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中国人のマナーはなぜ悪いといわれるのか・トイレ・食事のマナー

更新日:2020年08月28日

バブル崩壊も間近との噂が嘘のような成長ぶりを見せる中国経済。その恩恵は農村部にも広がり、海外旅行者数も増加の一途を辿っています。マナーの悪さがニュースになることの多い中国人ですが、具体的にどこが問題なのでしょう。改めて中国人のマナーを検証します。

中国人のマナーはなぜ悪いといわれるのか・トイレ・食事のマナー

私たち日本人は古くから中国の優れた文化に触れ、多くのことを学んできました。中国の存在なしに、日本文化を語ることはできません。その中国がなぜ、世界中からマナーが悪いと嫌悪されるような国になったのかと疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。

「中国四千年の歴史」と言いますが、現在の中国(中華人民共和国)は1949年(昭和24年)10月1日に中国共産党が国民党を破って建国された国で、古くから日本人が崇敬を寄せた国とは別の物です。

神武天皇が初代天皇に即位した紀元前660年以来、西暦2017年の現在にいたるまで2,677年間続いた日本と比較するとまだ生まれたばかりの国なので、民度教育が徹底されていないと言えるでしょう。

文化大革命

また、中国がマナーの悪い国になってしまったターニングポイントに、毛沢東の主導によって1966年(昭和41年)に始まった「文化大革命」を挙げる人は多いでしょう。早い話が、中国はこの権力闘争によって多くの物を損ないました。

政府の公式統計によれば、170万人以上の国民が文化大革命によって殺害されたとの記録が残っていますが、国内外の研究者が調査したところによれば、40万人とも1000万人以上とも言われています。

毛沢東の死後間もない1981年(昭和56年)、中国共産党中央委員会によって「文化大革命は重大な災厄と損害、逆行をもたらす完全な失敗だった」と認める決議が採択されました。

中国人のトイレのマナー

それぞれの国によって文化や風習がことなります。たとえば食事中に鼻をかんだり、すすったりすることはマナー違反であったり、なかったり、個人によっては不快に感じないという場合もあり、驚きます。

目の前で鼻をかまれて不快な時にはひとこと注意もできますが、トイレとなると話は別です。また、食事のしかたが美しくないと「育ちが良くない」などと嫌われることがあります。排泄と食事については生理的に受け付けない部分が大きいのではないでしょうか。

最低

タイ王国北部のチエンラーイ県ムアンチエンラーイ郡にある仏教寺院「ワット・ロンクン(ホワイト・テンプル)」では、中国人観光客によるトイレのマナーが悪すぎてクレームが後を絶たないため、「中国人以外」の人が使用するトイレを別に設置しました。

2014年にタイ王国を訪れた中国人は462万人で、他のどの国よりも大きいウェイトを占めていると言われます。マナーさえ守れば最高の客人にもなれるところですが、実際は何とも残念な観光客が多いというのが実情です。

これに対し、お気の毒な台湾人たちが「私たちを中国人扱いしないでほしい」と訴えているということです。中国人のマナーによってトイレがどのような状態になってしまうのかは想像するのも嫌ですが、中には修復が不可能な状態なものもあるとのことです。

そもそも、中国人は子供が尿意や便意をもよおすと、ところ構わず排泄させてしまう慣習があり、油断すると周囲を糞尿だらけにしてしまうため、やはり問題になっています。いずれも、清潔な環境に慣れてしまった日本人なら卒倒するレベルのマナーの悪さですが、これが集団になると思うと、想像しただけで絶望的です。

彼らの辞書には「敬意」の文字がない?

