伊勢海老の旬な時期と美味しい伊勢海老が食べられる有名な産地
更新日:2020年12月22日
各地で違う伊勢海老漁解禁日
伊勢海老の解禁日は県毎に決められており異なります。一番早い時期なのは、千葉県で8月初旬から解禁となります。千葉県は、房総半島沖で親潮と黒潮がぶつかり合うため餌となるプランクトンがとても多いので、伊勢海老の生育に良いです。そのため、千葉県の伊勢海老漁の解禁は他県よりも早くなっています。
また、鹿児島県や熊本県や長崎県などの九州地方については8月下旬、宮崎県や大分県が9月頃に伊勢海老漁が解禁となります。宮崎県や大分県や鹿児島県は入り組んだ入江が多数あり、伊勢海老漁に最適です。
三重県や和歌山県については伊勢海老漁の解禁は10月になります。伊勢海老漁の漁獲高が全国2の三重県では5月1日~9月30日までが禁漁期間で、10月1日を伊勢海老漁解禁日としています。他県に比べてとても厳しい基準になっています。
三重県では、10月1日に漁で水揚げされた伊勢海老を伊勢神宮に奉納します。伊勢海老の「伊勢」が伊勢湾から来ていることからも、古くから伊勢海老漁がさかんだったことがうかがえます。
<伊勢海老漁の解禁日>
・千葉県 8月初旬
・九州 8月下旬~9月
・三重県、和歌山県 10月
伊勢海老の本当の旬は10月から
伊勢海老漁は期間中は新鮮なものが食べられるのでとても美味しいです。その中でも、きわめて美味しい旬の時期が10月~1月になります。三重県の伊勢海老漁解禁日が10月1日になっているのも、この旬の時期を熟知しているからこそなのでしょう。
伊勢海老の釣りは可能か
伊勢海老は、南太平洋側や九州より南側の東シナ海など広範囲に渡って生息しています。そのため、海で釣りをしていたときに伊勢海老がたまたまとれてラッキーということもありえます。しかしそうはいかない事情があります。
伊勢海老はほとんどの場合に、漁業共同組合の組合員以外が捕獲すると密漁になる可能性があります。そのため、伊勢海老をとってはいけないところでたまたま釣ってしまった場合は、すぐに放流しましょう。
捕獲してしまうと、海上保安庁や警察に事情聴取を受ける可能性も否定できないからです。もし、漁業協同組合が漁協権を設定してない場所だったとしても、禁漁期間などもあるため、伊勢海老の釣りをしたい場合は事前の確認が必須です。
伊勢海老は、日本各地で獲れるが旬は限られている
いかがでしたか。伊勢海老というと結婚式などのめでたい席でしか食べる機会が無いイメージですが、日本全国にこんなに産地があるということがわかっていただけたでしょうか。また、一年の中でも旬は限られているのでとても貴重なのです。
伊勢海老というだけあって、伊勢湾近くの和歌山や三重などが漁獲高1かと思いがちですが、最近では千葉県が伊勢海老の漁獲高1だというのも意外だと感じた方も多いでしょう。
旅行やドライブなどでこれらの伊勢海老漁が盛んな地域に行ったときには、旬でないと味わえない贅沢なひとときを過ごせるので、プリプリで美味しい伊勢海老を食べてみてはいかがでしょうか。
初回公開日:2017年09月20日
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