ぶりの旬|主な漁獲地6か所の旬・天然ぶりと養殖ぶり|食べ方
更新日:2020年02月12日
産地6:宮崎
宮崎は、独自ブランドとして、へべすを餌に混ぜた「へべすぶり」を売り出しており、旬の時期は12月から1月となっています。「へべすぶり」は、通常のぶりに比べて臭みが少なく、鮮度が落ちにくいとされています。
もう1つは、宮崎県串間市を中心に養殖されている黒瀬ぶりです。この黒瀬ぶりは、特別な環境で産卵時期をずらすことによって、旬の時期を「夏」にしています。また夏場は生け簀を10m沈めて水温調節するなど、多大な企業努力によって生まれた商品です。
ぶりの名前の変化
ぶりは、成長の過程で度々名前が変わる「出世魚」として知られています。出世魚は、江戸時代から「縁起がいい魚」とされ、おめでたい席やお祝いの席で使用されてきました。
色々なことが詳しくわかる便利帳シリーズ。
他の便利帳も購入していますが
出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%A0%E3%8... |
大人の図鑑のようで楽しみながら見ています。
カラーなのがなお有難いです。
地域による違い
出世魚として、成長の過程で名前や味わいまで変わっていく「ぶり」の呼び方は、全国共通なのでしょうか。それとも地域によって呼び方が違うのでしょうか。
ぶりの呼び方は、地域によって異なります。「ぶり」の出世の過程を、地域別に詳しくみていきましょう。
関東の呼び方
【関東のぶりの呼び方】
・モジャコ:稚魚
・ワカシ:35cm以下
・イナダ:35~60cm
・ワラサ:60~80cm
・ブリ:80cm以上
誰もが知っている「ぶり」になるまでに、5回も名前が変化します。
関西の呼び方
【関西のぶりの呼び方】
・ワカナ:20cm以下
・ツバス:20~40cm
・ハマチ:40~60cm
・メジロ:60~80cm
・ブリ:80cm以上
大きさに関わらず養殖もののぶりを「ハマチ」と呼ぶこともあると言われています。
ぶりの旬を知ろう
「鰤(ぶり)」の漢字が表すように、ぶりの旬は本来「冬」でしたが、養殖技術の進歩により、美味しいぶりを「夏」でも食べられるようになりました。
旬のものを取り入れることは、とても体にいいと言われています。今では、1年中新鮮な魚や野菜がスーパーに並んでいますが、それぞれの「旬」を知り、意識して取り入れてみるのもよいでしょう。
夏のぶりと冬のぶり
今回はぶりの旬の時期について、ご紹介させて頂きました。また産地別によるぶりの旬や、ぶりと似た魚の旬もお伝えさせて頂きましたが、いかがだったでしょうか。ぶりは漢字で書くと師走の「師」という字が入っており、冬が旬だと頭から思い込んでいた人もいるでしょう。
けれども今回ご紹介したように、養殖もののぶりの中には夏を旬とし、夏に美味しくたべられるものもあります。冬に旬を迎えるぶりだけでなく、夏に旬を迎えるぶりも食べて、食の幅を広げていって下さい。
初回公開日:2017年09月26日
記載されている内容は2017年09月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。