中国人の振る舞いは目に余るものも多く、マナーは考えられる限りにおいて最低レベルです。具体的な事例としては、2017年8ア月にドイツの首都ベルリンに所在する「連邦議会議事堂」の前で30台と40代の男性が「ハイル・ヒトラー(ナチス式の敬礼)」ポーズを取り現行犯逮捕されるという出来事がありました。

10月にはローマのサン・ピエトロ大聖堂ちかくでは、中国人観光客がドローンを飛ばす事例が続いて問題になりました。フランスの首都パリでも同様の問題が起きています。ルーブル美術館では展示物に触ろうとする中国人が後を絶たず、ひどい時には銅像によじ登ろうとすることもあります。

日本の神社仏閣でも心無いイタズラが見つかることがありますが、その国の人たちが誇りとして大切にしている者への敬意が足りないという点が、マナーの低さの根底にあるように思えてなりません。

旅の恥はかき捨て

日本にも「旅の恥はかき捨て」という言葉があるように、中国人が旅館やホテルの部屋をめちゃくちゃにして退室するのは、マナーが悪いというよりも「二度と来ないところでは何をしても良い」という気持ちの表現なのだとか。

機内でキャビンアテンダントにカップの水をぶちまけるのも、日本のホテルから便座が盗まれるのも、マナー以前のこととして「お金を払うものは何をしても良い」という文化によるものでしょう。さらに中国では、大きな声で話すことは良いこととして奨励されています。

日本でもバブル時代に海外旅行が流行し、特に欧米で今の中国人のように嫌われていました。昔から日本でマナーを弁えていたのはごく一部の上流階級の人たちで、多くの人が今日のようにお行事良くなったのはつい最近になってからのことです。中国人もきっとこれからきちんとしたマナーを身に着けていくことでしょう。

中国人のマナーにに対する対策方法

中国人観光客は、文化の違いからところ構わず大声で話したり、口論をしたり、列に割り込んだりしますが、厄介なのは、彼らの多くが英語を話さないという点です。もちろん日本語を話せる人も多くありませんので、マナー違反を注意したい時は中国語で話すかテキストを読んでもらうしかありません。

やむを得ず注意する時は、彼らのプライドを傷つけないように心がけましょう。人前で怒鳴ってしまうようなことがあれば、烈火のごとく怒りだして収拾がつかなくなってしまう可能性があります。

張り紙をする

・这样会打扰其他客人,请您保持安静(他のお客様の迷惑です、静かにしてください)
・请排队(並んでください)

中国ではお金を払う人が一番偉いので、お店側が直接文句を言うとトラブルの原因になります。最低限のマナーを守ってもらうには、店の入り口やテーブル、お手洗いなどに張り紙をするのが効果的だということです。

その際、中国語の表記だけだと失礼にあたりますので、他の言語も併せて載せておくのがポイントです。張り紙は美観や雰囲気を損なうものですが、マナーを無視して荒らされるよりはマシと言えるでしょう。

中国人の食事のマナー

日本人の食事マナーと中国人の食事マナーは違います。たとえば日本人は一度口に入れた食べ物を出すことを「お行儀が悪い」と言って嫌ったり、懐紙に出して見えないように隠したりしますが、中国人の場合は盛大にテーブルの上に吐き出すことが少なくありません。

日本人は食べた魚の骨を器の隅に寄せるなど、器の中で事を収めようとしますが、中国人にとって器は食べ物を乗せるものなので、テーブルの上に吐き出すのがマナーだということです。

中国人のマナー教育

中国人のマナーの悪さが問題視されているのは国外だけのことではありません。中国政府では、世界中で問題になっている中国人観光客のマナー違反が国のイメージを失墜させることに懸念を示し、事態を改善するために国民のマナー教育に力をいれています。

2017年10月には、中国の建国記念日を祝う「国慶節休暇」に合わせて「国家旅遊法(旅行法)」が制定され、きちんと列に並ぶ、食事の時は静かにする、ゴミを道端に捨てない、時間は守るなどのキャンペーンを通じて、優秀者には栄誉勲章も授与されるということです。

中国人のマナーの悪さが国内で問題視されるようになったのは2015年頃からで、「経済成長に民度が付いて行っていない」との結論から、道徳教育や民度教育の必要性が叫ばれています。

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初回公開日:2017年12月01日

記載されている内容は2017年12月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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