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2019年03月19日

【状態別】ウイスキーの賞味期限|未開封/サントリー/20年

ウイスキーはアルコール度数が高く品質が安定しているため、賞味期限の記載が義務付けられていません。腐ることのないウイスキーですが、保存状態によっては味が落ちてしまうため、賞味期限は存在するとも言えます。今回は、ウイスキーの賞味期限や保存法についてご紹介します。

【状態別】ウイスキーの賞味期限|未開封/サントリー/20年

ウイスキーとは

ウイスキーは、穀物を麦芽の酵素によって糖化したものを発酵させ蒸留したお酒で、果実から作られたブランデーと同じ「蒸留酒(スピリッツ)」になります。ウイスキーの原料として、大麦やライ麦やとうもろこしなどの穀物が使われます。

複数回蒸留した液体は、アルコール度数が60%から70%あり無色透明ですが、それを木製の樽(主にオーク材)に詰めて数年以上熟成させることで、琥珀色の風味豊かなウイスキーになります。

熟成(貯蔵)の期間は、数年から数十年と様ざまです。樽に入ったウイスキー原酒は、熟成によって樽ごとに異なる風味に仕上がるため、出荷の際はいくつかのウイスキー原酒を調合して味を調えてから、アルコール度数40%程度まで加水して瓶詰めされます。

ウイスキーのラベルに記載されている「12年」や「15年」などの年数は、調合されたウイスキー原酒の中で、熟成(貯蔵)期間の最も短いものが記載されています。

ウイスキーの賞味期限はあるのか

ウイスキーやブランデーなどアルコール度数の高い蒸留酒は、保存状態が劣悪でなければ、ボトルの中の品質を安定した状態で長期間保つことができます。したがってウイスキーには、食品表示法による賞味期限の記載義務がありません。

よってウイスキーには賞味期限が無いとも言えますが、保存の仕方によって味は変化してしまいますので、「美味しく飲める期間」という意味で、今後も「賞味期限」という表現で書かせていただきます。

状態別ウイスキーの賞味期限

賞味期限のないウイスキーでも、開封後のウイスキーを劣悪な環境で放置してしまうと、風味はどんどん落ちてしまいます。

ウイスキーを美味しく飲むための賞味期限をより長くするため、状態別にウイスキーの保存法などをご紹介します。

未開封の賞味期限

ウイスキーはアルコール度数が高く、時間が経っても品質の安定したお酒と言われています。ウイスキーは樽の中では熟成によって味が変化していきますが、ボトルに詰められた後のウイスキーは熟成することはありません。

また、食べ物や飲み物を腐らせる菌が繁殖できるのは、アルコール度数が25%くらいまでといわれていますので、アルコール度数が40%以上あるウイスキーは腐敗することもありません。

よって未開封のウイスキーは、よほどの劣悪な環境下に放置されていたり、栓が緩んでいたりしない限り、賞味期限を気にすることなく飲んでみても大丈夫でしょう。

未開封のウイスキーの保存法

ウイスキーの賞味期限を長く保つためには、「光(紫外線)」に注意する必要があります。太陽光に含まれる紫外線は、ウイスキーの味や香りを左右する重要な成分を分解してしまい、ウイスキーの賞味期限を短くしてしまいます。

よって箱に入ったウイスキーは箱に入れたまま、また箱のないものは代わりの箱に入れて、太陽による光を完全に遮ることのできる場所に保存します。

また、太陽光や電気製品の影響で高温になる場所や、温度変化の大きい場所、振動の多い場所も賞味期限を短くしてしまう可能性があります。

冷暗所がおすすめですが、空気が澱んでいてカビが発生しそうな場所や、防虫剤や芳香剤などの臭いの強い場所は避けましょう。

開封後の賞味期限

ウイスキーは時間が経っても品質の安定したお酒で、賞味期限はないと言いましたが、一度開封したウイスキーは徐々に味が落ちていきます。ゆっくりではありますが、味が落ちていくという点では、賞味期限が存在するとも言えます。

