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ムカデのつがい行動は習性なのか|嘘・本当/大きさ/生態

初回公開日:2018年02月02日

更新日:2020年08月28日

記載されている内容は2018年02月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「ムカデはつがいで出る」という言葉を聞いたことがありますか。これは迷信なのでしょうか。それとも本当なのでしょうか。今回はムカデの生態や、ムカデに噛まれた時の対処法などについてご紹介していきます。気になる方は読んでみてください。

ムカデのつがい行動は習性なのか|嘘・本当/大きさ/生態

ムカデのつがい行動は習性なの?

ムカデのつがい行動は習性なのか|嘘・本当/大きさ/生態
※画像はイメージです

梅雨時期になるとムカデが家に上がって来ることがあります。1匹を駆除したあと、とても心配になるのが、昔から言われている「ムカデはつがいで出る」という言葉です。もし、つがいで出るなら1匹駆除しても、また次のムカデが出て来るということになります。「ムカデはつがいで出る」は本当なのか嘘なのか、まずはムカデの習性から検証してみましょう。

ムカデの生態

ムカデは百足と書かれるようにたくさんの肢を持っています。昼間はジメジメした暗くい植木鉢の下や落ち葉の下にいます。

夜にエサを求めて活動します。昔から「ムカデはつがいで出る」と言われています。しかし、ムカデは「つがいで行動するという習性もなければ、根拠もありません。」

なぜ「つがいで出る」と言われるの?

ではなぜ「ムカデはつがいで出る」と言われているのでしょうか。

①その場所がムカデが好む環境にあるから同じような行動をするムカデがいると考えられます。

②エサを求めて来るということも考えられます。

③雨を避けて家に上がって来る場合もあるでしょう。

このように、1匹のムカデにとって過ごしやすい環境はほかのムカデにとっても過ごしやすい環境にあるため、1匹見ると、2匹目も見る可能性が高くなるでしょう。その2匹目をつがいの相手だと思ったと考えられます。

ムカデのつがい行動は嘘?ホント?

ムカデのつがい行動は習性なのか|嘘・本当/大きさ/生態
※画像はイメージです

では、実際にムカデはつがいで一緒にいるのはいつ、どのくらいの間なのでしょうか。ムカデは暖かい春5月から6月頃に繁殖期、産卵期に入ります。その時期ムカデは暗くジメジメしたところに集まります。オスはメスにいろいろな方法でアピールします。メスのうしろをついて歩くこも少なくないでしょう。それを見た人が「ムカデはつがいで行動する」と思ったのでしょう。

ムカデは直接交尾はしません。オスが精子の入ったカプセルを置き、それをメスが尾部の生殖器で回収します。つがいで行動するのは厳密にはこの一瞬だけです。

「ムカデを退治すると仕返しに来る」は迷信?

ムカデを退治するとつがいの相手のムカデが仕返しに来るということも耳にすることがあります。しかし、ムカデは単独行動で仲間意識というものがありません。

ムカデの習性からみても根拠になるような行動もみられません。おそらく、ムカデが1度出たところはムカデの好む環境にあり、ムカデが侵入する経路もあるため、再度ムカデが出たことをつがいの相手が仕返しに来たと勘違いしたことが広まった迷信だと考えられます。

ムカデをつぶした臭いでつがいの相手のムカデが来る?

また、ムカデをつぶすと強力な臭いがしますが、それにおびき寄せられてつがいの相手のムカデが来るということもありません。ただ、その臭いが服や手につくとなかなか取れにくくやっかいです。つぶすのではなく、熱湯をかけるのが一番です。少し勇気が要りますが、咬まれると大変ですので勇気を持って退治しましょう。

「つがいの相手が仕返しに来る」というのは迷信なので、安心して下さい。

つがい行動をしているムカデは同じ大きさなの?

ムカデのつがい行動は習性なのか|嘘・本当/大きさ/生態
※画像はイメージです

つがいで見るときの片方は小さい?

ムカデは春から秋にかけてが活動期です。冬は土の中で冬眠しています。5~6月が生殖活動期です。暑い8月は少し活動が控えめですが、9~10月にかけて子ムカデが元気に動き始めます。そして、11月には冬眠に入ります。これがムカデの1年間のサイクルです。

ムカデの子育てについて触れておかなくてはいけません。ムカデの子育てはメスだけでします。メスは卵を産んで子供が孵るまでの約1ヶ月間、飲食なしで卵を抱えます。もし、卵が散らばっても一つ一つ抱え直して、丸くなって守ります。そして、子ムカデが卵から孵って独り立ちするまでの約2ヶ月間、一緒に行動します。

ということは、初夏の頃、母ムカデと子ムカデを一緒に見る可能性があるということです。大きなムカデと小さなムカデ、これがつがいに見えたと考えられます。つがいどころかもっとたくさんのムカデを一緒に目にすることもあるでしょう。

ムカデと間違えやすい虫は?

ムカデのつがい行動は習性なのか|嘘・本当/大きさ/生態
※画像はイメージです

足がたくさんあって、ジメジメした暗いところが好きな虫はムカデ以外にもヤスデやゲジゲジがいます。違いを比べてみましょう。

ムカデ

ムカデは体長60㎜~200㎜くらいで、ヤスデやゲジゲジに比べると大きいです。ひとつの節に一対の肢があります。オオムカデは21対または23対の肢を持っています。

多い種では173対の節があります。夜行性で、昼間は植木鉢や石の下、落ち葉や朽木の下など暗くてジメジメしたところに潜んでいます。夜にエサを求めて活動します。肉食で、ミミズや小さな昆虫を食べます。攻撃的で、目が弱いため触れたものにはすぐに噛みつきます。動きは素早いです。強い毒を持っていて、噛まれるととても痛く危険です。

ヤスデ

ヤスデは見た目は「長いダンゴムシ」です。ダンゴムシと同じく刺激すると丸くなります。前3つの節以降はひとつの節に2本以上の肢が生えています。体長は10㎜~25㎜くらいでムカデに比べてかなり小さく、動きも遅いです。襲って来たりしません。

危険を感じると刺激臭のある体液を出します。その体液に触れると痛みを感じることもありますので、触ったり踏み潰したりしないようにしましょう。ヤスデは5月下旬~7月上旬、特に梅雨明け時期に多く発生します。

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