かいわれ大根の育て方|種/土/ペットボトル/簡単/カビ/コツ
更新日:2020年08月28日
新鮮な種を選びます。種は発芽ができる環境になるまで「休眠」しています。休眠期間が短いほど発芽率がよく、無駄がありません。種の入っているパッケージの裏側に印字されている日付がなるべく新しいものを選ぶようにします。
かいわれ大根の育て方が良い悪い以前に、種の鮮度によって発芽率と生育が左右されてしまうためです。
種を一晩水に漬けておく
種まきする前の種を、一晩水に漬けておくとよく発芽します。水に漬けるのは、種にほどよく水分を含ませ「休眠」からさますためです。水に浸さずに直接種をまいてもよほど古い種や、管理状態の悪い種でもない限りはそこそこ発芽しますが、種まき後に早く発芽させたい場合や、発芽率を上げたい場合は、水に8~16時間程度ひたひたの水に漬けておくと良いです。
このテクニックはかいわれ大根に限らず他のスプラウトの育て方や、他の野菜の育て方でも同じなので種まき前のひと手間として覚えておきましょう。
水の量と鮮度に気をつける
かいわれ大根の育て方で一番のポイントであり、気をつける点です。種が水に水没した状態になると呼吸ができずに窒息状態になってしまい、腐ってしまいます。水の量は、種につくかつかないかのギリギリの量を守ります。
また、水の鮮度を保つために最低1日1回は水の取り換えをしましょう。水替えの際には容器もきれいに洗います。清潔な状態をキープすることで根腐れを予防します。なお梅雨の季節や夏場の高温多湿の時期は、朝晩2回ずつ水替えをすることが、暑い時期でも根腐れやカビを発生させることなく育てる育て方です。
気温20~25℃で良く育つ
かいわれ大根は室内であれば1年中育てることができる植物ですが、発芽の温度は20~25℃が適温です。低すぎても高すぎても種は「休眠」している状態なので、発芽率が極端に低くなります。
このため、育て方のポイントとしては、真夏以外は「家の中の暖かい場所に置く」、真夏の気温の高い時期は「家の中の風通しの良い涼しい場所に置く」です。また、発芽後も気温が低い時期や暑い時期は生育が鈍くなります。かいわれ大根がぐんぐん育つ温度は20~25℃、覚えておきましょう。
かいわれ大根のいちばん簡単な育て方
かいわれ大根のもっとも簡単な育て方は、スプラウト栽培用の専用プランターで育てる育て方です。管理が楽なため、何度も繰り返しかいわれ大根を育てようという方は、ひとつ購入して持っておくと便利です。スプラウト専用プランターの特徴は、鉢が二重構造になっていること。上部が目の細かいザルのようになっていて、苗床が不要です。毎日の水替えが非常に楽になります。
かいわれ大根の育て方自体も非常に簡単なものですが、ペットボトルやその他のプラスチック空き容器を使って栽培する場合は、コットンやキッチンペーパー、スポンジなどの「保水力の高い苗床」を用意する必要があります。さらに、根が苗床に絡むほどに成長するまでの期間は霧吹きで水やりをする必要があります。また、収穫後の苗床はゴミになるしか道がありません。
その「ちょっと面倒だなぁ」と思う部分をスッキリさせたのが、スプラウト専用プランターです。
かいわれ大根のカビが生えない育て方
かいわれ大根の育て方でいちばん気を遣う点が、「水の量」「発芽後は毎日水を取り替えること」でした。水分量が多すぎると種がうまく呼吸できなくなり、成長どころか腐ってしまうためです。
また、水の量や毎日きちんと水の取り換えをしていてもカビが生えてしまうことがあります。じめじめとした湿度の高いところ、風通しの良くない場所で栽培しているとカビの発生率が高まります。また、苗床にティッシュペーパーやキッチンペーパー、スポンジなどを使っているとザルや網を使った育て方と比べるとどうしてもカビが生えやすくなってしまいます。
カビ発生を予防するためには「風通しの良い場所で栽培する」、「水替えは適量を、毎日きちんと」この2つがカビさせない育て方の鉄則と覚えておきましょう。
白いカビと間違えやすい「根毛」
発芽した直後に、種の周囲に白くふわふわとしたカビのようなものでびっしりと覆われていることがあります。かいわれ大根の育て方に不慣れた方だと「カビかな」と心配になりますが、これは「根毛」といって根の部分から生えている産毛です。根が成長すると根毛は目立たなくなりますから、慌てずに1~2日ほど様子を見てください。
かいわれ大根の「リボベジ」は可能か
人参や大根のへたや、ネギの切り落とした根の部分、豆苗を水に漬けておくと再び葉や茎が伸びて再利用することができます。このことを「再生栽培」または「リボベジ」といいます。
かいわれ大根も豆苗と同じようにリボベジができそうと思いがちですが、結論から言うとかいわれ大根のリボベジは、残念ながらほぼ不可能です。その理由は、他のリボベジできる野菜とは違い、「もう一度成長するだけのエネルギーが種にもう残っていないから」です。1回目の発芽と成長でエネルギーや養分を使い切ってしまっているため、再生できる力がありません。
もったいないように感じますが、使い終わったかいわれ大根の苗床の再利用は諦めるよりほかありません。
かいわれ大根の育て方のコツ
初回公開日:2018年01月10日
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