ウイスキーの賞味期限を長く保つためには、「温度」「湿度」「光(紫外線)」「空気に触れることによる酸化」に注意が必要です。

ウイスキーはアルコールですから、貴重な香りの成分とともに室温でもどんどん揮発していきます。また開封して空気に触れることにより、どうしても酸化してしまいます。

よって、開封後のウイスキーの賞味期限を長く保つためには、アルコール成分の揮発と空気に触れることによる酸化を極力防ぐのが重要なポイントとなるでしょう。

開封後のウイスキーの保存法

賞味期限を長く保つため、未開封のウイスキーと同じく「光(紫外線)」を極力遮るようにします。ボトルにアルミフォイルを巻いて遮光するのもいいでしょう。

冷蔵庫は紫外線を遮り高温になるのを防げますが、冷蔵するとウイスキーの風味が変わってしまうと言われています。よって2、3日保存するだけなら冷蔵庫でも構いませんが、長期間保存しておきたい場合は避けた方がいいでしょう。

ウイスキーの残量が減ってくれば減ってくるほど、ボトルの中の空気の量が増していきますが、ウイスキーは空気に触れると酸化が進み、賞味期限が短くなってしまいます。

オリジナルのボトルよりも小さく密閉性の高いボトルに移し替えることで、ボトルの中の空気の量を減らし、酸化のスピードを遅らせる効果が期待できます。

常温

高温多湿の環境は、ウイスキーの賞味期限を短くさせてしまいます。また冷蔵庫に入れて長期保存すると、ウイスキーの風味が落ちるとも言われていますし、他の食品の臭いが移ってしまう可能性もあります。

よってウイスキーは、常温で太陽光の当たらない暗くて涼しい場所に保管するのが、賞味期限を長く保つために最も適していると言えるでしょう。

ペットボトル

最近ではペットボトル入りのウイスキーも販売されています。ボトルとペットボトルでは容器の素材が異なりますが、中身のウイスキーに関しては同じですので、賞味期限はありません。

ボトル入りとは異なり容器が軽いことから、2リットル入りや4リットル入りなど容量の多いものも多く販売されています。軽い分持ち運びが楽ですし、場所によっては容器の処分もボトルより簡単です。またネットショップなどで、まとめ買いする方も多いことでしょう。

大容量のペットボトルウイスキーは飲み切るのにも時間がかかりますから、賞味期限を長く保つためにも保存法には気をつけましょう。

ペットボトルウイスキーの保存法

保存の仕方は、ボトル入りのウイスキーと同じです。太陽光を遮断し、高温多湿や温度変化の大きい場所、また他のものの臭いが強い場所を避けます。

開封後のウイスキーは、量が減ってきたら密閉性の高い小さな容器に移し替えることで、賞味期限を長く保てると言いましたが、大容量のペットボトルウイスキーの場合、量の多さから何度も小さな容器に移し替えていると、逆に賞味期限を短くしてしまう可能性もあります。

容器の移し替えの際は、どうしてもウイスキーが空気に触れて酸化を促進してしまいます。数日で飲み切ってしまう場合は移し替えの必要はありませんが、そうでない場合は移し替えには注意が必要です。

ウイスキーは栓を開けた直後が最も美味しいと言われていますので、開封直後にいくつかの小さな容器に分け、しっかり密閉して保存しておくのも、賞味期限を長く保つためのひとつの手段です。

コルク栓

ウイスキーには賞味期限はありませんが、コルク栓は天然素材ですので、長期保存により弾力性がなくなってきたり収縮したりします。

特に温度の高い場所に長期間保存していると、未開封のウイスキーでもコルク栓の収縮によりボトルと栓の間に隙間ができ、ウイスキーが徐々に蒸発して中身が減っていきます。それによりウイスキーの酸化もすすみ、本来の風味が失われていきます。

