【種類別】胡蝶蘭の育て方と枯れる間違った育て方|温度/水やり
更新日:2020年08月28日
一般的な胡蝶蘭は5本立ちや3本立ちのものがありますが、ほとんどが1本を寄せ植えしているものが多いです。その場合は、株を分けて育てると良く成長しますので、植え替えをして育てます。
一本植えをしている胡蝶蘭も、植え込みの苔が痛むことで株の成長が阻害しますので、2年に1度植え替えをする育て方をします。植え替えの時期は、花が終わる5月下旬ごろに行う育て方をします。
胡蝶蘭の花が終わったら、花茎を根元から切り株を鉢から出します。寄せ植えをしている場合はそれぞれ株ごとに分け、根の周りについている古い苔をピンセットで取り除きます。新しい苔を巻いて植え変え完了です。
花の終わりが初夏を過ぎてしまっても、花が終わった時に植え替えをしてあげましょう。1株で植えている場合も、2年に1度は植え替えを行います。古くなった苔を入れ替えて、一回り大きな鉢に植えてあげると大きく成長する育て方です。
この時、根が黒くボロボロになった部分は切り取って、大きさが小さくなったら一回り小さな鉢に植え替えます。植え替え後は、約2週間水やりは控えます。
室内
胡蝶蘭は木漏れ日が差し込むような、明るい日陰に咲いている植物です。室内で管理する時は、風通しの良い場所に置く育て方をします。胡蝶蘭は、光合成で栄養分を蓄えます。直射日光に当たると枯れてしまいますし、まったく日が当たらないと衰弱してしまいます。
風通しの良い所でも窓際は避けて、直射日光の当たらない長時間明るい光が差し込む場所へおきます。特に夏場は、注意をして時間帯に応じて移動させる育て方をします。
温度
胡蝶蘭は、高温多湿の環境に適した植物です。日本の夏季の湿度は原産国に近い環境で、胡蝶蘭にとっては成長期になります。しかし、冬になると温度管理をする必要があり、暖房を使用して気温を上げると乾燥してしまいます。冬季の育て方は注意しましょう。
乾燥状態で育成すると、胡蝶蘭の蕾が黄色く変色して落ちたり、せっかく咲いた花も衰弱します。1日数回、霧吹きで蕾や花、葉に水やりをして、加湿器などで乾燥を防ぎます。胡蝶蘭が好む湿度は70%以上です。温室で管理すると、一定の温度と湿度が保たれますから、胡蝶蘭がグングン成長するでしょう。
胡蝶蘭は、20度前後に保つと花が長持ちしますから、季節に合わせて管理する場所を移動する必要があります。特に店舗や事務所で胡蝶蘭を管理すると、温度管理や日当たりが難しくなるので、帰社する時は、冷暖房で調節して消さない事が大切でしょう。
胡蝶蘭が枯れる間違った育て方
根腐れ
胡蝶蘭は、水やりの頻度がとても重要です。置かれている場所や温度、湿度によって大きく変化しますから、胡蝶蘭の状態をよく観察して水を与える必要があります。目安は、植え込みの苔が乾燥してきたら与える育て方です。
常に湿った状態にしていると、根腐れを起こしますから注意が必要です。表面を触って押した時湿り気が無い場合は、コップ1~2杯の水を与えます。たっぷり与えて乾くまで放置するの繰り返しで、胡蝶蘭は大きく成長していきます。
与える頻度は、季節によっても変化しますし、湿度によっても変わります。お部屋の状況を考えてこまめにチェックしてあげましょう。そして、贈り物で胡蝶蘭をいただいた時は、ラッピング材をはがして飾りましょう。付けたままですと胡蝶蘭が根腐れをおこします。
季節別胡蝶蘭の育て方
春
胡蝶蘭にとって春はまだ寒い季節です。育て方は、室内で管理してガラス越しに日光が当たるような場所に置きます。夜は、気温が下がるので窓から30~40cm位離しておきましょう。
水やりは、植え込みの苔が乾いたら与えます。たっぷりと鉢底から出る位与えてかまいません。受け皿には水をためないようにします。肥料は特に必要ないです。この時期に肥料を与えると根に負担がかかります。
夏
胡蝶蘭は、亜熱帯地方の植物ですから、一番過ごしやすい季節になるでしょう。夏の育て方は、気温が18度になったら戸外へ出します。直射日光の当たらない明るい場所を選び、遮光率40~50%の場所で大きく成長します。
鉢の下にはすのこを敷いて、風通しの良い場所に置く育て方をしましょう。水やりは、胡蝶蘭が最も成長する季節なので、コケが白くなったらたっぷり水を与えます。新芽が出てきて2cm位になったら、液体肥料を週1回のペースで与える育て方をします。固形肥料を置き肥すると、さらにスクスク成長するでしょう。
秋
涼しくなってくる秋頃から胡蝶蘭の成長が止まり、新芽も根も出なくなります。これから気温が下がるので、室内へ移動させます。15度を下回ってきたら移動のタイミングです。直射日光の当たらない、ガラス越しの日当たりのよい場所で育成します。
一度屋内に入れたら、暖かい日があっても外へは出さず室内で管理します。気温が10度を下回ったら、温かい温室や暖房をかけた部屋で育てます。水やりは、数日に1度苔が乾いたら与え、肥料は不要な育て方です。
冬
胡蝶蘭にとって冬は厳しい季節になります。温度管理を適切に行わないと枯れてしまいます。胡蝶蘭に適した温度は20度前後なので、この温度を保てる環境にします。夜間の温度が10度位に下がったら、新聞紙で株を覆い空間の温度が下がらないようにします。
10度以下になると株が枯れてしまうので、温度管理には注意した育て方をします。暖房をかけた部屋に置く時は、乾燥しがちになり株にダメージを与えるので、加湿器などを併用して乾燥から守りましょう。水やりは、月に1度くらいで十分です。肥料の必要もありません。
胡蝶蘭の育て方に関する本
初回公開日:2017年12月03日
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