オール電化のメリットとデメリット|賃貸/マンション/アパート
更新日:2020年08月28日
オール電化に対してオールガスという表現があります。ガスを使って発電し、余熱を利用するというものです。実際は、ガスが電気の代わりを完全にすることはできないので、ウイズガスと表現されることもあります。それでは、オール電化とオールガスのメリット・デメリットを考えてみましょう。
オール電化のメリットは、ガス料金を全く支払わなくていい点です。ガスの基本料金は、都市ガスがプロパンかでかなり違ってきますが、だいたい1月1000円から2000円位です。これが浮きます。太陽光発電を併用すれば、月々の電気代支払いもかなり少なくなります。一方オールガスのメリットはどうなるでしょうか。
昼間の電気料金が高い時間帯には、自家発電した電気を使用することで、全体の光熱費を圧縮することができます。太陽光発電と一緒に使えば、ずっとエコノミーです。オール電化のデメリットはガスで調理できないことです。現在のIH調理器の火力は十分強いのですが、それでもガスの火を使うのとは違うと感じる人が多いです。
オールガスのデメリットは、初期費用が掛かることです。エネファームを設置するとなると、少し前までは300万円ほどの費用が掛かりました。現在は、その半額程度になっていますが、それでも簡単に買うことのできる金額ではありません。
賃貸で探す時もオール電化にするメリットとは
オール電化システムが普及しているため、現在ではオール電化の賃貸物件が増えています。そのような物件を借りるメリットはどのようなものか考えましょう。いうまでもなく、賃借人が設備の費用負担することなくオール電化のメリットをそのまま享受できるということが大きなメリットです。
ガス代を支払うことなく、電気で全てをまかないますので、家計の管理が楽になります。また、小さい子供や老人と同居している家庭の場合、火を全く使わないということからオール電化マンションは好まれています。
オール電化にリフォームするメリットとデメリット
国と自治体は、エコ社会・省エネ社会を実現するために、住宅リフォームの補助金を用意しています。このメリットを利用しない手はありません。一例ですが、横浜市ではリフォームでエコキュートを設置する一軒家・マンションの所有者に最大80万円の補助金を支給します。同じような補助をしている自治体はたくさんありますので、一度お住まいの役所に足を運ぶかホームページなどを調べてみることをお勧めいたします。
電力会社側のオール電化のメリットとは
電力会社には、安定的に電力を供給しなければいけないという社会的な責任があります。電力需要のピークは夏です。夏の昼間に最も電気が消費されます。電力会社はこれにあわせて電力供給力を調節しなければなりません。しかしながら、東電をはじめとする電力会社は夏の電力のためにこれ以上新たな発電所を作りたいとは思いません。
オール電化が普及すれば、夏の昼間の電力需要はかなり緩和されます。これは、電力会社にとっては非常に大きなメリットです。電力会社がオール電化を普及させたい目的の一つと考えられます。
関心があったらまずは
現在、日本政府と地方自治体は省エネと地球温暖化対策に力を入れています。オール電化は、その流れによって普及を拡大しています。エコキュートを設置すれば、月々の光熱費の支払いはほとんどの場合少なくなります。しかしながら、最初に設置に際して数十万円の出費があるのがデメリットです。
また、たとえ月々の光熱費が安くなっても、この初期投資分をカバーできるのかはきちんと計算しなければなりません。もともと昼間は家に誰もいないような家庭では、オール電化にするメリットはそれほど大きくないかもしれません。少しでも関心があれば、ぜひお近く・知り合いの工務店を尋ねるか、「一括見積もりサイト」などでいい工務店を見つけて下さい。
初回公開日:2017年08月28日
記載されている内容は2017年08月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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