基本のワインの飲み方・マナー
更新日:2020年08月28日
基本のワインの飲み方
ビール、焼酎、ジン、ウォッカ、カクテル、日本酒、と世界中に様々なお酒の種類がありますが、あなたは飲みに行ったら何を飲みますか?今、「ビールで乾杯」の次に、ワインがとってもです。
食事の充実したワインバーや、ふらっと気軽に立ち寄れるスタンディング式のワインバーなど、ワインを楽しめる飲み屋さんがかなり増えています。ワインメインのお店でなく、お寿司屋さんや焼き鳥屋さんでも、アルコールはワインを合わせる飲み方をしているお店も増えています。
仲間と飲みに行って「次ワインをボトルで頼んじゃおっか!」と言う場面も多いでしょう。そんな時に「ワインの飲み方がわからないよ〜」と焦る前に、外食時のワインの飲み方や、グラスワインの飲み方のポイントを掴んでおきましょう。
ワインの種類
まず初めに覚えておきたいことは、ワインの種類です。ワインを正式に分類すると4つの種類に分けられます。
みなさんがよく飲まれるのは、『シャンパン』『赤ワイン』『白ワイン』だと思いますが、これがどのカテゴリに分類するかも見ておきましょう。あなた自身が触れる機会の多いワイン、またはお好きなワインから覚えて行くの、ワインの飲み方を覚えるポイントです。
スパークリングワイン
スパークリングワインとは発泡性のワイン全般をさします。通常ワインは発酵の時点で炭酸ガスを放出しますが、発酵しきらないうちに瓶詰めしたり、人工的に二酸化炭素を加えてつくるワインをスパークリングワインと言います。
日本での『シャンパン』はスパークリングワインの種類の内の一つです。スパークリングワインの作り方のうち、さらに厳密な基準をクリアしたシャンパーニュ地方で作られた特上スパークリングワインが『シャンパン』です。当然、価格も他に比べて高価なものが多いので、外食時にオーダーする時は値段も確認しておきましょう。
イタリア語では「スプマンテ」スペイン語では「カヴァ」と呼ばれており、全てスパークリングワインのことを指します。
スティルワイン
多くの方が『ワイン』と言って思い浮かべる白ワインや赤ワイン、ロゼワインがこのスティルワインに分類されます。ワインを作る荷重が発酵する時に発生する炭酸ガスを取り除いて作る、非発泡性のワインのことを言います。初心者さんはまずこちらを覚えておくと良いでしょう。
・白ワイン
ブドウの皮や種を先に取り除き、果汁だけを発酵させたワインです。マスカットのような白ぶどうの品種をベースに作られるイメージがありますが、中には黒ぶどうを使って作られるものも多くあります。味はキリッとスッキリ辛口というイメージが多いですが、中にはものすごく甘いワインも作られています。
・赤ワイン
赤い皮のブドウ(黒ブドウ)を使い、果皮・種子・果汁を一緒に醗酵させて作られるワインです。皮の色素がアルコールに溶け出し、ワインに赤い色がつきます。この時一緒に発酵させた果皮・種子・果汁に含まれる渋み成分がタンニンです。赤ワインのコクと深みのある味わいをもたらします。
・ロゼワイン
白ぶどうや黒ぶどうを一緒に発酵させたり、途中まで白ワインのように作ったりと作り方は様々ありますが、基本的には赤白ワインと同様、ぶどうを発酵させて作った非発泡性ワインです。白のキリッと引き締まった味わいと、赤の渋みを合わせたような味わいです。
フォーティファイドワイン
ワインを作る過程に、後からアルコールを加えることによってアルコール度数を高めたワインのことです。日本では酒精強化ワインと呼ばれています。
もともとは気温が高いなどの温度管理の難しい地域で、スティルワインを腐敗や酸化から守るために作られたものです。味わいは各酒精強化ワインによっても異なりますが、ワインよりもトロっとしているものが多く、ワインが苦手な方でも飲みやすく仕上げられています。代表的なフォーティファイドワインは、シェリーやポートワインといったものがあります。甘口、辛口、コクの有無など特徴があり、バリエーションが豊富です。
フレーヴァードワイン
ワインにハーブ・スパイスなどの蒸留酒や浸出液、果汁などを加えて作ったワインのことを言フレーヴァードワインと呼びます。居酒屋さんなどでも見かける「チンザノ」はこの内の1種です。また最近のサングリアもこの分類になります。カクテルベースで使われるものも多くあります。
ワインの飲み方マナー
種類がわかったところで、次は実際にボトルワインをオーダーすることを前提に飲み方のマナーを見ていきましょう。レストランやワインバーで、パリッとしたソムリエさんがサービスをしてくれるところを想像すると少し身構えてしまいますが、大丈夫です。ソムリエは「サービスのプロ」なので、きちんとお客様の様子を見て接してくれます。基本的にはワインを楽しむスタンスでいることが一番大切です。飲み方や選び方でわからないことは、恥ずかしがらずにどんどん聞きましょう。「会話」もワインという飲み物を楽しむ内の一つです。
ワインの選び方
まず初心者にとって、第一関門であり最大の悩みどころはここです。種類が多すぎるし、何を基準に選んだらいいかわからないという方も多いと思いますが、基本的には食事に合わせることがワインの飲み方としてのポイントです。「ビールと餃子」「日本酒と刺身」そんなイメージと一緒で、ワインも食事に合わせて作られています。(この食事と合わせてワインを楽しむ飲み方を”マリアージュ”と言います。)
食事のコースの流れとして、「前菜」→「サラダ」→「スープ」→「揚げ物」→「メイン」→「デザート」と進んでいくことが多いですが、アラカルトで頼む場合も、あっさり軽いおつまみからシメに重い料理へ進んでいく流れが一般的です。
そこでワインは「スパークリングワイン」→「白ワイン」→「赤ワイン」と選んでいくと良いでしょう。わからない場合は、自分で無理やり選ばなくても、ソムリエやスタッフに好みと予算を伝える、もしくは「食事に合わせたワインをお願いします。」と一言かければ、を持ってきてくれます。一緒に食事している相手にも好みを聞くことを忘れないようにしましょう。
テイスティング
初回公開日:2017年08月22日
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