エアコンの水漏れ原因は・対処方法・使い続けることは可能か
更新日:2018年10月03日
ここまで見てみると、水漏れが発生した場合、エアコンを買い替えるより修理した方が安いように感じます。しかし、以下のケースに当てはまる場合は、エアコンを買い替えるより修理した方が高いケースが多いです。自分のエアコンは以下のケースに当てはまるのか、修理か買い替えどちらにした方が安く済むのか、しっかり確認しておきましょう。
動かすとブレーカーが落ちる
電化製品を一度に一気に使うとブレーカーが落ちることが多々あります。ブレーカーが落ちる経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
エアコンも電化製品なのでそれに含まれていると思いがちですが、エアコンとブレーカーは実は何の関係もありません。エアコンはエアコン専用のコンセントから電気を受け取っているので、ブレーカー自体とは何のつながりもありません。
しかし、それにもかかわらずエアコンを使うとブレーカーが落ちるということもあります。それは、エアコン内で漏電やショートが起こっている可能性が高いです。この場合、修理するとなると5万円以上かかるケースが多いので、修理ではなくエアコンを買い替えることをおすすめします。
2年以上調子が悪い
調子が悪い状態で2年以上使用している段階で、エアコンはもうボロボロだと言えるでしょう。特に何も対処方法などを施さず2年以上使用していたのなら、今すぐに新しいエアコンに買い替えることをおすすめします。このまま使っていてもエアコンとしての意味はほぼありません。
一方で、ガスもしっかり補充している、定期的に掃除をしているにもかかわらず2年以上調子が悪い場合は、エアコンが複数箇所壊れてしまっている可能性が高いです。先ほど挙げた部品の値段で考えると、修理箇所が1箇所なら5,000~10,000円、5箇所になると最大5万円かかってしまいます。これなら新しいエアコンを買った方が賢いと言えます。
冷房・暖房がおかしい
冷房に設定しているのに暖かい風が吹いてくる、逆に暖房に設定しているのに冷たい風が吹いてくる。これは良くある例です。冷媒ガスが切れていることによって起こる現象なので、ガスを補充すれば基本直ります。
しかし、ガス漏れをしてしまっている場合は話は別です。ガス漏れしていると、ガスが漏れている箇所を特定するのと溶接を行うのとだけで5万円以上かかってしまいます。
加えて厄介なことが、ガス漏れは再発する可能性が高いということです。仮にガス漏れが再発したとしたら、さらに5万円かかることになるため、最終的には10万円かかってしまいます。10万円かけるくらいなら、新しいエアコンを買った方が断然お得です。
水漏れ予防はエアコンクリーニング!
ここまで、エアコンの水漏れの原因や対処方法などについて見てきました。水漏れの原因を知り対処するのは大切なことです。しかし、水漏れする前に予防しておくことがやはり1番です。水漏れ予防や対策はいくつもありますが、ここでは業者にお願いするエアコンクリーニングと、自分でできる対策方法の2つに的を絞って見ていきます。
まずエアコンクリーニングについて見ていきましょう。エアコンクリーニングを行うことで、水漏れに対してさまざまな予防が可能となります。業者さんがやってくれるということもあるので、自分でやるのと比べるとやはり安心感が違います。水漏れが不安な方は、ぜひエアコンクリーニングを行っておきましょう。
高圧洗浄で汚れを徹底除去
エアコンの熱交換器は、水を発生させる場所でありつつ汚れがつきやすい場所でもあります。したがって、熱交換器の汚れをしっかり除去することが水漏れ防止につながります。
しかし、この熱交換器についた汚れは、ものによっては強力です。市販のスプレーやスチームによるクリーニングなどを施すと、表面のカビや汚れは落とすことができますが、裏の方や奥の方の汚れまで落とし切ることはできません
エアコンクリーニングを行うと、熱交換器を大量の水で高圧洗浄し、汚れを徹底的に除去してくれます。近年ではどの業者さんも高圧洗浄をしてくれますが、なかにはしてくれない業者さんもいます。エアコンクリーニングを依頼する際に、高圧洗浄をしてくれるかどうか確認すると良いでしょう。
汚れによって洗浄剤を使い分け
エアコンクリーニングでは、ほとんどの業者が、エコな洗浄剤から強力なアルカリ性の洗浄剤まで幅広く取り揃えています。その中からそれぞれの汚れに適した洗浄剤を使い、エアコンクリーニングを行ってくれます。
エコな洗浄剤と聞くと何やら良さそうなイメージがありますが、その一方で強アルカリ性の洗浄剤と聞くと、後々何か影響がないか不安に感じる方も多いのではないでしょうか?その点に関しては心配ありません。
業者さんは後々不具合が起きないように、洗浄後には酸性の中和剤で仕上げ処理をしたり、高圧洗浄で洗浄剤を汚れと一緒に流したりしてくれます。不安だという方はこれについても、エアコンクリーニングを依頼する際に聞いてみると良いでしょう。
自分でできる水漏れ対策
それでは次に、自分でもできる水漏れ対策について見ていきましょう。エアコンクリーニングは業者がやってくれる水漏れ対策なので、エアコンクリーナーを行っておけば自分で何か対策をする必要はほとんどないですが、やはりどうしてもそれなりにお金がかかってしまいます。対策の段階であまりお金をかけたくないという方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
エアコンの設定
エアコンの設定がしっかりしてあるだけで水漏れ対策になります。設定する箇所は「風量」と「風向き」です。皆さんの中で、以下のような設定をしている方はいませんか?
・風量を弱風や微風に設定している
・ルーパーを下向きにしている
弱い風量で室内を冷やそうとすると、エアコン本体が冷え過ぎてしまいます。その結果、エアコン内部に霜がつきホースへの水路が妨げられてしまうことがあります。また、ルーターを下向きにして長時間エアコンを稼働させると、ルーパーに結露が付着することがあります。これらが水漏れの原因となってしまいます。
風量と風向きを自動に設定しておけば、状況に応じてエアコンが最適な状態になってくれるので、水漏れ予防につながります。
初回公開日:2017年10月20日
記載されている内容は2017年10月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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