Search

検索したいワードを入力してください

合板の種類別の用途と特徴|構造用/強度/厚み/サイズ/耐水

更新日:2020年08月28日

ホームセンターに行けば誰もが買え、DIYする際にはコストも安く使い勝手が広い身近な合板。手に取る人も多い材料の一つだと思います。ですが、合板にもいろんな種類があり、それぞれに違った機能性があることまでは、あまり知られていません。

合板の種類別の用途と特徴|構造用/強度/厚み/サイズ/耐水

日本建築基準の高い標準規格は、お解りいただけたでしょう。ここからは価格も安く、身近なDIYでホームセンター合板を購入する際の参考になる紹介をしていきましょう。

主に、日曜大工で合板を使う場面は、下地やガレージ、フロアー板などが代表的な例でしょう。その際にどんな種類の合板を選べばいいのか、どんなアレンジ方法があるのか、相場の値段や、ざっくりとした基本的な施工方法、最低は揃えておきたい備品まで紹介していきましょう。

フローリング

和室の畳張りをフロアーに張り替える。部屋のイメージがガラッと変わります。アパートのリフォームをはじめ、日曜大工でも需要が多い分野でしょう。完成イメージがよほど特殊な色や材質でなければ、材料はホームセンターに売られているもので施工できます。

実はこんなにあるフロアー材の種類

・「純無垢材」が最も高価ですが、今回のテーマである「合板」ではなく一枚板です。
・その次に高価なのが同じ無垢材を横面で貼り合わせた「集成材」です。
・「単板フローリング」は、一枚板の表面に2~3mmの天然目を貼ったフロアーです。
・「化粧シートフローリング」は合板に木目プリントの樹脂シートが貼ってあります。
・「合板フローリング」合板に0.2~0.3mmの天然木が貼ってあります。

ホームセンター店頭売りは「合板フローリング」で安価

ホームセンター価格相場は一坪売りで、三千円前後から五千円の開きがあります。一枚売りもしており、三百円から五百円です。購入の際に気をつけたいのは、値段が安いからと薄い6mmフロアーに安易に飛びつかないことです。

リフォーム用に開発された6mmフロアーは、敷居の高さや張り替えができない際の、上張り専用フロアーであり、下地板が15mm以下の場合は耐久度的に使えません。通常のフロアー板は12mm以上が基準です。

日曜大工フロアー張りの必要備品

手順で紹介すると、

・正確な線が付けられる墨付け道具。
・「よく切れる丸ノコ、または手鋸」です。
・壁面に隙間なくピタリと納めるには「切れ味のいいカンナ」も必要です。
・あとあとの床鳴り防止に「フロアー板用のり」は塗っておいた方がいいでしょう。
・「当て木」はトントンとフロアー板を傷つけることなく隙間を埋めることができます。
・「バール」は、隙間が開くフロアー板をピタリと圧着させます。
・必ず使った方がいいのが、「フロアー釘」という一度刺さったら抜けにくい「かえし」が付いた特殊な釘です。
・フロアー釘を最後まで床板を傷つけずに打ち込むには尖った「鉄製ポンチ」です。

価格を抑えた床板アレンジ

手間はちょっとかかりますが、ホームセンターもビックリの、三分の一の最低価格で板張り部屋ができる方法です。しかし、あくまでも丸ノコとカンナが自在に使える技術と加工スペース、何より下地がしっかりしていることが条件ですが。

フロアー板は使わずに、表面の木目が美しい基準で安い「普通合板」または「コンパネ」を使用坪分、購入します。それらを4つ割りから6つ割り、部屋のイメージで全部割ります。表面角をすべてカンナで削り貼っていきます。

粗いガレージ感を出してもいいなら、表面からビス止めして見えてても船の甲板みたいで恰好いいです。完成したら好きな色を塗装し、ワックスを上塗りすれば見事な板張り床が、相場の三分の一以下の低コストででき上がります。

DIYでの合板

DIYで合板を使用する際、購入するところはほとんどホームセンターになるでしょう。大きなホームセンターだと、「構造用合板」と「普通合板」「コンパネ」の3種類が売られていますが、通常は「普通合板」か「コンパネ」しか売られていない場合がほとんどです。

「普通合板」の場合、耐水性では最上級で1類と2類しかないので、「構造用合板」の特類という種類に劣ります。屋根などの下地には「普通合板」は耐用年数的に向かないということです。

水や湿気に関係しない使い方で、24mm程度の通常厚であれば、合板自体の耐久度にそれほど大きな違いはありません。むしろ注意するのは下地の入れ方と、室内使用の際のJAS合格製品の選択でしょう。

合板用の接着剤の種類

見た目はすべて同じに見える合板ですが、実際は区分分けされており「特類」「1類」「2類」それ以外の表示なしと、種類が分けられます。なんの種類なのかと言えば接着剤がそれぞれ違います。

JAS規格の「類」で区分される合板は、人体にも害のない樹脂系接着剤が使用され、用途に合わせた種類分けをし、低害表示として「F☆☆☆☆」があり、☆が多いほど低ホルムアルデヒドで室内使用向けです。

・最も水に強い「特類」は、フェノール接着剤の使用が多いです。
・次に水気がある場合の使用に適した「1類」はメラミン樹脂接着剤の使用が多いです。
・たまに水気がある程度の使用に適した「2類」はユリア樹脂接着剤の使用が多いです。
・無表示の合板は、室内に使用した場合、放散するホルマリン臭により人体に有害な影響を及ぼす種類があるので注意が必要です。

合板の耐水性のあるものの種類

「普通合板」の1類、2類も多少の耐水性は考えられて製造されています。液状のコンクリートを流し込む「コンクリート型枠用合板」ですら、区分は1類です。コンクリートを固める間ぐらいの耐水性も耐久性もあるということです。

さらに上のクラスの特類は、「構造用合板」と同様の「化粧ばり構造用合板」足場に使われる「足場板用合板」の3種類しかありません。

しかし、「類」で区分されないJAS規格外の優れた耐水性を持った国基準合格合板は他にもあり「防腐・防蟻処理合板」「強化整形(硬質化)合板」などがあります。

次のページ:合板のサイズの種類

初回公開日:2017年12月02日

記載されている内容は2017年12月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related