木造アパートの建築と欠点|音/寒い/虫/耐用年数/建築費用
更新日:2020年08月28日

騒音が気になってしまう場合には、まず家具の配置を見直してみましょう。騒音は壁を伝わって聞こえてきます。騒音が気になる側に本棚、タンスなど背の高い大物家具を配置することで、多少騒音が抑えられます。
こうしてもあまり効果がなかったり、適した家具がないという場合には遮音シートを使ってみましょう。ホームセンターやインターネットで入手することができ、賃貸であっても剥がせるタイプの両面テープで貼り付ければ、簡単にでき原状回復もできます。吸音材を合わせて使用すると、さらに高い防音効果が期待できます。
外からの騒音が気になる場合には、防音カーテンをつけて対策しましょう。特殊な繊維で編まれた厚手のカーテンで、窓から音が入ってくることを防いでくれるカーテンです。
壁や窓など音が入ってくる場所に対策をとることが騒音に対しては有効ですが、そういったことが面倒くさいと感じる場合や、予算が足りないという場合には、耳栓で耳をふさいでしまうのがいいでしょう。家は寝るだけの場所だというような人には、耳栓で十分な対策といえるでしょう。
寒さ対策
木造アパートは断熱材が十分に使われておらず寒いことが多いです。寒いと布団から出られず
やる気を失ってしまったりといいことはありません。木造アパートの寒さ対策には冷気を防ぐことが重要です。
床にコルクマットを敷き詰めると寒さ対策になります。まず一つにフローリングのヒヤッと感がなくなりますし、床下からの冷気の侵入を防いでくれます。コルクマットが高価だという場合には段ボールでもかまいません。段ボールを敷いた上にカーペットなどを敷けば見た目もそう悪くないでしょう。
窓には防寒シートをはりましょう。百均で売られていることもありお手軽な防寒対策です。これはプチプチでも代用することができます。窓とは別にもう一つ空気の層を作ることで冷気が侵入することを防いでくれます。
木造アパートを建てる場合
これまでは木造アパートに住むという視点で見てきましたが、続いては、木造アパートを建てるという視点で木造アパートについて見ていきましょう。
木造アパートは建築費用が抑えられることが大きな利点ですが、注意すべきことなどはあるのでしょうか。木造アパートを建てる際のいろいろについて見ていきます。
法定耐用年数
法定耐用年数とは何なのでしょうか。耐用年数というのは減価償却年数のもとになる年数のことです。税務上10万円以上、使用可能期間1年以上の資産は、その費用をその年度ではすべて計上できないようになっており、耐用年数で分割して計上するルールとなっています。
木造アパートの法定耐用年数は22年となっています。この22年を過ぎたら木造アパートとして使えなくなるということではありませんが、資産価値としてはどんどん低くなっていきます。物件の耐用年数の残りの年数は、金融機関が融資を決める際の審査対象にもなる事項です。
建築費用
木造アパートの建築費用ですが、アパートの建築費用というのは、アパートという建物を建築するための費用です。土地代は含まずに考えることとし、アパートとして使用するための建物を建築し、中にトイレ、浴室、台所といった住宅設備を設け、住める状態にするまでの工事に必要な費用のことです。
しかし、木造アパートの建築費用のしっかりとした定義はなく、どこまでの工事を木造アパートの建築費用と考えるかは、業者によって考え方が違うこともよくあることなので、見積もりを比較検討するときには、単純に金額だけを比べるのではなく、何が含まれているのかといった細かいところまでチェックする必要があります。
建築期間
木造アパートを建てようと考えるときには、4月や10月といった新生活が始まる、入居者が多く見込まれる時期に合わせて木造アパートを建てたいと考えることでしょう。賃貸経営しようとするならば、こうした考えは当然のことで、木造アパートの建築期間について把握しておくことは重要なことです。
地盤改良工事が必要なのか、解体工事は必要なのかといったことも工事期間に関係してきますが、ここではそういった工事は必要ないものとして考えます。
木造アパートの建築期間は、建てる木造アパートの階数×一か月+一か月が大体の目安です。土地面積にもよりますが、木造二階建てアパートならば2階×一か月+一か月で三か月がおおよその目安となります。
解体工事が必要な場合には、さらに期間がプラスされます。木造アパートを建てようとする土地に建っているのが、小さめの戸建てであれば一週間程度、大型の戸建てやアパートの場合には二週間程度、マンションであれば1、2か月をさらにプラスして考えましょう。
坪単価
木造アパートの坪単価は平均55万程度です。鉄骨・鉄筋コンクリート造では平均70万程度なことを見ても、木造アパートの建築費用は安価であるといえるでしょう。安価であることは初期費用が抑えられていいことのように感じられますが、あまりに安さにこだわりすぎてもいいアパートになりません。
長く経営していくことを考えたアパートづくりをしましょう。
解体費用
木造アパートを建てようとするときには、その解体費用についても頭に入れておきたいことです。古いアパートだけ残されて、相続した人が困ることになるということはよくあることです。
条件などによっても変わりますが、木造建築物の解体費用はおよそ建坪×2~3万円です。木造アパートを建てたのであれば、いつの日か解体する日もくるということを忘れないでおきましょう。解体費用もアパート経営の費用の一つとして考えておいた方がいいです。
初回公開日:2017年11月14日
記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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