日本酒一合はどの位|量/カロリー/アルコール・値段・入る器
更新日:2020年08月28日
グラス
日本酒の容器も最近は大分お洒落になってきました。日本酒を一合入れる容器には冷酒グラスがあります。普通のコップとは違う、スタイリッシュな容器で一合入るものもあれば半分の90mlほどの容量のものまで幅広いです。
しかしグラスの容量が90ml位しかなければちょっと物足りないと思うこともあるでしょう。それがあるものを足せばちょうど一合になります。そのアイテムとは枡のことで、この枡の中に冷酒グラスを入れてその上からお酒を注ぎます。
冷酒グラスから溢れたお酒が今度は枡を満たし始めます。そして枡が一杯になった量がちょうど一合になるんです。最近の居酒屋では、ただお酒を出すだけではなく、こういったお洒落な出し方をするお店が増えてきました。
徳利
徳利と書いて「とっくり」と読みます。日本酒の容器といえばやはり、この徳利が一番有名なのではないでしょうか。壷状になっていて、先がきゅっと締まっているため、熱が逃げにくく、日本酒を熱くしてから飲むお燗酒に向いています。また、お湯を張り、そのまま徳利をお湯の中に入れればお燗酒の温度が長時間保たれるため、日本では古くから使われてきました。
徳利の中でも多く使われているものは、一合徳利と、一合徳利を一回り大きくした二合徳利です。徳利の筒先まで目一杯お酒を満たすとちょうど一合になります。
ですが、徳利はあくまで容器ですので、このまま飲むわけではなく、おちょこや、杯に移し替えて飲むことになりますが、この徳利からおちょこや杯に移し替える一手間があることで、日本酒が楽しくなると共に、この一杯でやめようという抑止力が生まれます。
升
升「ます」とは本来、手のひら一杯に水をすくった量を表していて、この量が本来の一合でしたが、いつしかこちらの升は一合の10倍の10合を表すようになりました。今では一升瓶の方が有名ですが、文字の区分上、升と枡の明確な違いはありません。この升に木偏を合わせた字の枡「ます」の方が今は主流として使われています。
四角い木枠でできた容器で、目一杯満たすとちょうど一合になります。どちらかといえば量りとしての役割の方が大きかったようですが、日本酒を飲むときにも使われることがありました。
しかし、木枠が結構大きいために実際に飲もうとすると、木枠と口の間に若干の隙間ができて、下手すると隙間から、日本酒がこぼれてしまうことがあります。そのためか、最近では飲料用容器として使われるよりは、冷酒グラスの補助的な役割の方が増えてきました。
日本酒一合はおちょこ何杯分?
おちょこはお猪口と書きます。日本酒といえばやはり徳利とおちょこの組み合わせを連想する人が多いことでしょう。しかしこのおちょこの大きさをみるととても一合入るようには見えません。では一体おちょこ一杯はどの位の量が入るのか。昔からあるおちょこの分量ですと、おちょこは一杯あたり約18mlが正解です。
今はあまり聞きませんが、一合の10倍が一升であるように、一合の10分の1は1勺「しゃく」と呼ばれました。大さじ一杯が15mlほどと考えると本当に少ない量しか入りません。最も今ではもう一回り大きいおちょこもありますが、さらにもう一回り大きくして50mlほどになった物が「ぐい呑み」と呼ばれます。
皆さんも日本酒を楽しんでみよう!
日本酒の一合とは、どういったものか分かっていただけましたでしょうか。一合の容量も器も特殊ですので、普段の生活にはあまり直結しないでしょうが、だからこその古き良き文化の名残が日本酒にはあります。皆さんも、そんな古くて新しい日本酒の魅力にはまるでしょう。
初回公開日:2017年10月20日
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