地鎮祭の費用の相場・勘定項目・渡し方・取得価額|新築
更新日:2020年03月11日
地鎮祭にかかる費用は建物の取得価額に算入されるのでしょうか。取得価額に算入されると、減価償却費として必要経費に算入することができます。基本的に建物とその付属設備や敷地などを取得するためにかかった費用は、その資産の取得価額に算入します。
地鎮祭の費用も取得するためにかかった費用ですので、取得価額に算入することができます。地鎮祭の費用のほかにも、起工式、上棟式の費用なども、建設に直接関連する費用となりますので取得価額に算入します。
地鎮祭の費用の経費処理の方法
地鎮祭の費用の経費処理の方法は、施工会社との請負契約の内訳に地鎮祭の費用が含まれているかどうかによって違ってきます。契約の内訳に地鎮祭の費用が含まれているという場合には、工事費にあたります。
契約の内訳に含まれていないという場合には、施主が支払うはずの費用を施工会社が代わりに負担してくれているということになりますので、交際費であると考えます。神職の方への初穂料は、領収書が出ないことがほとんどですので、契約に含まれていても交際費とします。
初穂料は、宗教活動に伴う実質的な喜捨金だとされているものなので、課税対象とはならず非課税です。
科目
自社分の地鎮祭にかかった費用は交際費には当たりません。地鎮祭のための費用というのは、工事の無事を祈願するためのものであって、純粋な安全祈願の神事のための費用です。建物取得価額に算入することができます。
この地鎮祭の費用にはお供え物の費用や、儀式後の昼食代なども含まれています。地鎮祭における記念品や食事代は、その地鎮祭が従業員を対象としたものであり、その従業員に一律に社内で与えられる、通常の飲食物に使われる費用であるという場合を除いて、交際費に含まれることになります。
自社の地鎮祭ではなく、得意先の地鎮祭にお花を送ったりした場合の費用に関しては、接待交際費という扱いになります。
地鎮祭の費用は誰が負担するのか
地鎮祭の費用は施主が負担します。地鎮祭を執り行うかどうかは施主が自由に決めることができます。最近では地鎮祭を希望したとしても、準備をすべて施工会社側で行ってくれることも多いので、自分で地鎮祭の費用を負担しているという意識は少ないことでしょう。
しかし、地鎮祭にかかった諸々の費用は施主が支払っています。実際にその場で支払うことがなかったとしても、工事代金にその費用が含まれており、工事の内訳を見るときちんと地鎮祭の費用が明記されています。
地鎮祭はしっかりやろう!
地鎮祭は工事の無事を願い、土地の神様に挨拶をするという工事を行う前の儀式です。必ず行わなければならないという儀式ではなく、最近では行わないという選択をする人も増えてきました。
しかし、地鎮祭を行うことで施主や施工会社、職人が気持ちよく工事を行えることもまた事実です。地鎮祭を行う選択をした場合にかかる費用の相場は、20万程度です。神職の方への初穂料やお車代、お供え物の代金、お弁当代金、祭壇などのレンタル代金がかかります。
施工会社がすべて用意してくれることも多いのですが、その場合でも地鎮祭の費用は工事代金に含まれています。工事代金の内訳を確認してみましょう。地鎮祭での準備や費用は地域や施工会社によって変わってきます。しっかりと執り行うためにもきちんと確認して臨みましょう。
初回公開日:2017年12月23日
記載されている内容は2017年12月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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