「ウデブトハエトリ」などがあります。
チャスジハエトリ
ハエトリグモの中では大柄な種類です。オスは体長7mm~11mm、メスは体長10mm~12mmです。性的二形が明確であり、斑紋がはっきりと異なっています。日本では本州、四国、九州、南西諸島に分布しています。人家によく見られますが、公園のトイレなどその他の人口建造物にも多く見られます。
チャスジハエトリのオス、メスの成体の写真ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。
シラヒゲハエトリ
中型のハエトリグモの1種です。オスは体長6mm~9mm、メスは体長8mm~10mmです。体に多数の短い白い毛が並び、特に触肢にある白い毛が目立つことで、この名前が付きました。日本では本州、四国、九州、南西諸島にかけて分布しています。人家の外壁や塀に住んでいることが多く、よく見かけます。また、公園などの人口建造物の外部表面でも多くみられます。
シラヒゲハエトリの写真ページのURLを添付しておきますので、ぜひご覧になってください。
初回公開日:2018年01月17日
記載されている内容は2018年01月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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