最近ではコルク栓のウイスキーはあまり見かけなくなりましたが、古いウイスキーでコルク栓が使われているものは、賞味期限を長く保つため、未開封であっても保存には特に注意が必要です。

コルク栓の使われているウイスキーには賞味期限があると考え、「温度」「湿度」「光(紫外線)」「空気に触れることによる酸化」に細心の注意を払い、ボトルは必ず立てた状態で保存しましょう。

プライベート・プリザーブ

プライベート・プリザーブは、ワインの酸化を防止するためのもので、無臭・無害の不活性ガスです。このガスは空気よりも比重が重いため、ボトルの中に注入すると液体と空気の間にガスの層を作ります。

このプライベート・プリザーブのガスを残量の減ってきたウイスキーのボトルに注入することで、ウイスキーと空気の間にできたガスの層により、ウイスキーが直接空気に触れなくなるため、酸化を防ぎ賞味期限を長く保つことができます。

プライベート・プリザーブは、ワインの保存だけでなくウイスキーを長く楽しみたい場合などにも活用できますので、賞味期限を長く保つため自宅に用意しておくのもいいでしょう。

メーカー別ウイスキーの賞味期限

サントリー

サントリーは、ウイスキーの賞味期限について、未開封の場合と開封の場合によって異なるとしています。

「未開封のウイスキーの賞味期限」
ウイスキーは、蒸留したアルコール度数の高いお酒であることから、保存状態がよく未開封であれば、長期間安定した品質を保つことができるため、法律でも製造日や賞味期限の表示は省略できることになっていると説明しています。

「開封後のウイスキーの賞味期限」
開封後のウイスキーについては、保存状態や取り扱いの状況によっても異なることから、具体的な賞味期限は一概には言えないとしています。

また保存状態だけでなく、栓を開閉する頻度や、ボトルの中の残量によっても香味の変化速度が変わり、アルコール分が飛んで香味のバランスが徐々に失われていくことから、できるだけ早く飲み切ることをすすめています。

ニッカウヰスキー(アサヒグループ)

ニッカウヰスキーについても、具体的な賞味期限の記載はありません。

「蒸留酒」のひとつであるウイスキーは、アルコール度数が40%前後と高く、雑味成分がほとんど残っていないことから、保存状態さえ良ければ10年あるいはそれ以上経過しても、中身に変化はほとんどないとしています。

ただし、一番良い状態でびん詰めしているので、早めに飲み切ることをすすめています。

ウイスキーの平均の賞味期限

ウイスキーには賞味期限がありませんので、平均的な賞味期限もありませんが、樽の中での熟成(貯蔵)期間にはピークや限界があります。

ウイスキーの熟成(貯蔵)期間

ウイスキーに平均的な賞味期限はありませんが、樽の中での熟成(貯蔵)期間についてはおおよその目安があり、それは約12年と言われています。

熟成期間に比例して味はまろやかになり深みもでてきますが、熟成にはピークがあり、それを過ぎれば味のバランスがだんだんと崩れていきます。よってウイスキーの味や品質については、長く寝かせればいいと一概には言えません。

10年で味が完成するものもあれば、12年や15年で熟成のピークを迎えるものもあります。貯蔵環境や樽の使用回数などの様ざまな要因で熟成の進度は異なりますので、ブレンダーは12年を目安に樽の中の原酒をひとつひとつチェックして、熟成のピークを見極めます。

そんな中からさらに熟成が進む樽を見極め、20年ものや30年ものといった長期熟成のウイスキーを生み出します。よって、仕込んだ原酒の数パーセントしかない超長期熟成原酒は稀少なものとなります。

12年

熟成期間の目安が12年であることから、12年もののウイスキーが最もポピュラーであると言えます。人気の商品をいくつかご紹介しましょう。

「BLACK LABEL(ブラックラベル)12年」
世界No.1のスコッチウイスキー・ブランドと言っても過言ではない「JOHNNIE WALKER(ジョニーウォーカー)」の代表的商品です。

