Search

検索したいワードを入力してください

家庭菜園でのほうれん草の育て方とコツ|プランター/水耕栽培

更新日:2020年08月28日

ほうれん草は、家庭菜園初心者で、ポイントを押さえておけば失敗の少ない野菜です。品種によっては、一年中栽培・収穫ができるので、常に食卓にほうれん草を並べることができます。ほうれん草の失敗しない育て方や品種の違いなどをご紹介します。

家庭菜園でのほうれん草の育て方とコツ|プランター/水耕栽培

春まきのほうれん草の育て方で気を付けなくてはならないのが、気温が高くなって、日が長くなるため、花芽ができて「トウ立ち」してしまうという点です。花芽ができると、そのぶんの栄養が花の分化に取られてしまって、若葉が出なくなり、葉も固くなってしまいます。

春まきでは3~4月までにまくようにして、できるだけトウ立ちの遅い品種を選ぶようにしましょう。また春まきのほうれん草は、生育のスピードが早いので、種をまくのも少しずつにして、何回か分けて収穫するのが育て方のコツです。

ほうれん草の夏の育て方で、最も問題になるのが「トウ立」です。ほうれん草が成長過程で一定の大きさになると、花芽が出ます。その後、日の長さや気温に反応して茎が伸びてトウ立ちになります。

品種によって、日の長さや気温への感応性が異なるので、夏のほうれん草の育て方としては、できるだけ「晩抽性」と呼ばれる感応性の低い品種を選ぶようにしましょう。

ほうれん草の秋の育て方で大切なのは、種をまく時期を9~10月までに蒔くことです。残暑で比較的高温時期の9月にまく場合には、そのまま種をまくのではなく、芽出しをしてからまくと、発芽状態がそろいます。

一昼夜や種を水に浸してから、濡らした木綿の布巾に種を並べて覆っておき、日陰に3~4日置いておきます。すると、白い根が出てくるので、1㎜ほどになったら、畑にまきましょう。繊維がループ状のタオルでは、根が絡まってしまい傷つける危険性もあるので、必ず木綿素材の布巾やサラシなどを使うようにしましょう。

ほうれん草は、冬に栽培するのが最もおいしいといわれています。これは寒さによって凍らないように、ほうれん草の内部の水分を減らし、そのぶん糖分が増えるからです。冬こそ、おいしいほうれん草を栽培する絶好の時期といえます。

冬のほうれん草の育て方としては、霜や寒風、雪などによって葉っぱが傷ついたり、枯れて黄色く変色したりしないようにすることです。そのためには、寒冷紗や不織布などを張って直接冷気がほうれん草の葉に当たらないようにしましょう。

畑でのほうれん草の育て方

畑でのほうれん草の育て方で大切なのは、育てる時期に合わせて種選びをするということです。ほうれん草は、種をまいて育てます。そして、その種はさまざまな品種改良によって、適度の温度によって発芽します。気温によって発芽率が変わってくるので、植えどきはいつなのか、収穫時期をいつにしたいのかなどを考えて、種の品種を選ぶようにしましょう。

連作障害

ほうれん草の育て方では、連作に注意しなくてはなりません。連作とは、同じ場所に同じ種類の植物を植えることです。家庭菜園で、あまり植えるスペースがない場合など、つい同じ場所に植えてしまいますが、とくにナス科やウリ科、ホウレンソウなどのアブラナ科は連作を嫌います。

連作をすると、その野菜の健康を損ねる病原菌や有害な線虫などが多い土壌となってしまいます。また、その野菜が好む栄養素が少なくなってしまっていることもあるため、生育が悪くなったり、途中で枯れてしまったりすることが多くなり、これを連作障害といいます。

この連作障害を無くすためには、土を全部取り換えるか、薬剤で消毒しなくてはなりません。それは、畑での育て方として現実的ではないため、輪作して、1年間は別の野菜を育てて連作障害を予防します。

水耕栽培でのほうれん草の育て方

ほうれん草は、マンションなど土がない場所でも栽培することができます。その育て方が「水耕栽培」です。水耕栽培で使うものは、発芽用スポンジ、ペットボトル、水耕栽培用プランターと培養土です。

まず、水耕栽培での育て方の第一歩として、栄養の入っている水溶液をスポンジに含ませて、発芽を促します。発芽したら苗をペットボトルに移植します。苗がしっかりして大きくなってきたら、今度は、水耕栽培プランターに移植します。水耕栽培プランターには、数㎝の培養土を敷いておきます。この培養土はほうれん草の根をしっかりと支える役目を持っています。

このように、水耕栽培での育て方のポイントは、ほうれん草の成長具合に合わせて植え替えていくことです。また、太陽の光も欠かすことはできません。光合成によって成長していくので、家の中とはいえ、できるだけ太陽の光に当てるように注意しなければなりません。

プランター栽培でのほうれん草の育て方

プランター栽培での育て方で、まず注意したいのがプランターの大きさです。畑に直まきする場合には、条間は10㎝以上とりたいところですが、ほうれん草は、株間が狭くても元気に育ちます。60㎝のプランターなら2条まきができます。

浅めに溝を作って、1㎝間隔で種をまきましょう。そして、株を大きく育てるために、収穫まで2回ほど間引きを行って、株と株の間を大きくしていきます。

ほうれん草は、比較的涼しい場所を好みます。春に種をまいたほうれん草の育て方としては、できるだけ半日蔭のような場所にプランターを移動したりして温度管理を心がけましょう。

一年中収穫が楽しめるほうれん草を育てよう

ほうれん草は、基本的に種から育てる野菜です。小さな種から根や芽が出るさまは、愛情すら感じてしまいます。初心者でも簡単に育てられ、収穫も安定しています。また、種の品種によって、一年中まいて収穫できるというのも魅力です。

土いじりが苦手だという人も、水耕栽培ができて、ちょっとしたインテリアにもなるのでぜひチャレンジしてみましょう。

初回公開日:2017年11月28日

記載されている内容は2017年11月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related