シャンパンとスパークリングワインの違い|味/値段/見分け方
更新日:2020年08月28日
シャンパンとスパークリングワインの違いって?
ワインには赤・白・ロゼ以外にもシュワシュワと泡の出る発泡性のワインがあります。パッと見ただけでは同じように見えますが、シャンパンなのかスパークリングワインなのか、どうやって見分けたら良いのでしょうか。また、シャンパンとスパークリングワインには一体どんな違いがあるのでしょうか。
シャンパンとスパークリングワインの違いについて今さら聞けない疑問にこれからお答えしていきます。
総称
発泡性ワインを総称して「スパークリングワイン」と呼びます。つまり、シャンパンはスパークリングワインの一種ということになります。
では、広義のスパークリングワインの中から「シャンパン」と呼んでいいものに絞り込むためには、一体どのような条件が必要になってくるのでしょうか。
条件
まず、「フランスのシャンパーニュ地方で生産されていること」、これがシャンパンの絶対的基本条件となっています。フランスにはワインの法律があり、他にもさまざまな条件が細かく定められています。
特定の品種の葡萄を使いシャンパーニュ方式という伝統製法で作られ、アルコール度数は11%以上で最低でも15カ月以上熟成させることなどなど、非常に細かく定められています。
これらの条件をクリアしたスパークリングワインだけが「シャンパン」と名乗る事ができます。このようにワインの法律にはとても細かい規約があり、とても全部は覚えきれません。
簡単に「シャンパーニュ地方でつくられたスパークリングワインがシャンパン」「シャンパーニュ地方以外でつくられた発泡性ワインはみなスパークリングワイン」と覚えておけば十分でしょう。
アルコール度数
シャンパンとスパークリングワインには、アルコール度数に関しては明確な違いはありません。先に述べましたようにシャンパンは「アルコール度数11%以上」と法律で定められています。スパークリングワインには特に規定はないのでさまざまですが、一般的に「10%~12%」くらいのものが多く流通していますので、どちらもアルコール度数に大きな違いはありません。
ただ最近では、アルコール度数5%以下の非常に軽くて飲みやすいスパークリングワインもつくられていて、それほどお酒に強くない女性にもがあります。
カロリー
シャンパンとスパークリングワインにはカロリーの違いは特にありません。どちらも一般的に「100mlあたり100kcal程度」と言われています。
これに比べてワインは赤・白・ロゼに関わらず「100mlあたり73kcal程度」と言われていますので、シャンパンやスパークリングワインの方がちょっとカロリーが高めであるといえます。
750mlのフルボトルを1本空けたとしたら750kcalも摂取することになってしまいます。これにワインと相性の合うチーズやローストビーフ、ピッツァなどの美味しいおつまみが加わったら、総カロリーは恐ろしいことになります。ダイエット中の方はシャンパンとスパークリングワインのカロリーにはくれぐれも気を付けましょう。
シャンパンとスパークリングワインの味の違いって?
シャンパンとスパークリングワインの味の違いといっても「シャンパンの方が格が上だから美味しい」などと決まっているわけではありません。銘柄によって味のニュアンスにはさまざまな違いがありますから、どちらの方が美味しいと決めることはできないでしょう。
ただ、先にも述べましたようにシャンパンは法律で定められたさまざまな厳しい条件をクリアしてつくられているのですから、スパークリングワインと比べると「ハズレが少ない」という意見もみられます。
では、次に「甘口と辛口」という味の違いについてはどうでしょうか。シャンパンやスパークリングワインの甘口と辛口の違いは、一体どこからくるのでしょうか。ぶどうの品種の違いなのでしょうか。
甘口
シャンパンやスパークリングワインに限らずワイン全般に言えることですが、ワインの原料となるぶどうは食用ではない醸造専用のぶどうです。しかし、甘口用の品種、辛口用の品種というものが存在するわけではありません。同じぶどうの品種から甘口のワインも辛口のワインもつくることができます。
では、一体甘口と辛口の違いは何で決まるのでしょうか。ワインの醸造には「酵母菌」の働きが欠かせません。この酵母菌がぶどうの糖分を食べ進んでいくことで、アルコールが発酵してお酒になるという仕組みです。この酵母菌の働きをコントロールしていくことで、お酒の味が決まっていきます。この酵母菌の働きを途中で抑えて糖分を残したものが「甘口」になります。
辛口
初回公開日:2018年02月19日
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