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ブランデーのナポレオンの種類|値段/飲み方/XO/特級表示

更新日:2020年08月28日

ブランデーのナポレオンと聞くと高級なイメージがありますが、どんなブランデーなのでしょうか?種類によって味や値段、飲み方などは違うのでしょうか。なぜナポレオンと呼ばれるのか、XOとはどう違うのかなどブランデーナポレオンについて詳しくご紹介していきます。

ブランデーのナポレオンの種類|値段/飲み方/XO/特級表示

ブランデーを飲んだことがありますか?

ブランデーと聞くと高級なイメージを持つ人が多いでしょうが、特に若い人にとってはどちらかというと、なじみの薄いお酒ではないでしょうか。

ブランデーは、ウィスキーとどう違うのか聞かれても、答えられる人はきっと少ないことでしょう。また、ボトルに「ナポレオン」や「V.O.」といったような文字をよくみかけますが、どういう意味や違いがあるのかわからないという人も多いです。

今回は、そんなブランデーについての基礎知識やブランデーの中でも特に「ナポレオン」について、詳しくご紹介していきます。

ブランデーとはどういうお酒?

ブランデーとは、語源はオランダ語の「焼いたワイン」を意味し、果実酒を蒸留させて作ったお酒の総称です。オランダ語では「ブランダウェイン」、アメリカに渡り「ブランディワイン」となり、ワインがとれて「ブランディ」として広まったといわれています。

つまり、ワインを蒸留させて作ったお酒がブランデーということです。主に白ブドウのワインを蒸留して樽などで熟成させたものを指しますが、他にはサクランボから作ったチェリーブランデー、りんごのアップルブランデーといったものもあります。

蒸留酒ということで、アルコール度数は高く平均すると40~50度ぐらいありますが、同じくらいの度数のウィスキーと比べると、甘い香りで口当たりがまろやかなため、度数が高いわりには飲みやすいお酒だと感じる人が多いお酒です。

「ナポレオン」とは?

ブランデーのボトルに書いてある「NAPOLEON(ナポレオン)」とは、何を意味するものなのでしょうか。ブランデーの銘柄と勘違いしている人もいるようですが、実はナポレオンとはブランデーの熟成度を表す符号です。

ブランデーの主な熟成度を表す符号

◆3つ星(スリースター)→7~10年熟成させたもの〈コニャックとアルマニャックは最低蒸留後3年たった原酒を使用したもののみ表示可能〉
◆VO→very old(とても古いものという意味)11年~15年熟成したもの
◆VSO→very superior old (とても優れた古いもの)16年~20年熟成したもの

◆VSOP→very superior old pale (とても優れた古い澄んだもの)
 20年~30年熟成したもの〈コニャック、アルマニャックでは蒸留してから5年以上経った原酒を使用したもののみ〉
◆VVSOP→very very superior old pale(とてもとても優れた古い澄んだもの)
 通常30~40年以上熟成したもの

◆ナポレオンクラス→熟成が最高ランクのもの
 コニャックは7年~30年熟成したもの(コント6以上)の規定あり
 アルマニャックは5年~12年熟成(コント5以上)の規定あり
◆XO→extra old コニャックはコント6以上、アルマニャックはコント5以上
◆Hors d'age(オールダージュ)→コント6以上〈ナポレオンクラス以降はコニャック、アルマニャックでは蒸留してから7年以上経った原酒を使用したもののみ〉

コント7以上の基準は決められていない他、ナポレオンやXOには上限がないので、同じナポレオンでも熟成年数に大きな開きがあり、ナポレオンと名をつけていてもピンからキリまであるということです。

なぜ「ナポレオン」なのか?

最高ランクの熟成度を持つブランデーになぜ「ナポレオン」という符号がつけられたのかというと、フランスの皇帝ナポレオン一世に男の子が生まれたとき、コニャックのメーカーが祝意を表すために、ブランデーに「ナポレオン」という名前を付けたことが由来とされているという説があります。

また、セントヘレナ島に流されたナポレオンに、彼と親しい間柄のコニャックメーカーの創業者がコニャックを送り、それを盗んで飲んだイギリス兵が「さすがナポレオンのコニャックだ」と叫んだことからきているといった説もあり、ナポレオンと符号をつけた由来は諸説あるとのことです。

皇帝の名を付けたことから確かに高級感が出ますが、安いお酒ばかり作っているメーカーにおいては、その中でもまだましなものに対しても「ナポレオン」という名をつけているところもあるので、すべてが高級ブランデーかというとそうではないということです。

コニャックやアルマニャックとは?

コニャック

コニャックとは、フランスのコニャックという町の周辺で作られているブランデーのことをいいます。原料には「ユニブラン」という品種の白ブドウが使われ、銅製のポットスチルを用いて2回単式蒸留を行って得たアルコール度数約70%の精留分を、2年間オーク樽で熟成させてから水で40%の度数に希釈して作られたブランデーです。

アルマニャック

アルマニャックは、フランス西南部のアルマニャック地方で作られているブランデーです。ルイ15世にも愛されたブランデーで、フランス最古のブランデーはアルマニャックだといわれています。

ブドウの品種は「ユニブラン」の他に「フォル・ブランシュ」「コロンバール」といったものも使われています。半連続式蒸留という伝統的な製法を使い、コニャックが2回蒸留を行うのに対して、ゆっくり時間をかけて1回蒸留したものを使って作られています。

コニャックもアルマニャックもその地方でしか作られないもので、定められている製法で作ったものだけが名乗れるブランデーの一種です。シャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインだけが「シャンパン」と名乗れるのと同様で、どちらも高級ブランデーとして並び称されている、品質のいいブランデーであることは間違いありません。

ブランデーの「コント」って何?

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初回公開日:2017年11月11日

記載されている内容は2017年11月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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