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包丁の使い方|種類・切り方別の使い方・食材別の注意点

更新日:2020年08月28日

金物屋さんに並ぶ様々な種類の包丁。その使い方を知っていますか?専門性の高いものから一般的なものまで、包丁はどこの家庭にも必ずある身近な道具です。今回は、調理方法や食材によって違う包丁の使い方をまとめました。正しい使い方を知って、料理上手を目指しましょう。

包丁の使い方|種類・切り方別の使い方・食材別の注意点

皮むき

野菜や果物の皮むきをするときは包丁の使い方に注意してください。細かい作業になりますので、慣れないうちは手を切りやすいです。小ぶりなペティナイフがあれば切りやすいですが、なければ普通の包丁でも構いません。

皮むきをするときは、通常とは少し違った包丁の使い方をします。通常はまな板に食材を置いて切りますが、皮むきの場合は食材を手にもって切らなくてはなりません。そのため、間違った使い方をすると怪我をしやすくなります。

まず利き手に包丁を持ち、手首を返すようにして食材に切り込みます。この時勢いがつきすぎないように包丁の進行方向に親指を置きましょう。包丁の進行方向に指を置くのは怖いかもしれませんが、この親指がストッパーの役割を果たし、包丁が滑ってしまうのを防ぎます。慣れないうちはゆっくり慎重に切ってください。

千切り

小さい子供に包丁の使い方を教えるときに「猫の手」という言葉を使いますが、野菜の千切りをするときはこの、猫の手を意識しましょう。野菜をおさえている手を猫の手にし、その指の第2関節に沿わせるようにして包丁を動かします。包丁を高く持ち上げすぎると手を切ってしまうので、上下の動きは必要最低限にとどめましょう。

千切りが苦手な人は、野菜に高さがあると難しいので、野菜の高さを低くして切るときれいな細い千切りができます。また、千切りをする際に野菜の繊維を意識して、食感を出したいなら繊維に沿って、柔らかくしたいなら繊維を断つようにして切ると良いでしょう。

みじん切り

玉ねぎのみじん切りが苦手な人は多いのではないでしょうか。切っているうちに目が痛くなり、終わってみれば大きさがばらばらだったという経験のある人もいるでしょう。みじん切りの大きさをそろえるためにはどうすれば良いのでしょうか。

まず玉ねぎを半分に切り、細かく切り込みを入れていきます。この時、包丁を押すのではなく引くようにして切ると目が痛くなりにくいです。切り込みを入れる時は、一番下まで包丁を入れるのではなく、途中まで切って一番下は繋がったままにしておきましょう。

端まで切り終えたら玉ねぎを90度回転させ、切り込みと垂直になるように切っていきます。この時は一番下まで切って構いません。全部切り終えたら、最後の仕上げにまな板をトントンと叩くようにして玉ねぎの大きさをそろえれば、みじん切りの完成です。

刺身

刺身には刺身包丁を使いましょう。主に関西で使われることが多く、柳刃包丁とも呼ばれています。刃先が鋭く、刀身が長いため1度刃を入れるだけで魚を切ることができます。刺身は何よりも鮮度が重要ですので、何度も刃を入れてしまうのはご法度です。常に切れ味の良い状態を保ちましょう。

もしも刺身包丁がない場合は普通の包丁でも構いませんが、その際は使用前によく研いでおくと良いでしょう。魚の身の高いほうを奥にして置き、包丁の根元から刃先に向かって引くように一気に切ります。切った身は手で触らないようにして、刃先で右のほうへ並べておきましょう。この使い方ができるようになると、刺身の鮮度を保ったまま切ることができます。

食材別の使い方

包丁は使い方ひとつで食材の味や食感が変わります。おいしい料理を作るために、食材別に包丁の使い方をまとめました。

うなぎ

プロのうなぎ屋さんには、うなぎ専用の鰻裂きという包丁があります。刃が台形をしていてぬめりのあるうなぎをさばくのに適しています。

うなぎを捌くときは、ぬめりで包丁が滑りやすくなりますので包丁の使い方には十分注意してください。うなぎが滑らないように目打ちをし、背骨に沿って頭のほうから尻尾に向かって包丁を滑らせます。きれいに身が開けたら、内臓と骨を取り出しましょう。うなぎは細かい腹骨がありますが、包丁では取り除けないので、食感をよくする為に数か所切れ目を入れておくと良いでしょう。

刺身

刺身を切るときは刺身包丁を使いましょう。刺身包丁がなければ、万能包丁でも構いませんが、切る前に包丁をよく研いでおいてください。刺身は何度も刃を入れると傷んでしまうので、なるべく1度で切るようにしましょう。

刺身の切り方には、平切りとそぎ切りの2種類があります。家庭で刺身を切るときは基本的に平切りで十分でしょう。魚の身に対し上から垂直に刃を入れ一気に切ります。切った身は手で触らず包丁の先端で右に移動させていきます。魚の身は人の体温で火傷をしてしまいますので、この包丁の使い方をしっかりマスターしましょう。

肉を切るときは肉切り包丁があれば良いのですが、一般の家庭にはなかなかありませんので、万能包丁で代用しましょう。肉を切るときは包丁の根本を肉に当て、引く力を利用して繊維を断っていきます。包丁をギコギコとのこぎりのように動かす人がいますが、この使い方は間違っています。肉を切るときは奥から手前へ引くように切るのが正しい使い方です。

野菜

野菜を切るときは、菜切り包丁を使いましょう。野菜のような繊維の固い食材を切るときは、包丁の使い方が変わります。肉や魚は、包丁を引くようにして切りますが、野菜は逆に押すようにして切ります。野菜の固い繊維を断つためには、繊維を押しつぶすイメージで包丁を動かしましょう。

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初回公開日:2017年09月14日

記載されている内容は2017年09月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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