「Chivas Regal (シーバスリーガル)12年」
200年の伝統を持ち、200以上の国と地域で愛されているウイスキーです。なめらかでフルーティーな味わいが特徴です。

「The MACALLAN(ザ・マッカラン)12年」
イギリス産のシングルモルトウイスキーで、マッカランの中でも12年が最もスタンダードなウイスキーです。

「シングルモルト 山崎12年」
数多くの賞も受賞しており、日本のウイスキーを代表する商品ともいえる一品です。

20年

熟成期間が12年を過ぎたウイスキーは、販売されている種類が減り、生産量も少なくなっていくことから、希少価値も価格も高くなっていきます。20年もののウイスキーをいくつかご紹介しましょう。

「CANADIAN CLUB(カナディアンクラブ)20年」
「C.C.」の愛称で知られているカナディアクラブは、カナディアンウイスキーの代表格と言えます。良質のオーク樽の中で20年以上熟成させた「カナディアンクラブ20年」は、深い琥珀色で、甘くはなやかな香りと円熟した味わいを与えてくれます。

「シングルモルト 余市20年」
「余市20年」は、余市蒸溜所で生産されたニッカの原点ともいえるシングルモルトウイスキーです。20年以上もの熟成によって作り出されたエレガントな味わいと、なめらかな口当たり、そして気品のある深い余韻が特徴のウイスキーです。

ノンエイジウイスキー

年数表記のないウイスキーは、「ノンエイジウイスキー」と呼ばれています。熟成期間の枠にとらわれることなく、ブレンダーが最良とする原酒を調合して作り上げたウイスキーです。

ノンエイジウイスキーが増えている理由として、ウイスキーの原酒不足が関係しているとも言われています。

ウイスキーの熟成期間の限界

保存状態が良ければ100年以上もつと言われるウイスキーですが、賞味期限が長いのは、ボトルに詰めて商品化されたものであって、樽の中で100年間熟成させることは不可能とされています。

「Angel's share(天使の取り分、天使の分け前)」として知られている自然現象ですが、ウイスキーやブランデーやワインなど熟成を必要とする酒類は、樽の中で熟成している間に水分やアルコール分が徐々に蒸発し、最終的な完成量が少なくなります。

温度が高いほど、そして湿度が低いほど天使の取り分は多くなり、一般的に木製の樽で年間2%程度が目減りしてしまうことから、70年から80年間熟成させると樽の中身は空になるだろうとされています。

オールドボトル・ウイスキー

オールドボトル・ウイスキーとは、現在すでに販売終了となっているウイスキーのボトルや、時代と共にデザインが変わり、現在は販売していない旧ボトルに入ったウイスキーのことです。10年以上経過した古いものをさし、コレクターの間で高値で取引されているものもあります。

オールドボトルの賞味期限

オールドボトル・ウイスキーは、熟成(貯蔵)期間の長いものではなく、ボトルに入った状態で長い時間を経たウイスキーです。その間に発売が終了してしまったり、ボトルのデザインがリニューアルされたりすることで、オールドボトルとしての価値が付きます。

よって数十年経過したようなオールドボトル・ウイスキーは、まさにウイスキーに賞味期限がないことを証明していると言えるでしょう。

ウイスキーの賞味期限は保存法次第

ウイスキーの賞味期限や保存法などをご紹介してきましたが、ウイスキーの賞味期限は保存の仕方次第で長くも短くもなります。「ウイスキーは100年もつお酒」と言われていますので、美味しく飲める状態であれば、それは賞味期限以内のウイスキーと考えて問題ないでしょう。

結婚を記念してウイスキーを購入し、お二人の愛と共にじっくり育てていくのも素敵ですし、子供の誕生を祝って購入したウイスキーを上手に保存して、20年後の誕生日にそれをプレゼントするというのもお洒落です。

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