びわの育て方|種/苗木/鉢植え/剪定/肥料/袋かけ/何年
更新日:2020年02月17日
びわの種からの育て方
びわの種まきは、5~6月が最適です。実をつけるまで8~10年くらいかかるので、じっくり育てたい人におすすめの育て方です。種は、脱脂綿やスポンジを使って発根させてから植えつけます。
まず、実からびわの種を出して果肉をしっかり洗い流します。種の周りにある茶色い皮を剥き、水に湿らせて1~2cmの厚さの脱脂綿かスポンジを容器に入れ、上に種を置きます。びわの種が、半分くらいまで浸かるように水を入れると発芽します。
発芽したら、育苗ポットなど小さな鉢に植え替えて、苗が十分に育ったら鉢か地面に植える育て方です。
びわの苗木からの育て方
びわは日光が大好きで、日当たりの良い風通しの良い所に苗を植える育て方をします。多湿な場所に植えてしまうと、害虫が大繁殖しますから注意が必要です。植えつける時期は、暖かくなった頃が最適です。関東より西では、みかんの木を防寒無しで栽培できる地域なら冬でもかまいません。
土は中性から弱酸性の土壌で、水はけのよい場所に植えます。土質は選びませんから、phの調節は必要ありません。水やりは品種や土質にもよりますが、夏の日照りが続く時には水を与える程度です。
肥料は、2月に有機質肥料か速効性化成肥料を元肥として施します。庭植えは日当たりと風通しを確保すれば、病害虫の心配はほぼ無いでしょう。
びわの鉢植えでの育て方
植え付け時期は関東より西は2~3月ごろ、寒さが緩んだ頃に鉢植えをする育て方をします。びわは根が酸素を好むので、深く植えすぎると失敗します。木がまっすぐ成長するように支柱を立て植え付けします。
植え付け時、枝の切り詰めは必要ありません。植えつけ時に使う土は、果樹・花木用の土を使った育て方をします。鉢植えにして2~3年目になると、枝分かれしやすくなり、同じ位置から何本も枝が発生してきます。
3年目以降になり樹高が高くなってきたら、1か所あたり枝分かれが2~3本になるようにします。鉢植えは、春から木は日当たりが良く、風通しの良い所に置く育て方をします。雨が直接当たらに場所に置くと、害虫が発生しにくくなります。冬は-3度以下にならない置き場所にしましょう。
水やりは、土が乾いたらたっぷり与え、3月に元肥、6月に追肥、9月に礼肥を施します。鉢全体に均一になるように施す育て方です。
植え替え
びわは根の張りが早いので、植え替えが必要になります。最低でも2~3年に1回は植え替えをする育て方をします。植え替える時は、土はほとんど落とさず、太い根を傷つけないように新しい用土に植え替える育て方です。
鉢植えで育てられるのは10号までが限界ですから、それ以降は庭植えをして育てましょう。
びわの剪定方法と育て方
鉢植えの剪定
びわの剪定のやり方は、植えてから3年以上たち、樹高が高くなってきたら行います。木の中心部、一番高い位置の芯を止めます。鉢植えの場合、樹高が高くなると困りますから、高くなってきたらその都度行う育て方をします。
この時、一気に太い枝を切ってしまうと、翌年の実りが悪くなるので注意しましょう。太い枝を切り戻す時は、切る長さを50cm程度になるようにします。そして、脇に出ている不要な枝を間引き、1本で2~3本になるように間引きます。
適度に間引くことで、老木になっても結着量が落ちることなく育てられます。最後に、鉢に近い部分にある葉が少ない枝を間引きます。
何年も葉を伸ばしていた場合、付け根付近の葉が落ちて果実がなる部分が外周部分ばかりになります。付け根部分も新しい枝を出すために、間引く作業をする育て方です。
地植えの剪定
びわの選定作業は上から下に向かって進め、大きく伸びた幹や混みあった枝を間引く育て方をします。びわは、年に3回新しい芽を出します。そのままにしておくと10m位まで成長しますから、収穫に無理のない3~4m位に調節すると良いです。
枝の剪定は、木の熟成度によって違います。実をつけたことのない木は2月、実をつけるようになった木は8月下旬から9月に剪定します。剪定方法は2つあります。茂木など、まっすぐ上に枝が生える品種は「変則主幹形」に仕立てます。田中などは横に広がりますから「杯状形」に仕立てます。
形別選定法
「変則主幹形」は、幹を2~3mの高さで切ります。横に広がる枝は、3~4本左右互い違いになるようにします。横に生える枝の上下は30~45cm程度開けて切ります。
「杯状形」は、2~3本の枝で盃のような形になるように低く仕立てます。ハウス栽培をする場合に最適です。高さが1.8~2mになるように高さを揃えて剪定します。
新種びわ「なつたより」の育て方
初回公開日:2018年01月07日
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