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びわの育て方|種/苗木/鉢植え/剪定/肥料/袋かけ/何年

更新日:2020年02月17日

秋に多くの実をつけるびわの木は、とても育てやすい木です。びわの木は育てる場所によって、育て方が違います。鉢植えでも育てられるびわの基本的な育て方から、袋かけや剪定のコツをご紹介します。びわの育て方を知って甘い果実を収穫しましょう。

びわの育て方|種/苗木/鉢植え/剪定/肥料/袋かけ/何年

「なつたより」は、平成21年に品種登録された新しいびわです。味の良い「長崎早生」と大きな果実が特徴の「福原早生」を交雑して生まれた品種です。着果してから収穫までが早く、果皮の生理障害が無いのが特徴です。

種まきや植え付けは、4月ごろに行い寒い時期は避けます。収穫時期は5~6月ごろで、爽やかな香りがしてきて、実がオレンジ色になったら収穫のタイミングです。追熟はしないので、完全に熟してから収穫する育て方です。

風通しの良い日当たりに植えてあげれば、庭植えなら水やりはほとんど必要ありません。病害虫被害も少ないので、暖かい地域なら大きく育てられるでしょう。夏の日照りだけは注意して水の様子をみて、4月上旬に摘果を行い袋かけをします。8~9月ごろに剪定を行うサイクルで、毎年多くの実りがあるでしょう。

びわの木の育て方

何年か収穫をしているびわの木は、花芽分化が終わって、花蕾が大きく成長する前の8月下旬から9月、実を付けたことの無い木は2月中旬旬に剪定を行います。そして、常緑種であるびわは、年間4回肥料を施します。芽かきは秋になる頃に行い、発芽する芽は、2~3cm以上大きくしないようにこまめにかきます。芽かきは、樹形を維持する大切な作業です。

10月になったら、開花の始まる前に貧弱な花房や葉数の少ない枝に付いた花房を摘除します。成木では1年生枝の数、およそ半分を目安に花を残す育て方をします。残した花房の小花がばらけ始めたら。上段部を切りこんで摘蕾します。着果数を制限することで、果実を太らせて良い実りができる育て方になります。

年を越して、3月以降になったら摘果作業をします。摘果が終わったら袋かけをして、収穫を迎えます。収穫後は 礼肥を早めにして1年のサイクルが終わります。

びわの肥料を使う育て方

びわの肥料は、2~3月、6月、9月、11月の年4回施します。2~3月と6月は緩効性肥料、9月11月は堆肥や油かす、骨粉、鶏糞などの有機性肥料を、株から少し話したとこに施す育て方をします。

びわの育て方に必要な袋かけの方法

びわの袋かけをする前に、3月下旬から4月上旬に摘果を行います。摘果を行うと、大きくて肥大したびわが実ります。きちんと摘果をしたびわは、通常のびわより100g大きくなり、糖度も高くなります。おいしく食べるには、摘果をする育て方をします。

果実袋を使った袋かけは、春の強風がおさまった5月ごろに行います。この時、風に飛ばないように、しっかり袋をかけてしまうと果梗が傷んで落ちてしまいます。力加減がとても難しい作業なので、慎重に行いましょう。初めてびわの袋かけをする場合は、全てのびわに袋をかけず、何もしないびわも取っておくことをおすすめします。

袋かけは、100円ショップのネットやキュウリネットでかまいません。ベテランの方も非常に難しい袋かけ作業なので、初心者の方は失敗覚悟で挑みましょう。

びわの育て方には何年かかるのか

びわは実をつけるまでどれくらいかかるのか気になりますが、種の場合はお話したように、8~10年以上かかります。苗の場合は、5~6年くらいでどちらも品種によって多少の誤差はあります。

びわが実を付けるまでは、育てている環境や育て方により大きく変化します。一応の目安はありますが、実際に育ててみないと分からないのが現状です。全く手をかけないと美味しい実を付けないですが、手をかけすぎて肥料を多く与えすぎても良く育ちません。

肥料を多く与えてしまうと、子孫を残そうとせずヌクヌクと育ってしまい、実を付けなくなります。適度な愛情が必要で、多く実を付けてもらうには、土壌の状態や環境にあった育て方が必要なのでしょう。

びわのベランダでの育て方

ベランダでびわを育てる場合は、ホームセンターなどで販売されている苗木を購入しましょう。接ぎ木タイプのびわを選んで、大きく育たないようにする育て方をします。苗木を購入したら3月上旬から4月下旬に植えつける育て方をします。

7~8号サイズの鉢植えに植えつけて、市販の果樹用培養土を使って育てます。日当たりのよい場所に置き、植え付けたら水をたっぷり与えます。肥料は年に4回施し、ベランダ育成の場合は剪定が大切になります。

植えつけた翌年に、主枝とする2本を残して他の枝は切ります。主枝は誘引して、横に寝かせるようにします。その後、2~3年は剪定の必要がありませんが、4~5年すると大きくなるので、主幹を切って低い樹形にする必要があります。太い枝を切る場合は、病気にならないように、切り口に傷薬を塗っておきましょう。

10号以上の大きさに成長するとベランダでは無理なので、庭に植える育て方に変えます。

びわの病気に注意する育て方

びわは庭植えの場合、病気になることはほとんどない丈夫な木です。ただし、日当たりの悪い場所や風遠しの良くない所に植えると病害虫になるので注意しましょう。

鉢植えの場合いは、枝や幹に発生して被害部分は枯れてしまう「がん腫病」や、葉に淡褐色の斑点ができる「灰斑病」などにかかります。

害虫は「モモチョッキリ」が付き、果実に穴を開けたりします。早めに袋かけをすれば、害虫の心配は減るでしょう。

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初回公開日:2018年01月07日

記載されている内容は2018年01月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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