スエードの靴の手入れ方法・水洗いの洗い方・100均グッズ5
更新日:2020年08月28日
スエードとはどんな革?
スエードという革はどんな革なのか、その素材についてまず確認ましょう。このスエードという革にも表と裏があります。それぞれは「銀面」「床面」などと呼ばれます。そしてその使用方法は使いかたなどにより異なってきます。
・一般的な革製品の場合=革の表面の「銀面」を使用します。
・起毛革の場合=革の裏側の「床面」を使用します。
2種類に分けられるのは使用目的に応じてですが、この起毛革がスエードのことです。この裏側に紙ヤスリなどでさらに毛羽立たせることで、あの独特なスエードの質感が生まれてきます。
スエードとヌバックの違い
ではこのスエードに似た質感の皮があります。見た目も触り心地もあまり変わりがないのが「ヌバック」です。その違いは使用する皮が表面か裏面かの違いです。
スエードが裏側(内側)を起毛させた革のことに対して、ヌバックは表面の皮(銀面)を鞣してから、サンドペーパーなどで擦り毛羽立てることで柔らかい手触りへと仕上げた革のことです。そのためこの2つには違いがあります。
スエード:起毛された毛足が長く、手触りが滑らかで光沢はあまりなく革は薄い。
ヌバック:起毛された毛足が短く細かく、より手触りが滑らかで光沢が強く革は厚め。
特に違うのが毛足の長さです。裏側の繊維を使うスエードは毛足が長くなります。「スエード」という名前は、スウェーデンで技法が開発されたからです。
スエードの靴の手入れ方法
実は難しいと思うスエード靴のお手入れは、おもったよりも簡単です。スムースレザー(ツルツルの皮)は磨き上げるという手間がかかり、使う道具もいろいろ必要になります。しかしスエードは使う道具も少なく、スムースレザーより手順が少ないお手入れ方法です。きちんと手入れさえすれば長く愛用できるのがスエード靴の特徴です。それは「3つの基本的なポイント」を実行することです。
・新品のスエード靴は履く前に防水スプレーをしましょう。
・履いてお出かけした日はきちんとブラッシングしましょう。
・スエード靴に着いた汚れはその日のうちに取り除きましょう。
基本的なこの3つのお手入れポイントをいかにきちんと徹底できるかどうかが、長くスエード靴を綺麗に履けるかどうかです。
簡単
スムースレザーの場合はクリームなどを使って「磨き込む」という必要がありますが、スエード靴のお手入れはブラシで汚れを取りあとは毛並みを整え「ブラッシング」するというお手入れです。
つまりスエード靴のお手入れは、ブラッシングが基本です。道具といってもブラッシング用の2種類の「毛ブラシ」と「ゴムブラシ」です。
履いた後にブラッシングをするだけということは、靴クリームを付け磨き上げるというお手入れが要らないだけでも実に簡単です。
毛ブラシ
ブラシにしても「豚毛ブラシ」「馬毛ブラシ」またカラーに合わせてお使いの方もいらっしゃいます。スエードの基本的なお手入れにはブラシの数を揃える必要はありません。(画面左下の小さいのはクリーム用のブラシでスエード用ではありません。)
ホコリを取り去るためのブラシです。外出すれば当然ホコリが足元につきます。ほおっておくとスエードの毛足の中に入り込んでしまうのでできることなら履いた日にはお手入れしましょう。
①スエード毛並みに逆らうようにブラシを使ったお手入れです。=ホコリ取りのためです。
②次に毛並みに沿ってブラシを使いお手入れします。=毛並みを整えるためです。
※注意点は力加減です。スエード靴の毛が抜ける危険がありますので、優しくブラッシングしましょう。
ゴムブラシ
スエード靴の毛の奥の方にホコリなどの汚れが溜まってしまった時のお手入れに使用します。ゴムブラシを使うお手入れで、スエード靴の毛が立ち上がり綺麗になります。その後には毛のブラシをかけるお手入れで毛並みを整えます。
消しゴム
お気に入りのスエード靴が汚れてしまうとショックです。そんな時どうしますか。諦めるという人に一言「諦めるのはまだ早い」。焦らずもう一つの手入れ方法で対処しましょう。
もちろん軽いホコリなどの汚れのお手入れなら、ブラッシングという方法のお手入れだけでもきれいになります。しかし、ブラッシングだけで落ちない場合もあります。そのような時には「スエード靴用の消しゴム」を使ったお手入れをしてみましょう。
消しゴムタイプは、スエード靴の汚れに気づいた時、サッとお手入れすれば汚れが落とせるという点がポイントです。鉛筆を消す容量でとても簡単なお手入れです。意外と綺麗になりますから、この消しゴムでのお手入れもためしてください。
ただし「もうちょっと」と無理に擦って落とそうとすると、スエード靴の革の色が落ちる場合もあります。ある程度やっても綺麗にならない場合は諦めてください。
革専用汚れ落とし消しゴムスエード用
初回公開日:2017年10月18日
記載されている内容は2017年10月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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