テッポウウリの特徴6つ|種子が爆発して飛び出す植物5つ
更新日:2020年08月28日
テッポウウリとは
植物の中では虫を食べてしまう食虫植物や、他の植物に寄生して成長する寄生植物など、変わった生態の植物がいます。テッポウウリも不思議な植物で、名前のように変わった生態をしています。テッポウウリとはどのような植物なのか、変わった名前の由来などを調べてみましょう。
名前の由来
熟れた果実から勢いよく種を噴射する姿からテッポウウリと名付けられました。この特性がを呼び、最近では夏休みの体験教室でも使われを呼んでいます。
発砲体験は植物園の体験イベントなどで行われおり、熟したテッポウウリを発射台に置き、どれくらい種を飛ばせるかを競います。目の前で噴射のシーンを見ても一瞬の事で、目視は難しいでしょう。実際にテッポウウリの噴出を見たい人は、体験教室へ行ってみましょう。
テッポウウリの特徴6つ
勢いよく種を飛ばすことで注目されているテッポウウリですが、どのような特徴があるのでしょうか。身近に見る事のできない種類ですから知らないとこが多いでしょう。テッポウウリの名前についてなど、特徴を6つ紹介します。
特徴1「和名」
和名は「テッポウウリ」です。語源となったのは、果実が熟すると種子を勢いよく放出する姿からイメージして付けられました。
テッポウウリは、地面から吸い上げた水分を身の中に溜めて、その水の圧力を使って勢いよく種を噴射します。かなり迫力のある噴射力ですから、この名前が付けられたのでしょう。
特徴2「漢字表記」
テッポウウリは漢字で「鉄砲瓜」と書きます。本物の鉄砲のように種を飛ばすことから、この名前が付けられました。まさに、ロケットのように発射する姿は圧巻です。種を飛ばす時のスピードは時速200km、飛距離3mになります。
効率よく広範囲に種を飛ばすことで、多くの子孫を残すことができます。ネットには多くのテッポウウリの動画が公開されています。気になる人はチェックしてみましょう。
特徴3「植物分類」
テッポウウリの植物分類は「ウリ科テッポウウリ属」です。ウリ科の多年草ですから一年草扱いになります。日当たりが良ければ荒れ地でも生息する事ができ、横方向に広がってどんどん成長します。
草丈は20~30cm程度になり、茎は地を這って横へ横へ成長していきます。本種の場合は、巻きひげは持たず粗い毛が密集しています。葉は厚みがありしっかりと光を吸収しています。
特徴4「園芸分類」
テッポウウリは園芸分類では一年草になります。3~11月ごろ3cm程度の花をつけ、本種はかぼちゃと同様に雌雄異花です。花が咲き終ると長さ7センチ程度の果実をつけ黄色く完熟します。
果実はやがて熟れてきて、柄から離れる時に柄の取れた穴から種子を含んだ粘液の果汁を勢いよく噴射します。一瞬の事なので、目視で確認するのは難しいですが、運よく見られた人は驚くでしょう。
特徴5「用途」
テッポウウリは、有毒植物ですから取り扱いには注意しましょう。果実や果汁にはククルビタミンEが含まれており、食べると苦く激しい嘔吐や下痢を起こします。この効果を利用して下剤に用いられていました。
古くはギリシャ時代から下剤として利用され、日本でも薬用植物として使われていました。
初回公開日:2018年09月25日
記載されている内容は2018年09月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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